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紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」(31)鮑?の紋

2008年04月09日 17時53分05秒 | 珍しい紋
         
この紋は何という紋でしょうか?
初めて見る紋で、呉服屋さんは『蝶の羽根』かな?とも言ってました。
私も何の紋とも解らず、この見本通りの版下を作っていましたが、そう云えば・・・・・・・・『左右対称の形』『この丸の並び方』・・・・・・・「鮑」!!!!!!!
そう見えませんか?????
で、紋名は「細輪に開き鮑」と仮につけましたが、如何でしょうか?

全国のこのブログを見ている皆さん!この紋と同じ様な形の紋を持っていられるなら、教えて下さい。
ある地方のある苗字の方に、この様な紋が必ずあると思います。

因みに、『貝』紋は、「いたら貝」(ホタテ)「ほら貝」「巻貝」「蛤」紋がありますが、種類は少ない。
鮑は古来から神事にも使われ?て、庶民とも馴染み深いと思いますが、それを紋様にした物は掲載されていない。

「貝」紋は、こちら 

「珍しき紋」 (30)

2008年03月22日 22時57分16秒 | 珍しい紋
最近季節的に仕事が忙しいのと三月からサイドビジネス?(古い云い方かな?)を始めた事で、なかなか更新できなかった。

少し形が変わる事、又組合わせで紋の形が変ってきます。

 「丸に組井桁に二木」
「井桁」「組井桁」紋には色々な紋を入れて、紋を作る事が出来ます。今回の場合は「二木」又は「拍子木」とも云いますが、その組合わせ紋です。
祝着に紋入れしました。
『井桁』紋は こちら

 「見本・切竹笹に笠」
これも祝着に入れました。
『笹』の項でも掲載した様に、「切竹」、「笠」の形が少しづつ変っています。
「切竹笹に笠」紋は こちら

  「見本・紐付結綿」
「結綿」紋も、紐が付いたり、綿の形も少しづつ変わって違った紋を作ります。
色留袖の抜き紋で描きました。
『結綿』紋は こちら

  「尻合せ三つ花桐」
この紋は紋帖にも掲載されていますが、色無地の抜き紋できて、比較的珍しいので紹介しました。

<物価情報> ガソリン 142円(L)

「珍しき紋」 (28)

2008年02月09日 18時18分17秒 | 珍しい紋
寒波が来る中、当地も今年初めての積雪となり、冷え込んでいます。10センチ近く積もりましたが、昼間の雪で凍て付く事もなく、安心して配達が出来ました。今夜の冷え込みが心配です。

この前「家紋G」『笹』をアップしたばかりですが、下のような見本紋「二本竹笹に雀」が来ました。

 ⇒ 
幕に描いた紋の見本でしたが、祝着の紋の大きさ(33ミリ)にすると、雀が細かくなり苦労させられました。

「雪輪」紋の中には様々な紋を入れる事が出来、種類は多くなりますが、そんなに珍しい紋とは云えません。でも連続して紋入れが来ましたので、チョット紹介します。
 「見本・雪輪に一の字」
普通、「雪輪に一の字」紋と注文がありますと、下のように「一の字」を太く描きますが、貼り紋で来た見本は細めの「一の字」でした。
 「雪輪に一の字」

 「雪輪に尻合せ三つ蔦」
喪服に紋入れをしました。

「雪輪に~」という紋は、多く描きました。いずれ編集してアップする予定です。

「珍しき紋」(27)

2008年01月30日 23時05分33秒 | 珍しい紋
「隅切角」は「隅切角に~」というふうに種類は多く、よく描く紋ですが、下のような「隅入角に~」特に「隅入蔓角に~」という紋は少ない。

   「隅入角に梅鉢」
男物の化繊の黒紋付に白で刷込みました。

   「隅入蔓角に見本鷹の羽」
鷹の羽の線が一般的な鷹の羽と少々違います。
祝着に刷込みました。

   名付けて「中陰持合い三つ州浜に千鳥」
紋帖には掲載されていません。
黒留袖の紋入れで描きましたが、注文に来た当初は、前に描いた事があるから型はあるだろう、と高をくくっていましたが、前に描いたのは ↓ のような紋でした。
慌てて原稿を描いた次第です。

    名付けて「中陰州浜に雁金」
これも紋帖には掲載されていません。10年以上前に描いたようです。
鳥が三匹飛んでいる記憶があったので、上の紋と混同してしまいました。年は取りたくないものです。

いずれ、「す」の項『州浜』に収録します。


「珍しき紋」(26)

2008年01月15日 18時00分43秒 | 珍しい紋
仕事を続けていると、新しい変った紋に出会います。

下は、袴の腰板に貼り紋、黒紋付に縫紋(一つ紋)をしました。
「二葉葵」紋で、紋帖にも掲載されていますが、今まで描いたことは記憶にありません。
注文者の家紋ではなく、正月にお洒落っぽく着たい、という事で希望された紋を入れました。
『イザ』の専門家ブログの中に「男の着物」?でも出ている様に、又先週のWBSにも男たちが着物に興味を持ってきたと報じてる様に、少し男の着物が流行るかも知れません(あまり期待は出来ないけど)





  「見本紋・水流」
この紋は「家紋ギャラリー」でも紹介したように、紋帖には掲載されていなく、全て見本紋です。
祝着に入れました。       『水流』はこちら

  「見本紋・三重ね杉」
「杉」紋・特に「三本杉」「重ね杉」の紋は枝の張り具合で様々な形を見せてくれます(紋屋泣かせです)
この紋の項はいずれアップします。

  ⇒  
「見本紋・組井桁」
前にも書いたように、組み方(組んでないけど)が違い、この様な紋もありました。
立派な額の見本がついていましたので、その通りに祝着に紋入れをしました。

  「見本紋・抱澤潟」
またまた原稿を整理していましたら、出てきました。『お』の項「澤潟」に追加収録しました。
      「抱澤潟」はこちら

「珍しき紋」(25)

2007年12月18日 17時49分37秒 | 珍しい紋
  「菊輪に三星」
「菊輪」には様々な紋を入れる事が出来、種類も多くなります。
この「菊輪に三星」は、色無地の男物に五つ紋を抜き紋する為に来ましたが、最初は「菊輪に三つ割星」の名で来ました。
しかし「三星」紋を三つ割にしても恰好のいい紋が出来なく、先方様に見本を頂く様依頼しましたら、何の事は無い、単なる「三星」紋で、抜き紋を施す事が出来ました。紋の名前もいろいろと呼び方が違って迷う事が多々あります。

  「見本ー丸に二階笠」
「二階笠」紋は紋帖にも掲載されてますが、この様に笠に線が入った紋はありません。
「貼り紋」の注文で描きました。
       『家紋ギャラリー』「笠」参照

     
この紋も「貼り紋」の注文で来ましたが、はじめは「中輪に楓」として右の写真の見本が添付されてました。
写真の紋はどう見ても、「丸に角持地抜き楓」としか名付けようがなく、先方様に問合せて、結局左の紋「丸に角持地抜き楓」に落ちつきました。

  「八角に見本梅鉢」 
以前に祝着に紋入れをしたのですが、『矢』の紋の原稿を整理していたらヒョコンと出てきました。
「梅鉢」紋はデザイン化?されて本来の形ではありませんが、天神さまの幟にこのような紋が付いてたような気もします(汗)
前に書いたように、私が知らないだけで、この様な紋が昔からあったかもしれません。
    『八角』紋はこちら



「珍しい紋」(24)新紋???

2007年11月07日 17時52分24秒 | 珍しい紋
紋の版下を長く書き続けていると、整理しきれなくて紛れ込んでいる紋もあります。
      ↓のような紋が出てきました。

  
家紋ギャラリー「ま」の項は既にアップしていて整理済みかと思ってましたが、とんでもない所から発見されました。
名付けて 「三つ結び松葉に一の字」
紋帖には「三つ繋ぎ松葉」紋がありますが、これを『結び』紋に変形した紋で、紋帖には掲載されてはいません。


 見本「結綿」
「結綿」紋は紋帖通りの紋の紋入れの注文は少なく、殆どが見本紋です。
これもその一つで、喪服の紋入れで描きました。


 「丸に三つ割剣桔梗」
「剣桔梗」「三つ割桔梗」紋はありますが、この紋も紋帖には掲載されてません。
『貼り紋』の注文で来ましたが、見本を見せて頂き、確認をするうちにこの紋になりました。

  ⇒  
「細輪に五本骨扇に抜き九曜」紋
右は画像がシッカリしませんが、色留袖の抜き紋。
「扇」紋にも、数は少ないけど、色々な紋を入れる事が出来ます。

「珍しい紋」(23)

2007年10月12日 16時59分50秒 | 珍しい紋
最近描いた珍しい紋・変った紋を紹介します。
最近、喪服・留袖の紋入れが極端に少なく、祝着の紋入れと張り紋が仕事になっています(泣)

  「丸に見本・葉」 祝着の刷込み紋。
この紋の種類は紋帖に載ってなく、杜若の葉に似てますので、『家紋ギャラリー』「杜若」に収録してます。

  「丸に剣片喰に一の字」 これも祝着の刷込み紋。

  名付けようが無く困って、その他の紋に入れてあります。燭台みたいな感じがしますがどうでしょうか?
同じく祝着の刷込み紋。以前喪服に紋入れした事がありますが、刷込み紋は初めてです。

  ⇒  
「丸に見本五つ對い浪」 これはネクタイに紋入れしました。
浪紋も見本付きが多い紋です。 『家紋G』「浪」参照

 ⇒ 
張り紋の注文で来ました。「綿の実」紋という事でしたが、紋帖を捜しても見当たりません。「綿」紋は「結綿」紋が殆どで、『実』といいう名がつく紋は描いた事がありません。
で、右のような見本を送っていただきました。
『家紋G』「結綿」参照

最近メッキリ涼しくなりました。何方様も風邪を召されません様に!

「珍しき紋」(19)

2007年05月12日 18時46分29秒 | 珍しい紋
描いても描いても、未だ知らない紋が出てきます。これはこの仕事を続ける限り終わらない事でしょう。
版下を作るのに、以前は手書きの原稿を作っていましたが、最近は「イラストレーター」ソフトを使いPCで描くようになりました。このソフトに少し慣れてきた性か時間的に早くできるようになりましたが、イマイチ正確さに欠け、手書きで描く事も多々あります。

 見本「細輪に干網に水」  この紋は『安田』姓に多く見られ、それぞれ紋の形が違います。喪服に紋入れしました。    『家紋ギャラりー』「あ」参照

 「六角に剣梅蜂」 『六角』の中には様々な紋が入り、この前も「六角に左三階松」を紋入れしました。

 見本「束ね芝」 この紋もその家それぞれに紋の形が違ってきます。いずれ『し』の項でご紹介します。祝着の紋入れをしました。この版下はイラストレーターで作りました。

 「丸に陰陽一の字」 張り紋の注文できましたが、紋帖を捜してみると、形は少し違いますが「山の内一の字」紋で掲載されていました。 ↓
        
注文者は「山の内」姓でなく「山中」姓でしたが、何となく意味合いが似てますね~
前に山内一豊の家紋に「一の字」紋があると書きましたが、『家紋大図鑑』によると、「本紋は三つ柏、替紋は白黒一文字」と書かれていて、私の思い違いのようでした(汗)でも、NHKのドラマには一豊が「一の字」の陣羽織を着ていたけど・・・・・
この紋は、イラストレーターで描きその後手直しして仕上げました。

              ホームはこちら

珍しき紋(18)

2007年02月01日 18時04分14秒 | 珍しい紋
変った紋、という程でもないですが、最近描いた珍しい紋を紹介します。
最近ネット販売が少しづつ増えてきた性か、この地方であまり描かない紋が入るようになりました。

 「鶴」紋はギャラリーでも書きましたが、見本紋が多いです。喪服の紋入れにこの見本「飛鶴」がきました。この手の「見本紋飛鶴」はホントの鶴のようにスマートではなく、何故かずんぐりムックリした格好をしています。

 「下り藤に結び雁金」紋。下り藤の中にはいろいろな紋を入れる事が出来ますが、今回は「結び雁金」紋を入れました。『家紋プレート』と『袱紗』の注文で描きました。

 「八重向う澤潟」紋。この紋は紋帖にも掲載されていますが、初めて描きましたのでアップしました。『張り紋』の注文です。

これらは、既に公開中の項目なので、「家紋ギャラリー」に追加掲載しましたので宜しく!

<物価情報> レギュラーガソリン 118円/L(115円の所も出てきました)
岐阜祭の笛の稽古は、毎日一時間はやらないと追いつきません(涙)