今年3月10日が新子さんの10年目の命日。
『わが母 時実新子』(2013年・実業の日本社)を読んだ。

新子さんのご息女の安藤まどかさんの本だが、まどかさんもすでにお亡くなりになっている。
この本読んでいて、驚くことが色々あった。
特に最晩年の新子さんのこと。
2007年2月にホスピスに入院しておられるのだが、こうある、
《ホスピスに入院しても、まだ笑顔で看護師さんたちに冗談を言う。じゃあ、ちょっと東京に戻るね、と私が帰京したその三日後のこと。付き添いさんに「もうペンとメモはしまってちょうだい」とつぶやくと、以後二度とペンを握ることはなかった。》
ここを読んでわたしは大きな衝撃を受けた。
このこと、どこかに書きます。