初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ディヴェルティメント K138

2009年03月05日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ディヴェルティメントK138です。

このブログでは、おそらくかなり初期のころに一度紹介した「ディヴェルティメント」ですが、結局それっきりになってしまってましたのでかなり久々にこの曲です。

“ディベルティメント”という言葉自体をあまり聞きませんが、「goo辞書」で調べると、「一八世紀後半に愛好された器楽合奏曲。比較的短い楽章からなり、楽器編成も小さい。嬉遊曲 (きゆうきょく)」
ということみたいです。

まぁとにかく「楽しい曲」って事ですよね。さらに小編成とあるように、ほぼ弦楽器のみで演奏される事が多く、弦楽四重奏でも演奏されるみたいです。

「18世紀」という事ですし、現在のようにコンサートホールで大規模に・・・というよりは、貴族の豪邸でちょっと軽く聴く程度に・・・くらいの感覚だったのかもしれません。

曲は、その名の通り、明るく軽やかで、もう、これぞモーツァルト!って感じでしょうか?



 第1楽章:タン!タン!タン!と始まる軽やかに弦楽器のフレーズがはじまると、
 その後もなめらかなフレーズが続き、瑞々しい弦楽器の響きが冴えます。
 流れるようなフレーズに、輝くような彩りを加えながら、
 軽快なリズムに乗ってスラスラと曲は進みます。
 途中では、少し走りすぎて苦しそうなフレーズも出てきますが、
 タン!タン!タン!のフレーズが現れると、何事も無かったかのように
 スルスルと心地よく最後を飾ります。

 第2楽章:ゆったりとしたヴァイオリンのフレーズがよこたわるように
 なめらかに走ります。
 フレーズを描く曲線から時折輝きさえも感じるような美しいその響きに
 うっとりと聴き入ってしまいます。
 また、低音の伴奏にしっとりと静かに聴かせるヴァイオリンもほどよくつやがあります。
 やがて、メロディはしなだれるように、うつろな響きを聴かせますが
 とても色っぽくその演奏を奏でていきます。
 最後はヴァイオリンがゆっくりとしなやかに聴かせます。

 第3楽章:勢いのあるフレーズが元気に走りだすと、ウズウズと我慢しきれずに
 飛び出すように次々とフレーズをつないでいきます。
 軽快なメロディに少し休憩を入れて様子を伺うと、
 ピチカートの可愛らしいフレーズが、ピョンピョンと飛び跳ねます。
 最後はやっぱり元気なフレーズでサクッと終わります。


3月に入りましたが、まだまだ寒いこの季節。こんな曲を聴けば、すぐに花も開きそうな、そんな明るく、さわやかなイメージの曲です。
演奏時間も全3楽章でも約10分と短い曲なので、聴きやすいですから初心者にも間違いなくオススメの一曲です。
ちなみに、曲名のうしろについてる「K138」というのはモーツァルトの作品番号の事です。(K=ケッヘル)「ディヴェルティメント」という名前の曲はたくさんあります。

≪オススメCD≫
ディベルティメントがいろいろ。
モーツァルト : アイネ・クライネ・ナハトムジーク&3つのディヴェルティメント
アムステルダム・バロック管弦楽団
ワーナーミュージック・ジャパン

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
早く春よ来い。


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