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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

幸を招く鳥

2024-01-09 16:17:11 | 宮っ子
今日届いたもの。



北海道新冠から木彫りの小鳥です。材料の木はアイヌ所縁のマユミ材とのこと。

添えられた手紙です。

B4の薄い和紙三枚に毛筆で書かれています。見事な文字です。
12年ほど前に取材させて頂いてからのおつきあい。松本康彦さん。
現在90歳かな?
今は北海道新冠で余生を養っておられます。
この木彫りの小鳥は以前にもいただいていますが、今回のはお腹に磁石が埋め込まれていて、金属にとまれます。
これで幸せの小鳥が2羽

松本さん、どうかお元気に。

『コーヒーカップの耳』 喫茶店の人間曼荼羅。




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一生使わぬ言葉

2024-01-09 10:19:08 | 出久根達郎さん
出久根達郎さんの『出久根達郎の古本屋小説集』(筑摩書房)を読んでいる。



その中のこのページに驚きま した。

出てくる言葉にです。
凄いですね。
「憫察」「尊翰」「蕪雑」「弁疏」「感佩」など。
わたしなんかは一生使わないのでは?と思うような言葉です。
昔の知識人は偉いですね。

その隣のページにこんなことが。
《彼は貧しい家庭の少年でした。小生の生家は精米業でかたわら食品を販売しておりました。毎日彼が使いで乾麺を一把ずつ買いにくるのです。中本の一家は米を食べたことがないのだと小生は思い込んでいました。》
ここを読んで昔を思い出しました。
わたしが子どものころですからもう七十何年も昔です。
父親が米屋をしていました。そこに近所のSさんの家の子どもが使いにやってくるのです。
「お米一升と麦一キロください」と言って、鍋を差し出すのです。。
ご夫婦と子ども6人の8人家族が6畳一間に暮らしておられました。
お米一升と麦一キロを混ぜて持って帰るのです。
これを炊くと、すべてが麦に見えてしまうと思います。
そんな時代がありました。

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