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ここあコテージ

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原発の勉強会で学んだことを少し・・・

2013-02-10 20:58:10 | 原発関連
昨日は晴れました。

午後の勉強会は
「キリスト者は原子力エネルギーをどう考えるか」
と言う、一見難しそうなテーマも、
M先生の関西弁が楽しく、なめらかで、
気持ちよく進み、楽しい学びのひとときとなりました。


内容については、簡単にはここに書けませんけど、
今までわたしが知らなくて、昨日はじめて聞いたことだけを
少しお伝えしますね。





まず、M先生からは、どうしてご自分が原発問題、
特に原発労働者の問題に向き合うようになったのかを
話されました。


そして、北陸電力の「志賀原発」について語りました。

志賀原発1号機、2号機は、2006、2007年には停止しました。
この時、北陸の電気は不足しないどころか、
節電要求さえ出されず、
北陸管内の住民も何も知らされなかったとの事。



これより少し遡った1999年6月、
志賀原発1号機に、「臨界事故」が起こったそうです。

しかし、この事故は2007年まで、
電力会社が隠蔽
しました。

その理由は、同じ年の8月に、
2号機の工事許可を受けなくてはならず、
事故が起こったら、許可が下りなくなると思っての
隠蔽ではないかと見られているようです。


また、2006年3月24日に、金沢地裁にて、
2号機の運転差し止め訴訟があって、電力会社が敗訴。
これにより2号機は止まったのです。

電力会社の隠蔽体質は、いつの時代も、
今も、同じだと言うことがよくわかる事例です。






次に、原子力エネルギー導入に至る歴史と、
原子力、火力、水力などの発電、自然エネルギー、
コージェネレーション(コジェネ・天然ガスによるエネ)
の説明がされました。


この中で、アレ?とわたしが思ったことは、
火力発電所も、海や川を温めると言う事。
原発は「海温め機」と揶揄されているのは知っていたけれど、
火力もそうだったとは!!
ちょっとショック。





次に、「仮想水」と言う初耳のことば。

皆さんは、「仮想水」というのをご存じでしたか?

簡単に言うと、日本で使ったり、食べたりしているモノは、
外国の水(電気などもですが。)を使って作っているので、
決して、日本だけの資源で出来てはいないというもの。

例として・・・

牛丼1杯は、2000リットルの水、

ハンバーガー1個は、1000リットルの水、

車1台は、400,000リットルの水


・・・が使われている。


この考え方で行くと、
原発を諸外国(それも開発途上の国々)に
売りつける理由が見える気がしてきます。
つまり、水も電気も人件費も安い国々で、日本のモノを
作らせるために、原発を利用させて、どんどん電気を作って、
日本のために安いモノを作らせるため。



これは、少しうがった見方になるかも知れませんけどね。





そして、「核と人類は共存できない」と言うことを
湯川秀樹氏のことばを引用して説明。

湯川氏は、はじめ、原子力について寛容でした。
しかし、後に原子力のことをよく知るようになり、
原爆への反対、原子力発電への懸念を訴えました。





アメリカが最近、日本に対して提言した
「第三次アーミテージ・ナイ報告書」について。

3/11以降、日本では原発ゼロの、
日本の世の中の動きが高揚する中、
野田内閣が大飯原発再稼働を強行した背景には、
アメリカの圧力があったため
と言う事。

何故、アメリカの圧力があるのか。
平たいことばに代えると、
最近のアメリカの原子力行政は衰退しているので、
日本も同じように衰退していくと、
原子力を推進する側にとっては、
アメリカにも不利になるからだと・・・


アメリカは一時、日本の核保有を懸念していて、
日本にはプルトニウムを多く所有されると困ると言う立場。
そのアメリカが、自分たちの立場が不利になると
今度は日本を応援する・・・何ともおかしな理屈です。





最後には、低線量被曝についても触れました。


M先生は、カルディコット博士の岡山での
講演をご覧になったようです。
カルディコット氏の14の提言を紹介。

そして、岡山での講演で知り合われた
関東から避難して来られた方のいきさつについて
語って下さいました。

実は、その御家族は、
千葉県の八千代市からの避難者

八千代市は、千葉ですが、
いわゆるホットスポットから少し離れた場所

ここの中学校では、学校の側溝を、
子どもたちに掃除させ
ているそうで、
その後、生徒たちの中に、
鼻血を出してしまう生徒が何人も、一度に出て来た
そうです。

こんな学校のやり方に、子どもたちが犠牲になるのを、
親として放って置かれず、避難をしたと言うこと。



「原発の被曝=福島」という図式が、
テレビ、新聞で多く取り揚げられるものの、
ホットスポットや、関東特に首都圏の危険については、
ほとんど語られない現実。





まもなく3月、4月の、「別れと出会い」の季節。

わたしは、今年も関東や仙台や首都圏に進学する
子どもたちを心から心配して、
祈らされていることを、今日も勉強会の中で発言しました。

目に見えないからこそ、懸念が増します。


どうしてもそこへ行かねばならないなら、
マスクをする、食べ物に気を付ける、
現実を知る・・・
特に親子さんにも知ってもらいたいと思います。

でも、本当は行くべきではない!と思います。
子どもの将来を心配するから言うのです。


被曝の影響は、一過性のものではないのです。

自分さえ無事ならよい、のでもないのです。

2世、3世・・・・
この鎖はいつ消えるのかだれも知りません。



チェルノブイリ事故では、今も異常出産が続いています。
流産、死産、病気を背負わされている子どもたち。


この先、結婚を望み、将来子どもを産む
可能性のある女性たちは特に、
このことをよく知らなくてはなりません。


いろんなことを今日も教えられました。


安倍政権となり、原発ゼロが揺らぎはじめ、
社会も以前より、原発反対の声が静かになったと
憂える声も
聞こえています。


7月の参院選も迫っています。

私たちの出来ることは小さいかも知れないけれど、
あきらめてしまう前に、もう一度、
自分の周りから啓蒙していくこと、
そのことを原点にかえって、続けてみませんか。



ここあでした。












「太郎ホントの話」DVDをみて

2013-01-25 08:05:33 | 原発関連
先日お借りしてきた原発関連DVD
「太郎のホントの話」をみました。

タイトルの上には「テレビと新聞が教えない」
と書かれているように、
公の報道ではなかなか知ることのない内容でした。


初めての方にもわかりやすいと共に、
今までよく勉強されている方々にも、
新しい知識や発見がある内容で、なかなか面白く、
また思いを新たにさせられました。





今回はパート1「地震」、パート2「放射能」を観ました。



こんな感じで、映像を見せながら、
広瀬隆さんのレクチャーを、山本太郎さんが聞く、
質問すると言う形を採っています。


広瀬さんの、講演会でみるお人柄からすれば、
やはりかなり静かに語っておられ、

でも、随所に広瀬さんらしいことばがポンポン飛び、
これに関西弁の太郎さんの軽快なことばが、
丁度いいテンポで語られていますから、
多少難しい事も、飽きることなく最後まで聞けます。


今回驚いたのは、

牛がもし500ベクレルの飼料を食べたら、
なんとその糞は約15000ベクレルに濃縮されること。



去年春まで、人間が食べてよいとされる政府の基準は
500ベクレルとされたことを考えると、
人間でも、似たような濃縮があり得る。

(もちろん、牛は人間以上に食べますが、
濃縮率からいくとあり得ると言う事です。)


そして、次のことも考えさせられました。


「老人たちならば、500や100ベクレル食べても、
子どもよりも細胞分裂が激しくないし、
残りの人生も短いから気にしなくていい・・・」
という議論もありますが、


人間が(年に関係なく!!)汚染されて、
どんどん体内に放射性物質が濃縮され、
やがてそれが原因で亡くなったら、

日本では火葬になります。

つまり、火葬によって焼かれた灰の中や、
煙の中に放射性物質が出てしまうと言う事。


これは考えたことが無かったですね。

そういえばそうかと。


やはり、どんな場合でも、
人間が政府基準の食品を摂る事は
何歳の人にとってもなんの益もない、
と言う事です。



政権も代わり、安倍さんの支持率が上がり、
憲法改悪を匂わせ、
自衛隊を国防軍に変えさせる目論見、
天皇を元首に変えさせる目論見が見え、


原発の再稼働の声を吹き消そうとし、
2030年原発廃止さえ無きものにしそうな中、


決してあきらめずに叫び続けている人たちがいる。

福島原発告訴団、福島集団疎開訴訟の人たち、
経産省の前でずーっとテントを張って叫び続けている人たち、
あさこはうすの小笠原厚子さんも。
福島の人たち、ホットスポットに住む人たち、

そして何よりも70~80%の民意。

その中の私たちも。


あきらめが悪い。
失望が一番悪い。





今日からまた大雪、吹雪の予報ですが・・・
どうなんでしょう?


皆さんも、私も、
元気に一日を過ごせますように。



ここあでした。

福島原発告訴団から署名のお願い

2013-01-23 19:02:16 | 原発関連
以前紹介した「福島原発告訴団」から緊急に署名のお願い
が来ています。
以下、説明文をそのまま載せますので、
ご理解下さる方々は、是非ネット署名をお願いします。




 昨年3月に結成した「福島原発告訴団」は、6月の福島県民による1324人の第一次告訴に続き、11月には全国に呼びかけ13000人を越える大集団告訴・告発を行いました。みなさまの熱い思いがひとつの形になったのだと心から嬉しく思います。

 これらの告訴・告発は既に受理され、検察は、関係者の事情聴取や福島第一原発ヘ検察官を派遣するなど、新聞等で報道されています。

 しかし、政権が変わり原発の推進が再びなされようとしている今、この春 結論を出そうとしている検察に、更なる働きかけをして行かなくてはならないと考えています。

 このような思いから緊急に「福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名」を始めることに致しました。告訴人となられたみなさまが、周りの方々に署名して頂くことで、この告訴・告発を知らせ、さらに関心を高める事ができると思います。
 
 多くの人々がこの告訴・告発の行方を見つめている事を検察に知らしめていきましょう。

 福島の状況はますます酷くなるばかりです。

 4つの原子炉からは毎時1000万ベクレルの放射性物質が放出されています。数百年経たなければ、生身の人間が近づくことのできない場所が多数存在する中で、おびただしい被曝をしながら作業員が瓦礫の撤去作業を行っています。

 そして彼ら作業員の被曝手当の搾取と賃金引き下げ。モニタリングポストの測定値疑惑。情報開示の手続きをしなければ本人に手渡されない甲状腺検査の詳細なデータ。暴露された県民健康管理調査検討委員会の秘密会の存在。ゼネコン会社の利権にまみれ、効果を疑問視される除染。進まない賠償、子どもたちをシンボルにした虚しい復興策。
昨年末に鳴り物入りで郡山市で行われた、アジア・アフリカ諸国への原発輸出を目論んでいるであろう「IAEA福島閣僚会議」。
 
 そして新しい政府は「原発ゼロ政策の見直し」「安全な原発を作る」と言い出す始末です。
国策というぶ厚い壁に日本に生きる私たちは、生きる尊厳を奪われ続けています。

 私たちの悲しみと怒りは消えることはありません。

 この事故の原因を究明し巨大事故を起こした企業と政府の責任をただして新しい民主主義の社会を作るために、子どもたちの健康と未来を守る為に、この告訴・告発が受け入れられるよう、再度私たちは力を合わせていきましょう。

 ご協力をどうかよろしくお願い致します。

福島原発告訴団団長 武藤類子


*第一次締めきり 2013年2月15日 *第二次締めきり 2013年3月5日





と言うことで、賛同して下さる方は、ネット署名をお願いします。



また、この団体に関心のある方は→「福島原発告訴団
をクリックして下さい。


よろしくお願いしますね!



ここあでした。

DVDと昨日のNHKスペシャル

2013-01-13 16:43:23 | 原発関連
昨日、ようやく観ました。

カルディコット医師のDVD。



それと、昨日の夜放送されたNHKスペシャル
「初期被ばくを追え」。



実は、カルディコット医師の講演後、質疑応答で、
木下黄太さん(司会)が医師に質問しました。

(要約)「首都圏で、甲状腺がんや、甲状腺の異常の
結果を受ける人たちが最近多いが、これはどういうことか。」

つまり、3.11当時の福島原発事故が原因か、
それとも、いまも出続けるヨウ素があるためなのか。


これに対して、医師は
「データがないから、はっきりわからない」と言う当然の回答。


実は、この答えが与えられたような、昨日の夜の
NHKスペシャルでした。


無いと思われていたヨウ素131の、震災後すぐのデータが、
奇跡的に数カ所の測定器から発見されたと言うことでした。


これによると、ヨウ素131は、福島の沿岸部、
それもいわき市にも広がり、更には茨城、千葉、そして首都圏、
静岡までも広がっていたことがわかりました。


いま、茨城でも、お母さんたちによる「甲状腺検査の為の
署名運動」が起こされているようです。


首都圏の人々、子どもたちにも広がる甲状腺の異常。
これは2011年3月15日のヨウ素拡散に
よるものかも知れないですよね。


是非、関東や首都圏の方々も、
この認識を新たにして頂いて、
検査をすべきではないか、と思いました。


そして、数日前の3月12日には、岩手の半分以上、
宮城の全域がヨウ素131の拡散があったようです。


もうすぐ震災から丸2年です。
この現実をもう一度見直すべきかも知れません。

取り急ぎ、書いてみました。
これから教会に出かけます。


ここあでした。




テレビ番組紹介&上映会

2013-01-11 20:17:09 | 原発関連
まずは、明日12日(土)の番組紹介から

NHKスペシャル
「シリーズ東日本大震災  空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追え~

1/12(土)午後9時00~10時13分



             



映画の上映会案内

福島 六ヶ所 未来への伝言

日程 2/23(土) 
場所 アピオあおもり

時間は以下の通りです。

12:30 監督挨拶(島田 恵氏)
13:00 1回目上映
14:40 1回目上映終了

15:30 監督挨拶
16:00 2回目上映
17:40 2回目終了


料金 1000円(当日、前売り共に)


問い合わせ 070-5477-4296(中道まで)