初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

バレエ音楽「コッペリア」  (ドリーブ作曲)

2007年02月26日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」です。

このバレエ音楽の中の曲は、最近だとソフトバンクのCMでプロ野球チームホークスのメンバーが「ホワイトぉ~」とか言いながら助っ人外人に突っ込んでいるシーンの後ろで流れている曲ですね。(最近見ないですけどひょっとして関東ローカルなのかな?)

最初あのCMを見たときは、「あ!ソフトバンクがまたクラシックのCMやってる!」と思ってて、いつかブログに書こうと思ってたんですけど、曲には聴き覚えがあるのに、何の曲だったか思い出せなかったので、今頃になってしまいました。

ちなみにバレエ音楽のあらすじは・・・人形創りの職人コッペリウスは、機械仕掛けの少女人形コッペリアを研究室の2階の部屋に置いていました。
コッペリウスの向かいに住むスワニルダは恋人フランツと楽しく過ごしていました。ところが、最近青年フランツはスワニルダの部屋から見えるコッペリアがとても気になる様子。

ある日ひょんな事からコッペリウスの部屋の鍵を拾ったスワニルダは気になるコッペリアを一目見ようと研究室に忍び込みます。気になるコッペリアが実は人形だった事に気付くスワニルダでしたが、そこへコッペリウスが帰ってきます。逃げ遅れたスワニルダは人形のコッペリアになりすまします。
そのときコッペリアを一目見ようと同じく忍び込んだフランツはコッペリウスに見つかり、彼はフランツの魂をコッペリアに移す実験を試みます。
すると人形コッペリアになりすましたスワニルダは、踊って動いて実験は成功したように見えますが、やがてフランツはそれがスワニルダだと気付きます。
 仲直りしたフランツとスワニルダは結婚してめでたしめでたしというお話のようです。

 
 第1幕~前奏曲~:ホルンのおだやかな音色の序奏が終わると、弦楽器が
 徐々に勢いを付けて、シンバルが賑やかに鳴り始めると、楽しく陽気なメロディが
 明るく聴こえてきます。最後まで賑やかな曲調が続きますからスカッと爽快で
 楽しめる曲ですね。

 第1幕~ワルツ~:クラリネットに続いてオーボエのソロ。更にフルートが
 さわやかに鳴らすと・・・、CMでもおなじみのメロディが・・・
 弦楽器の流麗なワルツのメロディはとてもスッキリ美しく聴こえます。
 下で支えるチェロのハーモニーもなんとも言えずいいですよね。

 第2幕~情景と人形のワルツ~:静かな部屋の中でコッペリアに扮したスワニルダ
 がまるで辺りをキョロキョロと見回すような弦楽器がとても可愛らしく聴こえます。
 そして、ワルツが始ると人形がふわっと立ち上がって音も無く静かに床を踊るように
 可愛らしいワルツが始ります。
 
 第2幕~時の踊り~:弦楽器が静かに鳴り始ると、ヴァイオリンがキュートなワルツ
 を鳴らし始めます。フルートとトライアングルのリズムがとても可愛らしく響くと
 チェロが勇ましくアクセントを加え曲を盛上げていきます。
 
 第2幕~祭りの踊り~:勢いよくオーケストラがなり始めると、弦楽器は歯切れ良く
 リズムを刻みます。思わず肩を揺らしてリズムを取ってしまいそうな、元気いっぱい
 の曲ですね。


バレエ音楽ということもあって、流れるような華麗なメロディが多くあるこの曲なら初心者でもオーケストラの魅力を楽しめる曲ばかりだと思います。
CDではもちろんバレエ全曲が録音されたものもあると思いますが、ハイライト版や作曲家ドリーブの「バレエ音楽集」みたいなものもあるようです。


≪オススメCD≫
バレエ音楽「シルヴィア」も入っているハイライト版でどうぞ。
ドリーブ:コッペリア
アンセルメ(エルネスト), ドリーブ, スイス・ロマンド管弦楽団
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ワルツのメロディが心地よく響く作品です。

ソフトバンクと言えば・・・前のCM「予想外の・・・」の音楽はコレ↓
♪バレエ音楽「ロメオとジュリエット」の記事はこちら


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