御託専科

時評、書評、そしてちょっとだけビジネス

日経日曜版「マイバランス」 バイオリニスト 川井 郁子

2005-05-02 07:02:37 | 書評
「普段はおとなしい私が舞台に上がると豹変します。女性の持つ情念、官能、神秘性すべてを解き放ちます。私の生活のすべてはその瞬間に向かう準備のようなもの。そのために感性を研ぎ澄まし、自分を癒やし、感動するエネルギーを高めるための出費は惜しみません。」

あまりにも的確でコメントの言葉もない。多分、大なり小なり人はこのように生きるのだろう。解き放とう!

2 コメント

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NHKラジオを聴いて (鎌倉地蔵)
2005-11-30 20:20:14
11月30日、NHKラジオに彼女がゲストとして話されていました。「助成の官能」を解放し、バイオリンで表現する術に、憧れと恐ろしさを感じました。音楽は新鮮でかって聞いたことが無いものでした。古今集の「和泉式部」を思い起こしました。川合さんの講座を東京で伺いたいものです。

帰途、横浜のCDショップで探したものの、商品が見当たらず、調べてみたものの不存在、挙句の果ては「グラビアアイドルと違いますか?」と店員にいぶしがられる始末。

近々に「嵐が丘」が売り出されるそうで、楽しみにしています。小生は、健全なおじさんです。
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コメントありがとうございます (circusmanx)
2005-12-02 09:56:14
鎌倉地蔵さん、コメントありがとうございました。小生も健全なおじさんです(笑)。

自己表現、特に音楽・ダンスなどの「運動系」は、官能性を含む「胴体で感じる」部分に働きかけている要素が大きいように思います。そのことをストレートに表現しているので気にいってしまいました。また、「普段はおとなしい私」というのもいいですね。ときおりの祝祭とそれに向けた地道な日常、というのは僕の理想でもあります。



と、御託は多いのですが、恥ずかしながら川井さんの演奏を聞いたことがありません。鎌倉地蔵さんのコメントをきっかけに近々聴いて見たいと思います。ありがとうございました。
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