昨年12月から始まった辺野古側での埋立工事は、琉球セメント安和鉱山、本部(塩川)港から土砂が海上搬送されている。連日、本部町島ぐるみ会議の皆さんが、ダンプトラックの台数や土砂運搬船の数を記録している。
今年10月末までの毎月の集計が送られてきた。運搬船第台数、ダンプ台数をグラフにまとめたものを下に掲載する。
運搬船、ダンプ台数とも、昨年12月から今年7月にかけて増加し続けてきたが、8月以降、急激に減少している(10月は9月よりもやや増加)。相次ぐ台風の影響や、集まれ辺野古大行動等の取組の結果だろう。
ただ、10月は集まれ辺野古大行動で1週間、全く土砂搬出ができなかったのだが、終了後、搬出が急激に増えている。10月30日は、両方の港に1000台を超えるダンプが入った。特に、本部(塩川)港の利用急増が目につく。今後、本部(塩川)港の動きに注意しなければならない。
(グラフ作成は、A.Oさん)
ダンプ台数の分析をする。昨年12月から本年10月末までのダンプ総台数は、89,314台である。本部町島ぐるみ会議の分析では、荷台が見えるほどのわずかの土砂を運んでいるダンプが多いことから(8月10日のブログ参照)、ダンプ1台当たり6トン程度の土砂とみるのが順当であろう(そもそも大型ダンプは、最大積載量:8トン~9トン程度)。
土砂の比重を1.8とすれば、1台当たり3.3㎥。結局、今までに運ばれた土砂の総量は29.5万㎥となる。これは埋立の全体土量(2062万㎥)の1.4%にすぎない(1台当たり9トンとしても、2.1%)。
埋立開始から10ケ月を経過しても、まだ1.4%程度の土砂しか入っていないのだ。防衛局の当初の埋立承認願書では、辺野古側の埋立は6ケ月で終了するとされていたから、工事の遅れはあまりに著しい。
県民が諦める必要は全くない。あせっているのは防衛局である。