![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/96/d16b1ab0ca9ee6a4390564a3565ae52c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/47/94bdbc5e70cd88405cc4570c33224f11.jpg)
上の二つの紋(刷り込み紋の版下)はどちらも「丸に蔦」紋の刷り込み紋です。
葉脈の線が、左の紋が一本少なく三本づつになっています。
右の紋は『上絵紋』を忠実に、そのまま刷込み紋にしています。
元の「丸に蔦」の上絵紋は下の通りです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/8d/da015352560d0832966c9c3de8c3dfce.jpg)
一昔前までは、「丸に蔦の刷込み紋」と指定されますと、左の紋を祝着や色無地に刷込みました。これは、元々刷込み紋の形は「地抜き紋」今日の場合は「地抜きの蔦」紋 ↓ 基本としていたからです。又型を彫るのに葉脈線が四本となると更に細かい作業となり、一本の葉脈線を略して描いていました。(蔦の紋型はこちら)
(しかし、昨日見てきた浮世絵の版と比べれば易しい事か?)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/4d/30135e24a482c2d33b059323209bad3b.jpg)
しかし、ここ10年くらい前以降は右の紋の様に、上絵紋と同じ様に型を作って刷込んでいます。と云うのは、ある新興のお客さんが、あまり紋の事が解らず、紋帖の『上絵紋』と同じように描くように要望があった事と、製版技術の進展から、上絵と同じ様に描くようになりました。
でも、紋の白と黒のバランスからいえば、どちらがいいでしょうか????
個人的には上絵紋は「上絵紋」、刷込み紋は「刷込み紋」として別々にあった方がいいと思っていますが。
次回にアップしようとする「鶴」紋の中の「向い鶴」も下のようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/db/d9a37fce8e4b0fc234689e174a7b2a38.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/e0/e6383b69bea37049eb5086be77a6aa5b.jpg)
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