どうやら今年の春前線は早まると気象庁が発表しましたが、それは関東以西のこと。東北と北海道は5月ごろなのでしょう。例年ですと。弥生と聞くといよいよ桜咲く3月だなあと、何となくピンクで染める山々の光景を思い浮かべ、何かの始まりのような気にさせてくれます。卒業や入学、そして就職と退職など人生の新しい門出をイメージしますね。日本特有の季節感が人々に新しい何かを予感させるのかもしれません。
しかし、リストラや減産により下支えをする人々は穏やかな春を迎えるわけではないでしょう。外は穏やかでも心は真冬のような重たく暗い気持ち、喜び楽しんでいられる心境にはほど遠いでしょう。5日は啓蟄(けいちつ)というのだそうですが、ようやく冬眠から醒めて虫たちや自然界のすべてが芽を吹き始める季節を表しています。これも北海道は当面無理。
世の中は又悪事が暴かれようとして、脛に疵持つ人々は戦々恐々でしょう。本当にゆっくりと桜を愛でさらさら流れる春の小川に心が洗われるような爽やかな社会の兆しをいつ見ることができるのでしょうね。でも元気だけは失わないで、と応援したくなります。
やさしいタイガー