
台風は、沖縄本島直撃ではなく、東の方に進路を変えた。それでも、1日中、雨が続いている。
ここ沖縄では、10月に入って、普天間移設・辺野古関連のニュースが、連日のように新聞の1面を飾っている。
特に、10月24日の、「県外移設考えられず。嘉手納統合案を支持」という岡田外相発言に対する島民の怒りは大きい。沖縄タイムスや琉球新報には、「広がる落胆、不信「願い、裏切られた」」、「県・地元に衝撃走る」、「たらい回し、再び」というような大きな見出しが並んでいる。民主党政権は、県外移設を断念してしまった結果、嘉手納への移設はもう論外だから、やむを得ず辺野古への移設を少しだけ沖合移動して飲むというあらすじが、もう見えている。このままでは、沖縄の民主党は、総スカンを喰って壊滅するだろう。
なによりも、ひどいのは、20日の米国のゲーツ国防長官の発言。「普天間飛行場の移設が実現されなければ在沖海兵隊のグァム移転や嘉手納基地より南の基地返還なども全て白紙に戻る」というのは、まさに、「無礼極まりない恫喝外交」(佐藤優)。さらに、23日には、米軍制服組トップのアレン統合参謀本部議長が、「普天間飛行場が現行計画どおり移設されなければ、日本への安全保障提供が難しくなる。」とも発言している。まるで植民地に対する対応そのものだ。
民主党も、あれだけ県外移設を約束していたのだから、こんな恫喝に簡単に屈せず、なんとかもう少しは頑張れないものかと思う。