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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

また弟に関連すること

2016-11-15 23:36:41 | 日記
   【また弟に関連すること】 

弟の高校時代からの友人で、龍野市から富士まで通夜と葬儀にかけつけてくれた人がある。
わたしもよく知る人なのだが、もう三十年以上もお会いしていなかった。
通夜の会場に入って来られた時、一瞬の間を置いて、「あっ、○上君」と声が出た。
あの若々しかった人が、髪の毛が真っ白になっていて驚いたが、顔はすぐに分かった。
いい年を重ねた、いい顔になっておられた。
この友人ともう一人、○下君というのが西宮東高校の同級生で、弟と合わせて三人共が浪人し、
予備校へは行かず、図書館で一緒に勉強して、共に一浪して大阪大学(学部は違うが)に合格したのだった。
言わば戦友というわけだ。
どちらも通夜にやってきて下さった。
ところで、○上君だが、わたしに古い新聞をくれた。
2001年の朝日新聞と2015年の神戸新聞。どちらもわたしが大きく取り上げられているもの。
なんと、彼、ずっと置いてくれていたのだ。
友人の兄が載っているというだけで。
なんか涙が出る思いがする。
まあ、彼とはちょっと面白い因縁がいくつかあるにはあるのだが。
その彼、葬式の終りに、霊柩車に向かって肩を震わせて泣いていた。
バスの中のわたしには聞こえないが、「オイオイ」と声を上げて泣いている様子だった。
良かった、と思った。
弟にも、こうして本気で泣いて送ってくれる友人がいたのだと。
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「ぼくぼく」

2016-11-15 14:57:24 | 懐かしい話
先日、8歳違いの弟が死んで、その葬儀で二泊三日静岡県富士市に行っていたのだが、帰って来る日は富士山が見事に姿を見せてくれていた。

写真は泊ったホテルからのもの。
そのホテルから新富士駅までタクシーに乗ったのだが(これは少し前のページに書いたが)、乗務員の名前がnobuyukiと、死んだ弟と同名(名字は違ったが)だった。しかも漢字まで同じ。
最後に、見事な富士を背に連れながらわたしたちを送ってくれたのかもしれない。
いや、そうにちがいない。
しかしもう、あの声は聞けないなあ。
時にかかってくる電話は、ずっと昔から必ず「あ、にやん?ぼくぼく」の声で話が始まったのだったが。
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