携帯電話

　最近、橋本大阪府知事が小中学校での携帯電話持ち込みを禁止した。今日のお客さんには中学生の息子がいる。

　私　「橋本知事が小中学校での携帯電話を禁止したけど、M君の息子は持ってるの？」
　客M「ウチの息子は持ってへん。学校で持ってへんのはウチの子、一人だけらしいわ」
　ママ「へえ、持ってへんの？橋本知事が禁止したけど、先見の目があったんやね」
　私　「息子だけ圏外やなあ」
　客M「考えが地味っちゅうんか、とにかく欲しがれへんねん」
　私　「機械モンが苦手なだけと違うの？」
　ママ「何でやの、今どきの子はゲームに慣れてるから機械モンはへっちゃらやで」
　客M「そうやで、ウチの子はパソコンも使(ツコ)うてるで」
　私　「ほんだら、携帯をよう置き忘れるからとか…」
　ママ「アンタ(年寄り)と違うで、まだ中学生やで！」
　私　「そうか、ケータイ(けったい)なこと言うて悪かったなあ」

　一句：携帯に　TELかけ置いた　場所探す
※時々置いた場所が分からず探すのに、家の電話から携帯にかけてます

ハローワーク

　今、不況でリストラの荒波が押し寄せている。一部の派遣社員は正月前に解雇された上に寮まで追い出される人もいるとか。
　そんな中、麻生首相が雇用促進の状況を把握するためにハローワークへ視察に行ったとの報道をしていた。

　私　「麻生さんがハローワークへ視察に行ったらしいな」
　お客「支持率が急落してるからパフォーマンスしてるのんと違うの」
　私　「それもあるけど、本当は今の立場が危ういから自分の職を探しに行ったんやで」
　お客「ホンマやな」
　私　「麻生さん、“転職”したいと言うことは今の仕事は“天職”ではないってことやな」

　一句：落ち目首相　ハローワークで　職探し

3億円事件

　先日、テレビで3億円事件のドキュメントを放映していたが、その話題が出た。
　
　私　「この間テレビでやってた、3億円事件のドキュメント、見た？」
　お客「ああ見たで。もう40年もなるんやね。今のお金に換算したら30億円以上やろ」
　私　「3億円事件の犯人を探すのに捜査費用が9億円やて。探さん方が良かったな」
　ママ「アレほど世間を騒がした事件は無いわ。犯人誰か知りたいわ」
　私　「テレビを見て判断した限りでは、犯人はあの警察官の息子とYさんという人物やで」
　ママ「事件後、警察官の息子が自殺したやろ。真相が闇の中に葬られて残念やわ」
　お客「Yは事件後、溜り場には顔を見せん様になり、ハワイでコンドミニアム買(コ)うたやろ」
　私　「そう、あの当時で買えるのは資産家か御曹司やて地元の不動産屋が言(ユ)うてたな」
　お客「Yが指示してお金を受け取り、実行犯は警察官の息子と違うか？」
　ママ「もう、時効もとおに過ぎてるし、出てきたらエエのにねえ」
　私　「そうそう、犯人はワイ(Y)や、言うて…」
　お客「マスター得意の下ネタと違うけど、Y談やな」
　私　「俺、下ネタ得意と違うで。ヒトを落とし入れよ思て、こワイわ」

　一句：3億犯　金と身を消し　謎残す　

忘年会

　今日の女性客・T子ちゃんは忘年会の帰りに立ち寄ってくれた。

　私　「T子ちゃん、かなり酔うてるなあ」
　客T「うん、忘年会の帰りやねん。飲み放題やから生ビール、大分飲んだわ」
　私　「飲み放題か」
　客T「飲み放題、食べ放題やってん」
　私　「へえ、食べ放題もかいな」
　客T「私、飲み放題やったら元とれるけど、こう見えても食べ放題は」
　私　「え～っ！！！」
　客T「まだ何も言うてないやん。私はあんまり食べへんねんで」
　私　「お腹がポッコリでてるから、よう食べたんかなあ、思て」
　客T「失礼やな、体型見て判断せんといてよ」
　ママ「そうやでアンタ、T子ちゃんに失礼やんか。T子ちゃんは少食やねんで」
　私　「ゴメン、ゴメン、失礼なこと言うて。ほんだらそのお腹はビールで満タンかいな。ビア樽やなあ」

　一句：年寄りに　免じて許せよ　我が失言

奥目

　今日のお客さんは私と同じで奥目である。

　お客「俺、奥目てよう言われるねん」
　私　「俺より奥目やなあ。それにちっちゃな目、(吉本興業の)岡八郎みたいやな」
　お客「そうや、どうせ俺は目なし子ハッチや」
　私　「岡八郎がそんな事を言うてたなあ。その目元のくぼみでビールの栓を開けてーや」
　お客「それも岡八郎のギャグや。そんなんホンマに出来るわけないやろ。屁かますぞ！」
　私　「くっさー、えげつなー」(これも岡八郎のギャグ)

　一句：八郎似　奥目でギャグり　笑わせる

コタツ

　営業中、お客さんから電話があった時の会話。

　私　「今、何やってんの？」
　お客「今？電話や」
　私　「それは分かってるがな。テレビでも見てるんか？て聞いてるんや」
　お客「テレビ？エエのんやってないから退屈してんねん。知り合いが来たら呼んでや」
　私　「それやったら、今からおいでや」
　お客「寒いからおコタ(炬燵)から出られへんねん」
　私　「ほんだらおコタを抱いておいでや」
　お客「おコタが『外が寒いから』言うて、外へ出たがらへんねん」
　私　「わがままなおコタやな。おコッタろか」

　一句：冬の夜　寝ころびコタツで　丸くなる
※ネコはコタツで丸くなる。寒い夜はネコも人間も同じですね。

育毛シャンプー

　テレビで雨上がり決死隊の宮迫博之が育毛シャンプーで髪の毛が濃くなったと言っていた。
　お笑い芸能人6人ぐらいで“K-BO-BOプロジェクト”を組んで脱薄毛を目指し、時々経過報告をしている。
　因みにブラックマヨネーズの小杉竜一は“薄毛キャラ”でいくからと辞めたとか。
　それを見ていた妻が「このシャンプー、ええやん。アンタも買いや！」
　「今、使(ツコ)うてるシャンプーが無くなったら買うわ」と私。
　「そんな悠長なこと言うてられへんで、アンタは先が長ないねんから。早(ハヨ)注文しいや」
　「俺は薄毛キャラやからなあ」
　「アンタは薄毛と違う」
　「そやったなあ。俺、髪の毛増えたらハゲ・ネタが使われへんようになるわ」

　一句：悩みます　増毛したいが　ネタ出来ず

パチンコに負けない方法

　一時、パチンコに凝りすぎてサラ金で借金を作ったと言うお客さんが1年ぶりに来た。

　私　「久しぶりやね、元気やったか？」
　お客「パチンコで借金あったから来られへんかってん。ようやく完済したわ」
　私　「よかったね。それで、最近、パチンコに行ってる？」
　お客「たま(玉)に行ってる」
　私　「借金終わったらまたこれかい。それで調子はどうねん？」
　お客「向こうが勝ったり、こっちが負けたり」
　私　「それって損してるやん」
　お客「なかなか勝たしてくれへんわ」
　私　「よっしゃ、俺が負けへん方法を伝授したるわ」
　お客「へえ、そんなん知ってるの？教えて教えて」
　私　「大事な話やから聞き逃さん様に、耳の穴ほじくってよう聞きや」
　お客「うん、分かった」
　私　「パチンコをせんことや」
　お客「そんな…」
　私　「絶対に負けへんやろ」

　一句：君子(クンシ)、皆　パチンコ屋には　近寄らず

因縁

　口の悪いお客さんが、当店のメニューにいちゃもんをつけた。

　お客「ここの食べもんは、みんな中国製やろ」
　私　「俺とこは大丈夫や。ママが神経質やから中国製は買わん」
　お客「そんなこと無いやろ。この前の一品のインゲン(隠元豆)も中国製やろ」
　私　「インゲンをつけてんのか」
　ママ「それを言うなら、インネン(因縁)やろ」
　私　「嫁はんに突っ込まれてたら、俺は夫としてのインゲン(威厳)がないな。チンジャオ・ロースでも食うて、ち(死)んじゃお」

　一句：因縁を　つけて見返り　何、いんねん

単位は…

　ダイエット実行中のお客さん、6ヶ月で125kgが85kgになり40kgも減ったとか。

　ママ「すごい成果やん。よう頑張ったな」
　お客「三桁から二桁になったわ」
　私　「ほんだら体重の単位がトンからキロに変わったな」
　ママ「何、トンちんかんなこと言うてるの、体重の単位は元々キロやがな」
　私　「いや、ダイエットがトントン拍子にはかどったから、トンを掛けたんや」

　一句：減量中　乗るのが嬉しい　体重計