まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

鬼滅の刃

2020-12-06 23:20:11 | 日記

アニメ20本以上見て、映画見て、漫画読んだ。最初にアニメ見てから半年くらいのことになるのかな。

少年まんがの王道。別に目新しくも無いテーマ。何がここまで惹きつけるのだろう。

そもそもまんがにさほど詳しくも無い私がちょっとだけ考察してみる。

突出してるな、と思うのは「それっぽい技の名前を漢字適当に並べて作る能力」と「絶対ないだろそれっていう人物の名前を漢字適当に並べて作る能力」と「凄まじくグロい場面をなんだか美しさを感じさせるように描く能力」。

鬼と人間の闘い。でもしばしば「どっちが鬼やら」ってことになる。まんまそういうセリフも出てくる。つまり私たちってそういう生き物だ。鬼成分もあるし人成分もあって、個体により濃淡があったり、場合により優劣があったり。人類の永遠の願い「不老不死」を鬼なら可能にする。その誘惑の強いこと。それでもなおそれに打ち勝てる精神力の存在が映画の肝だった。で、そっからの漫画は、なんというか、グニョグニョしてた。

パターンとして「悪行三昧な鬼」→「成敗」→「消滅の直前に蘇る、人間時代の不遇」ね。人間もそんな感じ。倒す側と倒される側は全く並列になってる。人間は大体、鬼は時々、平穏を持って消滅する。

書いた人はまず、「人が味わう不幸の種類」を紙に書き出したかもしれないな。どんなことがあると辛いだろう?ってね。思いついた種類の数のキャラクターを作った。圧倒的に家族ネタだらけだ。性差別する気はないけど、そこの部分はとても女性らしいなと感じた。ラスボスの外見が美しいのもね。

全くの偶然だけど、人間は今150年ぶりくらいに厄介な敵と戦ってる最中で、いまだに決定打が見出せないでいる。政府は「とりあえず三週間、我慢して」っていうのを40回くらい繰り返して凌ぐつもりでいる。犠牲がたくさんでてる、でも生き残った私たちは諦めないで頑張っていつか勝とう、っていう精神論がこの漫画とおんなじ。仕掛けてるのは案外そういう機関かも知れないね。タイアップ商品の多さにもきな臭さを感じる。

映画の興行スタイルも不気味だよ。封切りの日、新宿の全ての映画館で1日100本以上の上映があったんだそう。私が見たのはそれから2ヶ月後くらいだけど、ららぽの一箇所で1時間おきに一日中どっかのシアターで上映し続けていた。収入が300億にあと20億くらい、年内無理かも知れないけど来年どうかすると「千と千尋」をぬいてしまう。なんかおかしい。私は千と千尋はロードショー3回お代わりしたけど、鬼滅はしないもん。

人気の絶頂で筆を置いた作者を潔いという意見があったけど、いやいや、相当引っ張ったし、最後の方もたついてたし、最終回なんかそんなふうに持ってくるのかい?って驚いた。カツ丼食べた後デザートにナポリタン小盛りで付いてきたみたいな感じ。季節の果物二切れくらいでいいんだが。

涙は出たよ。何回も。でも感動したっていうより条件反射かな。玉ねぎみじん切りみたいなもん。それと老化。友達のお嬢さん@小学校低学年が映画見て泣いてきたっていうのだけど、どの辺がそんなに低年齢に響いたんだろうか。

そして最後までわからない、娘の推しが「善逸」だっていうね・・・そんな子に育てた覚えないんだが。


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