(沖縄の大学生らによる高江の朗読劇)
5月3日は憲法記念日。午後から、那覇市民会館の憲法講演会へ行った。最近の憲法改悪の動きに、皆、危機感を持っているのだろう、会場は、1400名の人たちであふれた。
集会は、沖縄の大学生らによる朗読劇「私(わん)の村から戦争が始まる---沖縄やんばる・高江の人々が守ろうとするもの」から始まった。憲法を学ぶ学生たちだが、皆、それまでは高江の問題などほとんど知らなかったという。それが、高江の現地を訪れたりして学習を重ね、この日の発表となった。
高江の住民の暮らし、ヘリパッドに反対して続く座り込み行動、防衛局によりスラップ訴訟を訴えられた苦しみ、そして、オスプレイ---高江の闘いが生々しく再現される。数年前から、岡真理さんら京都の友人たちが、「国境なき朗読者たち」を結成し、パレスチナ問題の朗読劇を続けているが、この日も、朗読という表現の持つ力を改めて認識した。
こうした若い人たちが、高江の住民の闘いを知り、それを他者に訴えようと努力してくれるのは、本当に素晴らしいことだ。若者たちの今後に期待したい。
(高橋哲哉さん)
第2部では、高橋哲哉さんが、「沖縄に問われて 憲法と米軍基地」と題して講演。私は、以前、京都にいた頃は、「君が代・日の丸」強制反対運動等、教育に関する市民活動を続けていた。第1次安倍政権の際には、教育基本法の改悪を阻止しようと、各地の市民グループや教師たちのグループと連絡をとり、「教育基本法の改悪を止めよう!全国連絡会」を作って懸命の運動を続けた。その時の代表世話人の一人が高橋哲哉さんだった。結局、教育基本法は改悪されてしまったが、高橋さんらと共に、何回もの全国集会やデモ、国会前での座り込みなどを続けたあの頃が懐かしい。
講演の後、サイン会を終えた高橋哲哉さんに挨拶をすることができた。