喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「夜空に尾を引いて」

2024-01-20 15:09:38 | 触媒のうた
出久根さんの『随筆 一千字の行きつ戻りつ』を読んでいて、「おや?」と思った。
「梶井基次郎」の項である。
梶井を指しての三島由紀夫の言葉。
《夜空に尾を引いて没した流れ星のよう》とある。
わたし、これとよく似た言葉を拙著『触媒のうた』に使ったことがある。
「久坂葉子」の項。
久坂を指して《背後に光芒をひいて飛び去った一個の流星に似ている. 》
こう評したのは井上靖。
あまりにも似ている。
どちらかが真似していないか?
どちらが先だったのだろう。
梶井も久坂も早世している。
梶井は31歳、久坂は21歳。


今日の六湛寺川です。

雨もよい。


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強面の男

2023-12-15 13:44:39 | 触媒のうた
出久根さんの『一千字のあとや先』だが、こんな話が。

椎名麟三の小説「市電」を解説する中の話。
これを読んで思い出す話がある。

『完本コーヒーカップの耳』の中の元㋳さんの話。


なんか通じものがあるような。
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桑原和夫さんが

2023-08-11 07:14:37 | 触媒のうた
桑原和夫さんが

記事を読むと、最初は漫才作家の秋田実さん所縁の漫才師、夢路いとし喜味こいしさんに弟子入りしたとある。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6471912
驚いた。
秋田さんは我が宮崎翁と縁があった人。
『触媒のうた』にも書いたし、その縁で秋田さんのご息女の藤田富美惠さんからお手紙と著書をお贈りいただいたことも。


また編集工房ノアの涸沢さんからも秋田さんの著書をお贈りいただいている。


強く印象に残る役者さんだった。
ご冥福をお祈りいたします。

『触媒のうた』 秋田実さんのお人柄のことが載ってます。
 
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椎名麟三と宮崎修二朗翁

2023-01-27 16:06:17 | 触媒のうた
今朝の神戸新聞にもう一つ興味ある記事があった。
神戸新聞さん、拝借お許しを。



「姫路文学館名言選」16 
作家、椎名麟三の言葉「死者にとってわかることはただ一つ
             生きている方がましだということだ」 と表題があって、椎名のことが書かれている。
案内は姫路文学館の学芸員、玉田克宏さん。聞き手は神戸新聞論説委員の平松正子さん。

←二段階クリック。

←二段階クリック。

《作家太宰治が1948年に玉川上水で自殺したのち、「次に死ぬのは椎名麟三じゃないか」とうわさされたそうです。》
こんな文章で始まっています。
が、椎名が死んだのは1973年、61歳の時、今年ちょうど50年だ。

椎名については拙著『触媒のうた』に取り上げています。宮崎翁とのエピソードを。151ページ~154ページ。
月刊「KOBECCO」には2014年2月号に「椎名麟三」と題して書きました。お読み頂ければ幸いです。

『触媒のうた』宮崎翁が語る日本文学史秘話満載。


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『触媒のうた』の古書価格が

2022-08-11 08:25:02 | 触媒のうた
5年前の拙著『触媒のうた』(神戸新聞総合出版センター)のアマゾンでの価格が高騰しています。



わたしの手元にはまだ残っておりますので、ご希望がありましたらお申し越し下さい。
定価の1800円でお送りします。
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『触媒のうた』が

2022-07-31 19:48:08 | 触媒のうた
アマゾンでの『触媒のうた』の値段が最近高くなっています。

それでもお買い上げくださる人が次々とあって、残りが少なくなってます。
わたしの手元にはまだ有りますので、ご入用の方はおっしゃってください。
定価の1800円でお送りいたします。
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『日本の歴史』

2022-03-24 11:53:44 | 触媒のうた
18日だったと思う。
雨が降っていた。
隣の用海小学校の卒業式の日。
式が終わって帰宅する親子が、三々五々歩いていた。
そこへわたしは車で帰ってきたのだった。すると家の前の道の真ん中に何かが落ちていた。
一見、カバンかな?と思ったが、一冊の分厚い本だった。
誰かの落とし物だ。
で、こうして家の前に置いておいた。



以来、持って行く人は現れませんでした。
古い本です。昭和41年発行。



タイトルは『日本の歴史』16[ 元禄時代 ]。 担当・児玉幸多。
付録も挟まれてました。

ほほう。「日本の歴史」か、と思いました。これは31刷、昭和49年。
本当にこのシリーズはよく売れたのですね。

これの第一巻のこと、拙著『触媒のうた』に書いてます。
ドラマチックなのです。
『触媒のうた』をお持ちの人は71ページを読んでみてください。

さて本ですが、もう持ち主は現れないでしょう。
雨に濡れていたので傷んでいます。捨てます。
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無料でPDFをダウンロード?

2021-11-12 09:06:23 | 触媒のうた


最近ネット上に「無料でPDF『触媒のうた』をダウンロードできます」というサイトが案内されています。
これはどうやら、詐欺サイトへ誘導するもののようです。
ご注意ください。
『触媒のうた』のお求めはこちらでお願いします。https://kobe-yomitai.jp/book/396/

あるいはわたしに直接。
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姫路文学館の学芸員さん

2021-10-22 08:18:57 | 触媒のうた
今朝の神戸新聞、「姫路文学館」開館30周年の記事。
「案内するのは」とあって甲斐文子さんのお名前が。

聴き手は平松正子さん。
お二人ともお元気そうだ。 
特に甲斐さんには『触媒のうた』でお世話になりました。
人名索引にも記載させていただいていますが、有本芳水の章の199ページにそのいきさつが。
あ、そうだ。一昨年に孫のkohと行った時にもお会いしたのだった。
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「兵庫PTA」№584

2021-08-29 08:22:20 | 触媒のうた
「兵庫PTA」(兵庫県PTA協議会 編集・発行)№584号をお送りいただきました。
この広報誌は二カ月に一度の発行で、これは7月号とされています。
ところが発行は今頃。常識的にはちょっとずれてますけど、なんらかの事情があるのでしょう。
その最終ページにあるコラム、「文学を訪ねて」の95回に、兵庫教育大学大学院元教授の廣岡徹氏が、
拙著『触媒のうた』を取り上げてくださっています。
←クリック。
少ない字数の中で的確に書いてくださっていてありがたいことです。


『触媒のうた』  宮崎修二朗翁の文学史秘話
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サトウサンペイさん

2021-08-07 23:31:13 | 触媒のうた
漫画家のサトウサンペイさんがお亡くなりになった。
といっても私は直接関係はない。
但し拙著『触媒のうた』にお名前が出てくる。

「イワタタケオ」の項に。
イワタタケオさんがお亡くなりになった時のこと。
《葬式には小島功さんやサトウサンペイさん、砂川しげひささんたち、漫画家仲間が多数、参列してくださった。》
これは、漫画家イワタタケオさんの作品集『ペンダコの唄』に、ご子息の岩田一平さんが書いておられるもの。
一平さんは、朝日新聞出版の編集者。これがご縁で昨年、拙著『完本コーヒーカップの耳』を編集して下さり出版して頂いたのだった。
ということで、サトウサンペイさんとは、ちょっとしたつながりがあったというわけだ。
こじつけですか?
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『触媒のうた』への便り

2021-07-21 19:37:56 | 触媒のうた
神戸で長く活動しておられるベテラン詩人からの手紙。

『触媒のうた』大著だと思います。宮崎修二朗さん、お名前だけは知っていました。凄い方だと初めて知りました。二十一世紀の藤原定家。はたまた血の通う肉体を持ったウィキペディアと思うべきか。「人間はエラくならなくったっていいじゃないか、人のお役に立てればいいじゃないか」心に残る言葉です。》

このあとびっしりと書かれていて、
《この一書、私の人生のそれぞれの「どこかに記憶が蘇り」「重なった部分」の関連でしか読めなかったことを恥じます。》
と正直な感想。
謙虚で立派な人です。

宮崎修二朗翁のこと、もっともっと多くの人に知っていただきたいものです。
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田辺聖子さんと異人館と福知渓谷

2021-05-14 09:44:43 | 触媒のうた
毎朝、家内が朝食前に隣のお地蔵さんへ掃除に行く。
お花の水を替えたり境内の草を抜いたり結構時間がかかる。
その間、わたしはお茶を沸かし、コーヒーのための湯を準備して待っている。
そして途中でやめてもいいような本を読みながら待っている。
その本は「輪」のカウンターに置いている。
今読んでいるのは田辺聖子さんと時実新子さん共著の『乾杯!女と男』。



今日読んでいて驚いた。
わたしは読書中によく驚く。
田辺さんが書いておられるところで「異人館」のことが出てきた。
このこと拙著『触媒のうた』に詳しく書きました。「神戸文学館」に行って取材したりして。
田辺さんの異人館は宮崎修二朗翁がお世話なさったことなど。
さらに、「福知渓谷」の別荘の話まで出てきた。
これはわたし声が出てしまいます。
福知のことも宮崎翁と深い関連があってのこと。
福知渓谷へも家内と二人で取材に行きました。
あれは楽しかった。

ところでこの本、わたしどうして手に入れたのかなあ?
最近のことのはず。
「街の草」さんで買ったとしたら終りのページに値段が鉛筆書きされてるはず。
ネットで買ったのかなあ?でも買った覚えがない。
どなたかから戴いたものなのだろう。
Nさんか?あるいはやっぱりKさんか。
恩知らずでごめんなさい。

『コーヒーカップの耳』

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『触媒のうた』

2021-04-27 16:50:00 | 触媒のうた
文学研究家の森本穫さんからお送りいただきました。



『城からの手紙』28号です。
阿部知二研究会が発行するもの。
この本の中で森本氏が拙著『触媒のうた』を評してくださっています。
←二段階クリック。 
あまりの誉めことばに、ここに上げるのはちょっと面はゆいのですが、宮崎修二朗先生のことが少しでも世に知れればと思ってアップしました。
お読みいただければうれしいです。

『触媒のうた』 
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『触媒のうた』も。

2021-04-24 08:55:49 | 触媒のうた
未知の人から著書が三冊も届いた。
立派な本です。



400字詰め個人原稿用紙二枚に美麗な字で手紙が書かれている。
拙著『触媒のうた』を入手した経緯を記したあとに、こんな文が。
《目次を見ると石川啄木の項があり、慌ただしい中で文章を読んで驚きました。息をするのも苦しいぐらい、次々と展開する文脈と密度の濃い言葉の使い方に感動し、失礼と思いながら筆をとった次第です。》
『触媒のうた』はもう出してから4年になるが、今頃こうして評価してくださる人があるのはうれしいこと。
この本の奥付にはわたしの住所が書かれているのでお便りくださったのだ。
宮崎翁からお聞きした、砕花師の言葉を思い起こす。
「書いたものは残る。いつだれがどのように読むかしれない。中に具眼の士がいて、それが怖い」
略歴を見ると立派な実績を持つお人だった。

『完本・コーヒーカップの耳』
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