まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

那須チャリ

2015-07-13 06:52:40 | 日記


チャリ乗るにあたり、心がけていることは
「速そうに見えない装備」

イベントに行くとことさらに
ローディの格好は目立ってなんぼ感を
強く感じるのだが
とにかくヘタレな私は
たとえば坂道ぜーはーしてる姿を
誰かに見られたときに
あんなイキったウェア着てるくせに、
とかって思われるのはツライ。

しかし昨日、那須高原ロングライドで
「飲酒運転禁止」というメッセージを
かかげているオリジナルデザインの
ウェアを着てる人に
スターターが「これは?」とインタビューしたところ
「友達が飲酒運転のクルマにぶつかられて。なので一人で撲滅運動です。」
と、にこにこ答えていたのを聞いて
そうかそういう主張もできるんだなあと感心した。

そういえば、来週会社のイベントがあるんだけど
お揃いの真っ青なTシャツ渡されて
「サカモトさんはこれ自宅から着てきてください!チャリで!」
と営業ちゃんに言われたなあ。
「あと、チャリの後ろに夏期講習ののぼりたててね」って、
そんな流しの豆腐屋みたいなことしませんから。

とにかく、次回のイベントでは
なんかおもしろい服着よう、と
思いながら
ふつーのTシャツでスタートラインへ並んだ。

ほんとに偶然なんだけど、会場で
ムスメの友達で、去年石巻でお世話になりまくった
アイビーの家族にお会いし
アイビーママと妹ちゃんも一緒に
行くことに。
アイビーパパは遠距離コースのため
途中までは別ルート。
って、あれ?アイビーは?
「レポート終わんない、っていうので置いてきましたー」
ダイガクセイ大変だな。


栃木にはプロのロードレーサー集団がある。ふたつも。
今回も選手がたくさん混じって走る。
那須の道路あちこちに、自転車専用ブルーのラインがひいてあるし
そこらへんのお店にはだいたい
チャリスタンドがある。


これはレース前日にふらっと入った
和菓子やさんの店先。
わらびもち、一切れがすごーく大きく
ぷるんぷるんで美味しかった。
店番のおかみさんが、娘のジャージを見て
「明日うちのおまんじゅう、エイドステーションで食べられるよ」
今、息子さんである店主がひとりで
必死にあんを煮て、まるめてるそう。
「わぁー、楽しみです!何個作るんですか?」と聞いてみたら
「ん?なんかたくさん!三時までに納品だってー。」

ひとごとか?

今回参加の55キロコースには
エイドが5箇所ある。
冷たい飲み物、ちょっとしたおやつ、
場所によってはがっつりごはんまで。
チューブも持たずパンクしちゃった人のために、チューブ販売や工具貸し出しも。

って、それは私のことなんだけどね。

交換なんかやったことない私に代わり
ムスメがみんなやってくれた。
途中、うかつに手を出すと叱られ。
申し訳ないです。

新しいチューブで元気に走り出し
ちょっとばかりきつい坂をあがり
疲れたな~と思うと
またすぐ次のエイドに。
レモンの輪切りを軽めのシロップにつけたやつ、おいしかったな。



こうして、エイドで励ましてくれる人たちのほかに、
炎天下の交差点で道案内してくれる人たちもたくさんいて
ありがたいなあと思った。
住んでいるひとたちも
沿道で手をふってくれたり
声をかけてくれたり。
あるおうちには大きな看板に
「水、トイレ」って書いてあり
自分の家のものを貸してくれようとする
気前のよさに驚いた。

ムスメは去年、東北を走ったのち
心に決めて帰ってきたことは
「沿道にいて、声かけてくれる人全員に笑顔で応えられるようになる」
ということだったそう。
慣れないと片手離すのも難しいし
体力無くなると笑えないもんね。

私はいまいち体調良くなかったので
途中いつでもリタイアする気でいたが
アイビー家族、じぶん家族、スタッフ、
いろんなひとに助けられて
ゴールまで連れていってもらった。
妹ちゃんは小6だし
ほかにも小さな子たくさん走ってて
負けちゃだめだよなあとも思った。
そしてなんといっても景色のよさ。
広々としたたんぼのなかのあぜみち、
爽やかな風がふきあげる川へかかる橋。
「自転車はメンタルがすべてだもんね」
とムスメ。そうなのか。

道中いちばん笑ったのが
なかなか終わらない登り坂
汗だくで真っ赤な顔で
ちいさな車輪をまわす男の子が
少しだけ前方にいる父親に

「おとーーさーーん!!」
「オヤがコドモをおいていって
いーーんですかーー!!」

あと10年もすれば
君がお父さんを軽々抜いていくよ。


かかった時間5時間。
時速10キロ計算ね。
エイドに入り浸りすぎか?

参加賞は工具入れ。
早速チューブと工具揃えます。