まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

多摩川チャリ

2016-11-13 12:28:18 | 日記
Tシャツにサイジャー着て
冬仕様のパンツ履いて
これで寒くないかなって心配したけど
ほかほかと照らすおひさまの下
ちょっと坂道なんか登るともう暑くて
丸子橋のたもとのいつものセブンで
ガリガリ君買おうとしてちょっと躊躇して
レッドブル小で勘弁してやった後
いよいよ河原をひた走る

とてもとても青い川面
そのすぐ傍にはたくさんのタープ
楽しそうに音楽なんかかけながらバーベキュー
羨ましいな、いや、ちっとも羨ましくないぞ
こっちには秘密基地の焚火があるんだからね
そんな売られてもない喧嘩をふっかけながら
歩く人走る人走るママチャリを抜き去り
じゃんじゃん走る
野球少年、サッカー少年を全部カウントしたら
300くらいはいるんだろうか
応援部隊も同じくらいいるのかな
送迎のママチャリがみんな河原の斜面に
同じ方向に寝かせておいてあるのは
なんかの符丁なんだろうか

二子橋までやってくると
目に見えない威圧感を覚える
こっから先は東京都です
神奈川県民は極力来ないでください
何しろ狭くていっぱいいっぱいです
向こうからとこっちから
一人ずつがすれ違うのがやっとの
細い歩道を渡って行くと
もうその先はチャリなんか乗れない雑踏

ぐるぐる探して見つけた駐輪場の
レール配置の間隔が近所の駅のそれの約半分で
シルバー人材のワッペンをつけた係の人が
夥しい量のチャリをガッシャンガッシャン押しのけて
ほらここ、って空いてるレールを指し示す
こんなところにうちの可愛い子を押し込めたくないなあ
どうせこの後この子もガッシャンガッシャンされるんだろうなあ
でもまあ盗難の心配はないな

玉川高島屋に入りレストランガイドを見ると
鎌倉のoxymoronの名前があって
屋上庭園に面した小さなお店で
大好きなエスニックそぼろカレーを頼んだ
本店ほど美味しくないのは雰囲気のせいなのかな
くるみのカリカリは同じで安心した

庭園には斑入りの楓
電飾を幹にぐるぐるされてるのが
ちょっと痛々しい
斜めになり始めた陽の光に照らされて綺麗
でもそろそろ帰らないと

チャリを引き上げ、雑踏を抜け
ゆるゆると橋を渡る
夕日が電車の鉄橋に当たり
河原に人影が長く伸びて落ちる
向こう岸に着いたらペダルを踏み込み
人けがだいぶ少なくなった道を走る
さっきまで小麦粉を指でちょんとつけたみたいだった月が
だんだんくっきりと明るく光る

この次来るときには
首巻き必須だな