昨日上げた「西宮文化協会会報」ですが、こんな写真が載っています。
酒蔵通りの堀内医院の昔の写真です。
門の右に茂っている木は夏ミカンの木です。大きな実がたくさん生っていました。
医院の裏、北側にはきれいな広いお庭があって、姿のいいカリンの木がありました。
先生にその実をいただいて、植木鉢で育てました。それが大きくなってお地蔵さんに移植したのが、今のお地蔵さんのカリンの木です。
その裏庭をわたしが知っている理由ですが、暖房のためのボイラーがあり、そこのタンクに灯油を運んでいたのがわたしの店だったのです。
冬の間は、毎週のように通ったのでした。
正面の門ですが、その奥に見えているのが医院の玄関です。
大きなガラスが入った木製の戸で、ガラスには「堀内医院」と白い字が書かれていたと思います。
患者はそこから出入りしていました。
入って左側に受付があったのです。きれいな奥様が可愛い声で受付をしておられました。
薬の調合して出してくださっていました。
板敷の廊下があって、スリッパに履き替え右に行くと診察室でした。
肋膜炎にかかった時、その診察室に通って先生と仲良くなったのでした。
赤い大きな門燈は玄関の軒にありました。
それは道路からも見えて、夜中でも点っていました。
その門燈が、改築された時にも廃棄されずに残されて、今もお屋敷の塀の上に設置されています。
さすがに今は点灯されてはいませんが。
懐かしい写真を見て思い出すままに。