春の小川 2015年03月13日 | 季節 春の小川 春の小川の光にまばたきしながら、土手を降りて行った日がありました。 まだまだ冷たい水だけれど、待ちかねているのです。 ソックスを脱いで靴に入れて、スカートの裾を前にからめて握りしめ、 そっと水のなかに足を入れる。 足裏の丸石がかすかに動き、さあ、もっと深みにとささやくのです。 あの大きな石をひっくり返してごらん。 そっと一歩、さらに一歩。 「そこまでよ!」の声に、 体が止まる 手を流れに入れて、水をすくう。 春の水、 小川の水ののど越しを今も忘れない。