ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

パチンコとみかんとコロナウイルス

2021-04-04 15:51:19 | 気づいたこと
 パチンコがほぼ日課、みたいな知人がいます。


 彼を見ていて、気づいたことがありました。


 
 これまでは、パチンコをする人は、そのギャンブル性に強く惹かれて、やっているのだろうと思っていましたが、そうでないパターンも、あるのではないか?と、先に述べた知人を見て、思いついたのでした。



 多くの日本人がもっているであろう、文化、風習的な考察から、見えてくるような気がするのです。


 とかく、日本人の多くは、人に悪く思われたくない、という感情を持っているかと思います。


 ですから、例えば一家の主人が、休日に家でゴロゴロテレビを見ていると、奥さんに嫌味を言われたりする場合があるから、その避難先として、パチンコ店があるのでは?と、思うわけです。パチンコ台の前に座っているときは、誰からも文句を言われないで済みますからね。ある意味で、とても自由な、開放的空間なのだと思います。

 

 ところで、仕事の現場では、こんな光景をよく見ます。

 「サボってるように思われたくない」という感情は、誰でも持ってると思いますし、大切なことでもありますが、これが行き過ぎると、「サボってるように思われたくない」ことを優先して、「仕事を一生懸命する」ことをしない状態になる人がでてきます。

 分かりやすく言うと、「仕事をしてるふりをする人」が出てくるのです。この原因は、「人に悪く言われたくない」という感情が強いからだと考えています。「仲間はずれが怖い」というのにも、似てますね。

 日本の労働生産性は、先進国の中でとても低い、という話を聞いたことがあります。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とはよく言ったもので、本来ならば、全員が青信号を渡れば何の問題もない、と思えるのに、なかなか、そうはならないのであります。


 新型コロナウイルス感染症でも、感染すること自体よりも、感染したことで受ける周りの視線の方が怖い、と思う人が、日本人には多いといいます。ここまでくると、文化人類学の研究テーマですね。

 
  ちなみに、これらのことは、何も日本だけとは限らないとおもいます。世界的ベストセラーの登場人物にも、この「日本的」な性格の持ち主が登場します。

 「ハリー・ポッター」シリーズに登場する、ダーズリーおじさん、ペチュニアおばさんが、その典型だと思います。

 映画ではその性格があまりはっきり表れてないと思うので、読んでない方は是非、読んでいただきたいですね。

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