たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?
今日はヨハネス・ブラームス(第11話)です。
≪作曲家の肖像≫
【Johannes Brahms】
その作風から意図せずワーグナーの対立軸に祭り上げられてしまったブラームスですが、その後の音楽活動が気になります。
(第11話)【叶わぬ想い】
ドイツ・レクイエムが大成功した同じ頃、1869年ブラームスは「ハンガリー舞曲集」を出版します。このときにはピアノ連弾用として作曲していたようですが、後に自分自身でピアノソロ用に編曲したり、友人のヨアヒムがヴァイオリン用に編曲したり、オーケストラ用にはブラームスもいくつか編曲しているようですが、ドヴォルザーク他多くの作曲家が編曲をしているようです。
さて、作曲活動ではこれまでに無いほど充実した作品を生み出すブラームスですが、この頃密かに想いを寄せる女性が現れていたようです。クララとは恩師シューマンとの関係から複雑な心境で身を引いたブラームスでしたが、音楽仲間としてよい関係を保っていましたが、クララの家に何度か出入りをする内にその娘ユーリエ・シューマンに心を魅かれてしまうのでした。
クララに似て美貌を持っていたユーリエに想いを寄せてしまうのは、当然と言えば当然のなりゆきなのかもしれませんが、しかし、またしても事もあろうに今度は恩師シューマンの娘とは・・・、
しかし、その事を一番自覚していたのはブラームス本人だったようです。そのため、ユーリエに寄せる想いは誰にも言わずひた隠しにしていたようです。(そりゃ~そうだ)
もちろんクララにもそんな感情を口に出来るはずもなく、唯々ユーリエを見つめるだけの日々が続いていたようです。
そんなブラームスの秘めたる想いを知るはずもないクララは、1869年、年頃になった娘ユーリエをイタリアのマルモリート伯爵と婚約させてしまうのでした。ブラームス自身もおそらく届かぬ想いである事は分かっていたはずでしょうが、しかし、あまりにも急な出来事に大変ショックを受けてしまったようです。
ブラームスのあまりにも切ない心境は作曲にも表れていたようです。この頃に作曲した「アルトラプソディー」はアルトソロと男声合唱の組み合わせという変わった編成の作品ですが、ユーリエに寄せた失恋の想いが表れている曲とも言われています。
そんなユーリエの事を振り切るかのように、音楽に没頭していくのでした。この頃ブラームスは比較されていたワーグナーの作品も聴いていたようです。1870年にはミュンヘンに足を運び「ラインの黄金」「ワルキューレ」の初演を聴いていたようです。
ブラームスは比較された事もあってか、ワーグナーの作品をよく聴きに行っていたようです。そして作風こそは違うもののワーグナーの作品を認め冷静な評価をしていました。
こうして、プライベートではユーリエに失恋し、傷心のブラームスでしたが、音楽家としては「ドイツ・レクイエム」「アルトラプソディー」等により、ウィーンでの名声を着実なものにしていくのでした。
叶わぬ恋とは知りながら、結局不幸な結末を迎えてしまうあまりにも悲しすぎるブラームス。音楽活動は順調に進んでいるようですが、その後はどうなるんでしょう?つづきはまた明日。
【その他の作曲家の生涯はこちら】
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今日はヨハネス・ブラームス(第11話)です。
≪作曲家の肖像≫
ブラームス:P協奏曲第2番フェレンチク(ヤーノシュ), カッチェン(ジュリアス), ロンドン交響楽団, ブラームスユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
その作風から意図せずワーグナーの対立軸に祭り上げられてしまったブラームスですが、その後の音楽活動が気になります。
(第11話)【叶わぬ想い】
ドイツ・レクイエムが大成功した同じ頃、1869年ブラームスは「ハンガリー舞曲集」を出版します。このときにはピアノ連弾用として作曲していたようですが、後に自分自身でピアノソロ用に編曲したり、友人のヨアヒムがヴァイオリン用に編曲したり、オーケストラ用にはブラームスもいくつか編曲しているようですが、ドヴォルザーク他多くの作曲家が編曲をしているようです。
さて、作曲活動ではこれまでに無いほど充実した作品を生み出すブラームスですが、この頃密かに想いを寄せる女性が現れていたようです。クララとは恩師シューマンとの関係から複雑な心境で身を引いたブラームスでしたが、音楽仲間としてよい関係を保っていましたが、クララの家に何度か出入りをする内にその娘ユーリエ・シューマンに心を魅かれてしまうのでした。
クララに似て美貌を持っていたユーリエに想いを寄せてしまうのは、当然と言えば当然のなりゆきなのかもしれませんが、しかし、またしても事もあろうに今度は恩師シューマンの娘とは・・・、
しかし、その事を一番自覚していたのはブラームス本人だったようです。そのため、ユーリエに寄せる想いは誰にも言わずひた隠しにしていたようです。(そりゃ~そうだ)
もちろんクララにもそんな感情を口に出来るはずもなく、唯々ユーリエを見つめるだけの日々が続いていたようです。
そんなブラームスの秘めたる想いを知るはずもないクララは、1869年、年頃になった娘ユーリエをイタリアのマルモリート伯爵と婚約させてしまうのでした。ブラームス自身もおそらく届かぬ想いである事は分かっていたはずでしょうが、しかし、あまりにも急な出来事に大変ショックを受けてしまったようです。
ブラームスのあまりにも切ない心境は作曲にも表れていたようです。この頃に作曲した「アルトラプソディー」はアルトソロと男声合唱の組み合わせという変わった編成の作品ですが、ユーリエに寄せた失恋の想いが表れている曲とも言われています。
そんなユーリエの事を振り切るかのように、音楽に没頭していくのでした。この頃ブラームスは比較されていたワーグナーの作品も聴いていたようです。1870年にはミュンヘンに足を運び「ラインの黄金」「ワルキューレ」の初演を聴いていたようです。
ブラームスは比較された事もあってか、ワーグナーの作品をよく聴きに行っていたようです。そして作風こそは違うもののワーグナーの作品を認め冷静な評価をしていました。
こうして、プライベートではユーリエに失恋し、傷心のブラームスでしたが、音楽家としては「ドイツ・レクイエム」「アルトラプソディー」等により、ウィーンでの名声を着実なものにしていくのでした。
叶わぬ恋とは知りながら、結局不幸な結末を迎えてしまうあまりにも悲しすぎるブラームス。音楽活動は順調に進んでいるようですが、その後はどうなるんでしょう?つづきはまた明日。
【その他の作曲家の生涯はこちら】
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