【また弟に関連すること】
弟の高校時代からの友人で、龍野市から富士まで通夜と葬儀にかけつけてくれた人がある。
わたしもよく知る人なのだが、もう三十年以上もお会いしていなかった。
通夜の会場に入って来られた時、一瞬の間を置いて、「あっ、○上君」と声が出た。
あの若々しかった人が、髪の毛が真っ白になっていて驚いたが、顔はすぐに分かった。
いい年を重ねた、いい顔になっておられた。
この友人ともう一人、○下君というのが西宮東高校の同級生で、弟と合わせて三人共が浪人し、
予備校へは行かず、図書館で一緒に勉強して、共に一浪して大阪大学(学部は違うが)に合格したのだった。
言わば戦友というわけだ。
どちらも通夜にやってきて下さった。
ところで、○上君だが、わたしに古い新聞をくれた。
2001年の朝日新聞と2015年の神戸新聞。どちらもわたしが大きく取り上げられているもの。
なんと、彼、ずっと置いてくれていたのだ。
友人の兄が載っているというだけで。
なんか涙が出る思いがする。
まあ、彼とはちょっと面白い因縁がいくつかあるにはあるのだが。
その彼、葬式の終りに、霊柩車に向かって肩を震わせて泣いていた。
バスの中のわたしには聞こえないが、「オイオイ」と声を上げて泣いている様子だった。
良かった、と思った。
弟にも、こうして本気で泣いて送ってくれる友人がいたのだと。
弟の高校時代からの友人で、龍野市から富士まで通夜と葬儀にかけつけてくれた人がある。
わたしもよく知る人なのだが、もう三十年以上もお会いしていなかった。
通夜の会場に入って来られた時、一瞬の間を置いて、「あっ、○上君」と声が出た。
あの若々しかった人が、髪の毛が真っ白になっていて驚いたが、顔はすぐに分かった。
いい年を重ねた、いい顔になっておられた。
この友人ともう一人、○下君というのが西宮東高校の同級生で、弟と合わせて三人共が浪人し、
予備校へは行かず、図書館で一緒に勉強して、共に一浪して大阪大学(学部は違うが)に合格したのだった。
言わば戦友というわけだ。
どちらも通夜にやってきて下さった。
ところで、○上君だが、わたしに古い新聞をくれた。

2001年の朝日新聞と2015年の神戸新聞。どちらもわたしが大きく取り上げられているもの。
なんと、彼、ずっと置いてくれていたのだ。
友人の兄が載っているというだけで。
なんか涙が出る思いがする。
まあ、彼とはちょっと面白い因縁がいくつかあるにはあるのだが。
その彼、葬式の終りに、霊柩車に向かって肩を震わせて泣いていた。
バスの中のわたしには聞こえないが、「オイオイ」と声を上げて泣いている様子だった。
良かった、と思った。
弟にも、こうして本気で泣いて送ってくれる友人がいたのだと。