たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?
今日はアントニン・レオポルド・ドヴォルザーク(最終話)です。
≪作曲家の肖像≫
【Antonin Leopold Dvorak】
アメリカでも大歓迎を受けるドヴォルザークですが、その後のアメリカでの生活はどうなったのでしょうか?今日はその続きです。
(第6話)【帰国・・・そして、】
アメリカに渡りニューヨーク・ナショナル音楽院で教鞭を奮っていると、ニューヨクフィルハーモニーの名誉会員に推薦される事になります。アメリカでもドヴォルザークはその業績を認められたのでした。アメリカでもその活躍を期待されるドヴォルザークは1894年、2年間の契約延長を求められるのでした。5ヶ月の休暇をもらいボヘミアの故郷へ一時帰国する事を条件に、契約を更新します。
久々の故郷。祖国ボヘミアに帰るとドヴォルザークはゆっくりと羽を伸ばし、リフレッシュすると、再びニューヨークへと戻るのでした。
仕事とはいえ、今でもアメリカとチェコを往復するなんて結構大変そうですけど、当時は片道2週間ですからねぇ~船に乗ってるだけでちょっとした旅行ですよね。というかもはや“ちょっとした”の域を超えた本格的な旅行ですよね。
さて、長い旅路を経て1894年10月、ニューヨークへ戻ったドヴォルザークは又教壇に立つ予定でしたが、一度ボヘミアへ帰ったせいなのか、ホームシックにかかってしまい、体調を崩してしまうのでした。なんとか体調を回復させるドヴォルザークでしたが、この頃、なんと!あろうことに音楽院の経営も危ういものになっているのでした。
ナショナル音楽院は理事長のサーバー夫人の夫(だんな)の経済力によるものが大きかったのですが、その夫の本業が1893年に起きた大恐慌に影響されて破産寸前にまで追い込まれていたのでした。すると当然ドヴォルザークに対する報酬の支払いにも遅延が起きるようになてきたのでした。
その後も報酬が滞ることがたびたび続くと、さすがのドヴォルザークもこれにはたまりかねてしまい、ニューヨークを去る事を決意するのでした。
ドヴォルザークは音楽院を辞めて、ボヘミアへ帰る事を理事長サーバー夫人に伝えると、夫人はもちろん周囲からもアメリカ残留を説得されるのですが、ドヴォルザークの決意は固く、1895年4月にはアメリカを発つのでした。
帰国したドヴォルザークは再びプラハ音楽院で教壇に立つのでした。翌1896年にはイギリスへも訪問するのでした。帰国後ウィーン学友協会から名誉会員に推薦されます。ドヴォルザークの名誉受賞ラッシュはとどまる事を知らず、1897年にはオーストリア国家委員に就任するのでした。この国家委員はかつてブラームスがドヴォルザークの提出していた作品を審査していた地位だったのです。
更に、1898年には芸術科学名誉勲章を受章するのでした。その後のドヴォルザークは、歌劇の作曲へ専念していくのでした。そして、更に更に、1901年オーストリア貴族院から終身議員に任命されるのでした。そして同年、長年務めたプラハ音楽院の院長に就任するのでした。出世街道まっしぐらですね。
ドヴォルザークは動脈硬化を患っていたのですが、1904年あっけなく永遠の眠りについてしまうのでした。葬儀は国葬とされ、偉大なる作曲家は盛大に見送られていくのでした。享年63歳のさいごでしたが、当時としては音楽家としても大成功を収め医療事情を考えても大往生だったのではないでしょうか?
さて、デビュー当初は多少苦労をした時代もありましたが、一度ヒットを出すとその後はもう、トントン拍子でしたね。しかも評価を受けると次々に名誉を受賞していき、イギリスやアメリカにまで招待を受け、高待遇を受けています。音楽家としては周りからもその存在を十分に認められて、とても幸せな生涯だったのではないでしょうか。
≪今週の桑野さんが聴いてた曲≫
ドラマ「結婚できない男」で主人公役の阿部寛さんが聴いていた曲は、オープニングでいきなり手巻き寿司を食べながらプッチーニの歌劇「ジャンニ・スッキ」から「私のお父さん」でしたね。確かこの歌の歌詞は「素敵なお父様、お願いあの人と結婚したいの」なんて歌ってるんじゃなかったでしたっけ?
その次に聴いてたのは、ヨハンシュトラウス2世のワルツ「皇帝円舞曲」です。
そして、後半なつみ(夏川結衣)さんに頼まれた家を考えてるときに聴いていたのが、たぶんベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章だったと思います。
今週は最終回でしたが、う~んどうも歯切れの悪い最後だったような・・・。みちる(国仲涼子)ちゃんは告白がうまく出来ずに、身を引いた感じになっちゃうし、桑野(阿部寛)さんは相変わらず無愛想で、ここぞ!というときに「結果的に結婚できない…」とか言っちゃうし。結局、桑野さんは最後に夏美さんを家に誘いますが・・・、どうなるんだろう?と思ってたら、次の番組が始まっちゃうし・・・、思わず「それで終わりかい!!」とテレビにつっこんでしまいたくなってしまいました。
でも、来週からこの番組が見れなくなると思うとちょっと淋しい気もします。
♪今週の曲の記事はまだ書いてない曲ばかりだったので、その内書いていきます。
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今日はアントニン・レオポルド・ドヴォルザーク(最終話)です。
≪作曲家の肖像≫
ドヴォルザーク:管弦楽曲・協奏曲集チェコ・フィルハーモニー管弦楽団, ドヴォルザーク, グレゴル(ボフミル),ノイマン(ヴァーツラフ)コロムビアミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
アメリカでも大歓迎を受けるドヴォルザークですが、その後のアメリカでの生活はどうなったのでしょうか?今日はその続きです。
(第6話)【帰国・・・そして、】
アメリカに渡りニューヨーク・ナショナル音楽院で教鞭を奮っていると、ニューヨクフィルハーモニーの名誉会員に推薦される事になります。アメリカでもドヴォルザークはその業績を認められたのでした。アメリカでもその活躍を期待されるドヴォルザークは1894年、2年間の契約延長を求められるのでした。5ヶ月の休暇をもらいボヘミアの故郷へ一時帰国する事を条件に、契約を更新します。
久々の故郷。祖国ボヘミアに帰るとドヴォルザークはゆっくりと羽を伸ばし、リフレッシュすると、再びニューヨークへと戻るのでした。
仕事とはいえ、今でもアメリカとチェコを往復するなんて結構大変そうですけど、当時は片道2週間ですからねぇ~船に乗ってるだけでちょっとした旅行ですよね。というかもはや“ちょっとした”の域を超えた本格的な旅行ですよね。
さて、長い旅路を経て1894年10月、ニューヨークへ戻ったドヴォルザークは又教壇に立つ予定でしたが、一度ボヘミアへ帰ったせいなのか、ホームシックにかかってしまい、体調を崩してしまうのでした。なんとか体調を回復させるドヴォルザークでしたが、この頃、なんと!あろうことに音楽院の経営も危ういものになっているのでした。
ナショナル音楽院は理事長のサーバー夫人の夫(だんな)の経済力によるものが大きかったのですが、その夫の本業が1893年に起きた大恐慌に影響されて破産寸前にまで追い込まれていたのでした。すると当然ドヴォルザークに対する報酬の支払いにも遅延が起きるようになてきたのでした。
その後も報酬が滞ることがたびたび続くと、さすがのドヴォルザークもこれにはたまりかねてしまい、ニューヨークを去る事を決意するのでした。
ドヴォルザークは音楽院を辞めて、ボヘミアへ帰る事を理事長サーバー夫人に伝えると、夫人はもちろん周囲からもアメリカ残留を説得されるのですが、ドヴォルザークの決意は固く、1895年4月にはアメリカを発つのでした。
帰国したドヴォルザークは再びプラハ音楽院で教壇に立つのでした。翌1896年にはイギリスへも訪問するのでした。帰国後ウィーン学友協会から名誉会員に推薦されます。ドヴォルザークの名誉受賞ラッシュはとどまる事を知らず、1897年にはオーストリア国家委員に就任するのでした。この国家委員はかつてブラームスがドヴォルザークの提出していた作品を審査していた地位だったのです。
更に、1898年には芸術科学名誉勲章を受章するのでした。その後のドヴォルザークは、歌劇の作曲へ専念していくのでした。そして、更に更に、1901年オーストリア貴族院から終身議員に任命されるのでした。そして同年、長年務めたプラハ音楽院の院長に就任するのでした。出世街道まっしぐらですね。
ドヴォルザークは動脈硬化を患っていたのですが、1904年あっけなく永遠の眠りについてしまうのでした。葬儀は国葬とされ、偉大なる作曲家は盛大に見送られていくのでした。享年63歳のさいごでしたが、当時としては音楽家としても大成功を収め医療事情を考えても大往生だったのではないでしょうか?
さて、デビュー当初は多少苦労をした時代もありましたが、一度ヒットを出すとその後はもう、トントン拍子でしたね。しかも評価を受けると次々に名誉を受賞していき、イギリスやアメリカにまで招待を受け、高待遇を受けています。音楽家としては周りからもその存在を十分に認められて、とても幸せな生涯だったのではないでしょうか。
≪今週の桑野さんが聴いてた曲≫
ドラマ「結婚できない男」で主人公役の阿部寛さんが聴いていた曲は、オープニングでいきなり手巻き寿司を食べながらプッチーニの歌劇「ジャンニ・スッキ」から「私のお父さん」でしたね。確かこの歌の歌詞は「素敵なお父様、お願いあの人と結婚したいの」なんて歌ってるんじゃなかったでしたっけ?
その次に聴いてたのは、ヨハンシュトラウス2世のワルツ「皇帝円舞曲」です。
そして、後半なつみ(夏川結衣)さんに頼まれた家を考えてるときに聴いていたのが、たぶんベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章だったと思います。
今週は最終回でしたが、う~んどうも歯切れの悪い最後だったような・・・。みちる(国仲涼子)ちゃんは告白がうまく出来ずに、身を引いた感じになっちゃうし、桑野(阿部寛)さんは相変わらず無愛想で、ここぞ!というときに「結果的に結婚できない…」とか言っちゃうし。結局、桑野さんは最後に夏美さんを家に誘いますが・・・、どうなるんだろう?と思ってたら、次の番組が始まっちゃうし・・・、思わず「それで終わりかい!!」とテレビにつっこんでしまいたくなってしまいました。
でも、来週からこの番組が見れなくなると思うとちょっと淋しい気もします。
♪今週の曲の記事はまだ書いてない曲ばかりだったので、その内書いていきます。
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