喫茶 輪

コーヒーカップの耳

100円の本

2023-06-30 11:28:47 | 田辺聖子さん
昨日も書きましたが、武庫川の古書店「街の草」さんで買ってきた本。
右側の初版単行本。



元々この評伝は、文庫本(写真左)では読んでいたんですけどね。
これには事情があって、やがてどこかに書きます。

『コーヒーカップの耳』田辺聖子さんに絶賛された本。
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2400円+税

2023-06-29 16:34:31 | 本・雑誌
武庫川の古書店「街の草」さんまで行ってきました。
お願いしていた本が入ったということで。
行ったついでに別に三冊買いましたが、これはそのうちの一冊。



『道頓堀に雨に別れて以来なり』(田辺聖子著・1998年刊)。
600ページあります。定価は2400円+税です。
これ、今日いくらで買ったと思います。
きれいな本です。一度目を通しただけのような新品同様。
それが、実は100円。たった100円です。
もちろん安い理由はありますけどね。

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百歳までの人生

2023-06-29 15:50:09 | 宮っ子
『宮っ子』7月号が届きました。
「用海版」の「街角小景」という欄を担当しているのだが、今号は「百歳までの人生」と題して書かせていただきました。
面白い話です。読んでみて下さい。
 ←クリックで。

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医療体験

2023-06-28 11:19:41 | 健康・病気
出久根達郎さんの『まかふしぎ・猫の犬』の終わりの方に「おいしい」と題した面白い話が。
その後半部分。


半日ドックを受けた体験談である。
《若く美しい女医さんに
(略)
「あら、前は出さなくていいですよ」
「すみません」急いで、前の方だけずり上げる。
「失礼しますね」いきなり、尻の穴に、指らしきものを指し入れられた。
前立腺の検査である。
あっという間に、完了した。何だか名残惜しい。》

笑ってしまいました。

医療体験記といえば、わたしも最近受けた前立腺がんの放射線治療の体験を詳細に書き留めている。
一ヶ月、全20回の治療体験である。
一冊にしてみようかな?

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今年度も「まど・みちお」さん

2023-06-28 08:48:05 | 
短歌誌「六甲」4月号に「まど・みちお」さんのハガキのことを書きました。



大阪の孫、fumiが、まど・みちおさんの詩を学校で習っている話に重ねて。

ところが、4年生になった今年度の教科書にもまどさんの詩が載っているとのこと。

詩のタイトルは「よかったなあ」です。

なんかうれしいですねえ。「よかったなあ」と思ってしまいます。
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「父に捧げる二篇」

2023-06-27 12:56:17 | 
芦屋の詩人山下徹さんからお贈りいただいた『芦屋芸術』17号を読ませていただきました。


スミレさんの「父に捧げる二篇」に感動させられました。
亡くなられたお父さんへの想いがしみじみと伝わってきます。わたしがそれだけの年齢になっているからかもしれませんが。

初めの詩「今はもういない父へ」より。
《「もう パパなんか大っ嫌い!」 何回 そう思ったか 私への愛なんてないんじゃないだろうか?》
と、心の通い合いがなかったことをいいながら、
《たまーに ほんとたまーに ぎゅっと 私を抱きしめてくれる…》
そして、《抱きしめられた記憶は3つ》といって、そのそれぞれを書き記してゆく。
そのエピソードがいい。
つづけて、
《父が亡くなって二年(略)ほんとうはまだ 寂しくて 恋しくて  大嫌いって何度も思った父だけど 大好きだ》
そして、
《会いたいって思う もう一度ぎゅって抱き締められたいと思う 話したいと思う 今の私の 父に対する思いを伝えたい 会って直接伝えたい パパ だいすき》
感極まるように正直に書く。

二つ目の詩「やんちゃ坊主だったんでしょ」より。
《お誕生日 おめでとう》と始まる。
そのあと、とつとつとした言葉で、ありふれた言葉で父への想いを語る。もっと知りたかったと。今になって思うと。
《大好きな 芋焼酎でもいっしょに飲みながら 話 聞いとけばよかったよ》と。
そして最終行にも 《パパ お誕生日 おめでとう》と書く。

山下さんの解説に「スミレさんは所謂「現代詩」との接触はありません。(略)今回初めて他人の前に自分の作品を差し出したわけです。」とあります。
その通りなのでしょう。詩はほとんど地の言葉で綴られています。
だからこそ、読む者の胸に響いて来るのかもしれません。
もちろん、文章の修練はされているのでしょう。この詩は「現代詩」の顔つきをしておりませんが、思いを人に伝える力はあります。
「詩」とは、それでいいのではないでしょうか。とわたしは思います。

この詩にわたしが感動したのは、先に書いたようにわたしの年齢のこともあるかもしれません。
わたしにも娘がおりますのでね。置き換えて考えてしまいます。



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酒造会社の屋上看板

2023-06-27 08:02:46 | 日本盛
かつては西宮の空に林立していた酒造会社の屋上看板ですが、今はもう一つもありません。
建物の改築や改修などの機会に、全部撤去されてしまいました。
でも日本盛の米ぬか化粧品の宣伝には今も使われています。

でっかい看板で夜も辺りを照らしていました。
でも5年前の台風で被害を受けた時に修復されずに撤去されてしまいました。

その直前の姿の写真です。


その台風で飛ばされた破片がこれ。

電線にぶら下がってました。
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文章を練る

2023-06-26 17:00:41 | 出久根達郎さん
この前「街の草」さんで買った本『まかふしぎ・猫の犬』(出久根達郎著・河出書房新社・2005年刊)です。



古い本ですが、味わい深い話が載ってます。
今読んだページ。

終わりの方にこんなことが書かれています。
《一度書いた文章は、声に出して読んでみる。黙読で気づかなかった欠点が、耳で聞くと、はっきりわかる。ぎこちない言いまわしなどは音読でしか気づかない。
声に出して読むと、何だか恥ずかしいと思う描写が見つかるはずである。》

これはわたしも日ごろ心がけていることですが、改めて心しよう。
カアチャン、また読み聞かせますので聞いて下さい。ただし、ブログは別です。音読しません。
わたしが書くものの第一読者はカアチャンです。
あ、読者じゃなく、聞者か。

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藤川三代吉(ふじかわみよきち)さんという人

2023-06-26 10:15:58 | 懐かしい話


この地図を見ていると次々と思い浮かんで来ることがある。
その一つ。

今の日本盛の北のセンチェリービルの所はわたしが若い頃は空き地だった。畑だったかな?たしか野壺もあった。
ここにも人には言いにくい思い出があるが、それはさておき、その北側に戦前に建てられた鉄筋の建物があり、戦災で大きく壊れていた。その壊れたままの骨組みを利用して、住居になっていた。藤川さんといった。
ここも含めて今は日本盛の敷地になっている。
住居の前には結構広い空き地があり、庭になっていて、自然石を使った大きな石灯籠が立っていた。
そばに梅だったか桃だったかの姿のいい木があった。
昔は裕福だったのだろうと想像された。
おじいさんがおられて、戦前は樽屋の職人さんだったと聞いていた。
指に障害を持っておられたが、仕事でそうなられたのだろう。
いかめしい顔をしておられたが、物静かなひとだった。
父の話では「あの人は偉い人」とのことだった。
川柳か俳句の先生だと。
中に入ったら土間があったが、その一角に雑誌の束が積んであったのを思い出す。
あれは川柳か俳句雑誌だったのだろう。
主宰しておられたのか、発行元になっておられたのか。
その焼け跡の鉄筋住宅に三世帯が住んでおられた。
ご長男一家と、ご長女一家と次女一家の三世帯。
二階までが利用されていた。
藤川さん、国本さん、井山さんといった。
このうちの国本さんは後に広田の建売住宅に転居され、その玄関には色紙が飾られていて、俳句か川柳が達筆で書かれていた。
その後、西宮港の近くに転居された。
奥さまは笑顔良しの美人でいいお人だったが、早くにお亡くなりになった。今でもありありと顔を思い起こせる。
色紙は藤川さんのおじいさんの筆跡だと聞いた覚えがある。
その藤川さんだが、三代吉さんといった。
で、「藤川三代吉」で今ググってみたが出てこない。
著名ではなかったということか。
そういえば、宮崎修二朗先生の話題にも上ったことがなかった。
もしかしたら、信行寺の老僧ならご存知かもしれない。次にお会いしたらお聞きしてみよう。
付随して思い出すことたくさんあるが、また。
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作者の意図

2023-06-26 08:32:27 | 
今朝の神戸新聞、「読者文芸」欄。特選詩「カタカナことば」(島田隆之作)です。

巧まざる社会批評が効いていて、いいですね。
残念ながら1ヵ所、推敲不足によるミスがあります。
それともこれは作者の意図でしょうか。
それから気になるのは、作者の年齢。
作風は若い、というより、子どものような感じですが、これも作者は意図でしょう。
これだけの構成力は子どもには無理ですね。
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『芦屋芸術』17号

2023-06-25 16:23:57 | 
芦屋の詩人山下徹さんからお贈りいただきました。
『芦屋芸術』17号です。いつもありがとうございます。



170ページほどもある、充実した雑誌です。
今、巻頭の「幼い子供たちへの手紙」という榎本三知子さんの作品を読ませていただきました。
招待作品ということです。
いつもの「芦屋芸術」とは趣が違いました。
序詞に《 伝えねば ならぬことは 伝えねば ならぬ― (略) わたしも話そう 覚えているかぎりを 幼い日の あの記憶を 》
とあります。
そして孫たちへの手紙が記されます。榎本さんが幼かったころの戦時体験を。
淡々と子どもの目で見た事実を。ほぼ平仮名の優しい言葉で。
手紙とは言っても、すべて話し言葉です。
やさしく語り掛けるような話し言葉。
山下さんは「まるで童話でもお話しするように」と書かれていますが、正にその通り。
内容からして榎本さんはわたしより7歳年長です。ということは現在86歳ぐらいですね。
頭のいい人なのでしょう。記憶が明瞭です。文章(語り口)も洗練されていて幼い子どもでも理解できる。
貴重な記録だと思いました。
最後はこう締められています。

《 おおばぁみたいに、そのころ 子どもであった 人たちは 今 げんざい、みんな としよりに なって よぼよぼ。もう なくなって しまった人も おおぜい います。でも その だれもが「二どと せんそう してほしくない」と、つよく つよく おもって いるの。
 なぜ せんそうが おこるのか、おこらないようにするには どうしたら よいのか、これから ともちゃんや まなちゃんたちに しっかり かんがえて ほしいと、おおばぁは ねがっています。
 おてがみと いっしょに え本「やけあとの おにぎり」と「へいわって すてきだね」をとどけます。 
                        三月十一日 おおばぁ より 》



わたしも昔のことをある程度書き残してはいますが、もっと残しておかなくては、と思った次第です。
そして、これまでアチコチに書いているものをまとめておかなくてはと。
しかし、長い間にいろんなところに書き散らしてきたから、まとめるのはもう無理かも。

『コーヒーカップの耳』 おどろきの戦時体験がいっぱい。
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僅差で負ける

2023-06-25 13:01:48 | 将棋


出久根達郎さんの小説『御書物同心日記』を読んでいたら、こんな場面があった。

《 二人は将棋を指している。丈太郎の方が強い。だが、いつも僅差で負けてやる。これは勝負より、腕の要る芸当である。》

ほほう、出久根さん、将棋のこともよくわかっておられるのだ。
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久しぶりの「宮水ジュニア・将棋教室」

2023-06-24 12:43:17 | 将棋
病気療養で長く休んでましたが、久し振りに頑張ってきました。
子ども将棋教室です。
この写真は時間前。
定員20人で今日の出席は17人でした。
保護者の見学が3人ありました。


今日は今期の初回ということで、初心者向けマナーなどの講義をしましたので、やはり疲れました。
次回は少しペースダウンします。

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『ありとリボン』の周辺

2023-06-23 13:52:50 | 足立巻一先生

『ありとリボン』(山口雅代著・編集工房ノア刊・2200円+税)を読み終えました。
著者山口雅代さんが子どもの時に作られた詩集の新版です。
こどもの詩というわけです。
いい詩がいっぱい。でも紹介するのは2篇だけにしておきます。



「白いふね」と「いなかことば」です。
「めくって」という言葉が斬新ですね。そして、「いなかことば」ですが、昔、わたしの妻の故郷、出石の奥小野ではカラスが方言で鳴いていたのを思い出しました。
あとの詩はこの本を入手してお読みください。みな素晴らしいです。

ここではこの本の周辺事情を紹介します。
「はじめに―「新版」発行に際して」です。現在の雅代さんが書いておられます。




これでこの本の凡その事情が分かります。

そして「はしがき」。これは初版発行時の竹中郁さんのもの。




巻末近くに「母から雅代へおくることば」というのがあります。

母心がよく出ています。

そして「雅代からお母さんへ」。


年譜です。



これは貴重。
詩人の名前が載ってます。
竹中郁、小野十三郎、足立巻一。
あのころの詩人は、こういった弱い立場の人の才能を評価したら、骨身を惜しまず励まし、そして実際に世に出す手助けをなさっていたのです。
ここに名前は出ていないですが、「國際新聞」というのが出てます。年譜の年を勘案すると、これはきっと宮崎修二朗氏が取り上げたのでしょう。
そこから表紙絵の初山滋にもつながって。
素晴らしい大人たちがいたということで。

足立巻一先生の言葉。

足立先生は特に弱い立場の人に優しかったですからね。

これは浮田要三さんの紹介文。




このあと、黒田清さんも「山口雅代さんとの出会い」と題して書いておられますが、割愛させてください。

そして巻末。

著者ご本人の近影と奥付です。
編集工房ノアの涸沢純平さん、編集ご苦労様でした。
ありがとうございました。

『触媒のうた』 宮崎修二朗による、小野十三郎、足立巻一、竹中郁などのユニークなエピソードがいっぱい。









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「とうや丸」

2023-06-23 10:55:07 | 
『ありとリボン』にこんな詩があった。



「とうや丸」。雅代さん、6年生時の作品だ。

この「とうや丸」だが、偶然、最近関連のことを書いていた。
『KOBECCO』3月号に「大峰からの詩集」と題して。
作者の山口雅代さんは昭和17年生まれ。わたしとほぼ同年だ。
懐かしい気がします。
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