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紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「家紋G]たより(32) 『さ』 「笹 第一部」

2007年12月28日 16時27分36秒 | 
『笹』紋を二分割して、やっと第一部が出来ました(フーーーー)

この数の多い「笹」紋の編集は、どちらかと言うと、誰かさんと同じ様に先送りしていました。

紋の数が多い紋は、「井桁」「亀甲」「五瓜」「藤」・・・とありますが、これらの紋は、<井桁に~><亀甲に~>と名付けられる様に、基本の紋の中に他の紋が入って組合わされて、新しい紋を作るパターンです。

『井桁』    
       「井桁に下り藤」        「井桁に梅鉢」

『藤』      
       「下り藤に違矢」        「上り藤に半菊」
「亀甲」 「五瓜」はまだ編集してません(汗)

しかし、「笹」紋はこれらの紋と違い、前にも書きましたが、種類が豊富で、いろいろな紋を形作っています。

       『さ』の項 「笹 第一部」はこちらから

今年も、明日一軒配達して仕事も終わりです。
後は、、、恒例の大掃除です。かみさんにドヤサレナケレバいいのですが・・・・・・

まだ早いですが、皆様よいお年を!!!!!!!!!!!

「家紋G]たより(31)続「笹」

2007年12月26日 16時43分03秒 | 
笹といえば<雀>

古来「舌切り雀」の昔話に登場するように、竹林と雀・生活と雀は切っても切れない間柄だったようです。
家紋にもその事が現れていて、「上杉家笹」「宇和島笹」「観修寺家笹」「米澤」・・・・・と名門の武家の家紋にもなっています。

    「米澤笹」(丸付きが正式な紋です)

この地方にも、「笹と雀」の紋が数多く見られ、形も様々見られます。
    「抱き笹竹に向い雀」(口合せ)
このような「笹」と「雀」紋が様々に結びついて紋を作っています。殆どが紋帖に掲載されていない『見本』の紋になっています。

    「丸に六枚笹に雀」
この紋は、この地方では「恩田」姓に比較的多くある紋で、形も少しづつ変った紋もあります。

まだ編集途中ですが、「さ」の項『笹』
「笹」を一ページに全部掲載すると、開くのに大変ですので、二部に分割しました。




「家紋G]たより(30)『さ』の項のさわり

2007年12月23日 11時10分04秒 | 
拙ホームページに「家紋ギャラリー」を掲載し始めたのは、HPのトップと「家紋ギャラリー」の始めに書いたように、紋帖の紋の形と違った、代々受継いできた紋の形<千太屋の紋>を紹介する、という本来の目的と共に、もう一つの理由がありました。

20年来原稿を描き続けると、その原稿は溜まりに貯まり、棚に適当に突っ込んでいて整理されてません。で、ある紋の原稿を捜すとなると一苦労します(涙)
その様な理由でも、種類別に原稿を整理する必要に迫られていた訳です。


『さ』の項を編集しようとして原稿を出し、種類別に分けた所です。
『さ』の項はおおまかに「笹」「桜」「柘榴」「鷺」「猿」紋とありますが、「笹」紋の種類は他と比べて非常に多く、細分する必要があります。

まだ編集途中ですが、「笹」紋は こちら 

「根笹」紋  左が<千太屋の紋>  右が<紋帖の紋>
形は同じようですが、微妙に違います。
        


下の紋は名付けて「雪持篠笹竹に舞雀」
紋帖には掲載されていません。
       

まだまだ「笹」紋はありますが、これから頑張って編集して行きます。

今日はこれから年末に向けて、少し大掃除をします。あ~~~大変!





「鉄扇の紋」第二弾

2007年12月14日 17時51分34秒 | 
とは云っても、前に作った「鉄扇用紋」が、鉄扇にうまくう貼る事が出来ず、再度の注文です。

鉄扇の骨を撮る事が出来なく紹介できませんが、鉄の平串みたいな物に、紋を描いた和紙を貼りつけて作る様です。
下の写真は、失敗した鉄扇用の和紙。紋の外は和紙のままです。



今回は、扇の形全体に金を刷込んで、又蔓を太くするという変更があり、扇幅45センチ弱の型を作るのに苦労させられました。
幕屋さんだったらこの様な大きな版を作れますが・・・・・・・私共みたいに小さな紋を扱う者にとっては型が大きすぎます。






依頼者の先のお客さんは、さらにこの金の地紙(扇)の余白に詩を書かれるようです。
世の中、贅?をつくし凝った人がいるものだと、つくづく思う次第です。

出来あがった「鉄扇」を見させてもらうのが楽しみです。


来年の干支 『子』の紋

2007年12月11日 17時10分47秒 | 
来年の干支、『子』の紋の事を書こうとしましたが、十二支を満足に覚えていない(汗)
十二支は古くからあるわりに、以外と家紋になってない干支が多い。
家紋になっている干支は、「兎」「龍」「馬」「猿」「鶏」だけです。(知っている限りー汗)数も少ない。
具象的なものが多い中、「猿」紋は抽象化されていました(描いた事がないー機会があったら転載します)
「子」の紋は紋帖には掲載されていません。

去年は、今年の干支―猪紋を創作しました。私の干支でもあり、又「家紋デザイナー」さんの影響もあり、張り切って描きました。

来年の干支、「子」の紋は、出来はいいかどうか分かりませんが、案外スムーズに描けました。

   


名付けて 「三つ追い鼠に米俵」

鼠といえば、米俵とイメージが浮かぶのは、年の性でしょうか。
最初は、一つの米俵を横に描いて、「一引き」紋の形にして、その上に鼠を座らせて、紋を形作ろうと思いましたが、上の紋の様に、「三つ追い」の形にしました。

「三つ追い」の紋の形は、いろいろな紋で見かけます。
「三つ追い澤潟」「三つ追い蝶」・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出来栄えは如何でしょうか???????????????
今年は、年賀状を早めに出せそうです(笑)


「家紋額」増額・・・値上げと違います

2007年12月06日 19時00分45秒 | 
今までネットを通じて「家紋額」を販売して来ましたが、額自体が1種類でバラエティーがなく、ご依頼者からの要望もあり、一回り小振りの額を用意しました。

部屋によっては、今まで展示していた「家紋額」ではかも居?(名前が出てこない・汗)のスペースに入らない場合があり、一回り小さい額を捜しました。

       

              『家紋額』はこちらから

「家紋G」たより(29)『や』

2007年11月28日 17時11分33秒 | 
しばらく小学校の学年同窓会・あーちゃんの七五三や何やかんやで忙しく更新できなかった。
久し振りに「家紋ギャラリー」を更新できました。
『や』の項で、「矢」「矢筈」「山吹」「山」「山形」です。

この中にも「珍しき紋」で紹介したいような紋があります。

  名前の付けようがなく、「細輪にM並矢に玉」としておきましたが、矢尻付きの並矢の前に「飛行船」か「爆弾」のような物があり、房もついてます。

   「丸に矢尻付き違矢」紋ですが、この紋も矢尻の形で色々な紋があります。

  「山形に菊菱」紋ですが、この「山形」、山形県ではありません。よく商店の暖簾に、このような「山形に~」という紋がついてるのを見かけられる事と思います。結構身近に見かける紋です。

   「家紋ギャラリー」へはこちら

「街角の紋」(11)犬山城

2007年11月12日 18時34分14秒 | 
先日甲冑行列を見に行った時、会場になっていた「犬山城」も見学して来ました。
国宝四城(あとは彦根嬢・姫路城・松本城)の中で最も古い城です。

犬山城は1537年、織田信長の叔父にあたる信康によって造られ、江戸時代以降、尾張藩の付家老・成瀬家が城主になって受け継いで来ました。

  屋根瓦には『丸に片ばみ』紋が散りばめられてました。「成瀬家」の家紋です。城の装飾には、この成瀬家の紋はあまり使われていなかった。


  鎧の垂れ房には「丸に一つ鱗」紋
家紋シール「紋ぺタくん」ではなく、金箔で描かれています。

  同じく「丸に九枚笹」紋


この紋、鍬形台にも付いていましたが、???????????
同じ様な紋の形に「丸に抱きなぎの葉」がありますが、この紋は葉が三枚ありますし、形も少し違います。
調べて判りましたら又アップしますので、それまではご容赦を願います。

甲冑とその所有者の家名を合わせて記録しておけばよかったのですが、メモする事を忘れてました(汗)
この様に家紋を紹介するならば、もう少し突っ込んだ解説を付けなければ・・・・・と反省する次第です。


 

「家紋G」たより(28)茗荷・目結

2007年10月25日 18時27分34秒 | 
「家紋ギャラリー」『め』の項 「茗荷」と「目結・四つ目」をアップしました。

「目結・四つ目」は「隅立て四つ目」「四つ目菱」が代表的な紋で、ほとんど紋帖と変りありません。

「茗荷」の代表的な紋は「抱茗荷」で、よく描く紋の一つです。
いつも資料として使っている「家紋大図鑑」に 茗荷が紋として使われるようになった事に関して興味深かったので、珍しく長く引用させてもらいました(汗)

   「抱茗荷」紋の中には様々な紋を入れる事が出来ます。しかし、三星など単純な紋でしたらいいのですが、この紋「抱茗荷に違い柏」の様に、細かい紋が入ると、紋自体が小さく描かなくてはなりませんので、描くのが大変です。

  名付けて「丸に三つ並び茗荷」紋
この紋は紋帖には掲載されていません。このような特殊な紋に限って、少しづつ形を変えた紋が出てきます(涙)

      「家紋ギャラリー」はこちらから

祝着に花紋

2007年10月21日 15時20分37秒 | 
当地・東海地方では男の子の祝着には家紋を入れますが、女の子の祝着にはあまり家紋を入れない事が多い様です。
本来は子供の祝着は式服なので、家紋を入れるのが正式だと思いますが、女の子の祝着には省略される傾向にあります。

女の子の七五三用の四つ身の着物に、花紋を刺繍で入れる注文が来ました。
花紋(加賀紋)は一時期振袖、色無地に「おしゃれ紋」として紋入れされましたが、最近は少なくなりました。

  

以前は当地にも刺繍(縫紋)の職人がいましたが、逝去されたり、高齢になってやる人がいなくなりました。
で、今はミシンで縫うようにしています。手刺繍と違って風合いが劣りますが、仕方ありません。
  

合成がチョイずれましたが、この様な感じの花紋を縫いました(汗)
      

先ほど書いた様に、祝着には家紋を入れるのが正式ですが、このような「おしゃれ紋」=花紋を入れるのも、祝着を華やかにします。
不要と言えば不要ですが、このように花紋をつけて楽しむのも一興だと思います。
最近このような遊び心が少なくなっている様に思うのは、私だけでしょうか?

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