ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

救い主が来られた!!

2020年12月25日 | クリスマス

                                                                                                            

 さて。その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。(ルカの福音書2章8節)

 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光がまわりを照らしたので、彼らは非常に恐れた。(9節)

 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私はこの民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。(10節)。

 今日ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ、主キリストです。(11節)   

               

 聖霊によって懐妊したマリアの胎の子は、月満ちて生まれました。

 さて、降誕劇を作るときの、いくつかの山場のうち、二つがここにあります。

 イエス・キリストの誕生が、ベツレヘムの宿屋の馬小屋だったと、聖書は記します。なぜ、ガリラヤのナザレの人が、ベツレヘムに出かけていたのでしょう。その時期に、ユダヤの民はみな自分たち故郷に帰って住民登録をするようにと、ローマ皇帝の勅令が出たからです。当時、ユダヤはローマの植民地でしたから、これは守らないわけにはいきません。ヨセフとマリアはユダ族のダビデの家系だったので、故郷はベツレヘムでした。

 

 臨月の女性でも旅をしなければならなかったのなら、病人はどうだったのでしょう。お年寄りはどうだったのでしょう。皇帝の命令が届かない孤児や乞食や逃亡奴隷はどうだったのでしょう。

 想像を巡らせることはできますが、いずれにしても、住民の大移動があって、そのために宿屋がどこも満員だったということです。

 いくら二千年前でも、出産は一大事です。産気づいた妻を抱えて、夫ヨセフが焦ったのは間違いないでしょう。この若い夫婦と生まれたばかりの赤ちゃんのために、誰かが手を貸したと想像するのは、無理のない設定かなと思います。宿屋のおかみさんや同宿の旅人が、タオル一枚でも水いっぱいでも差し出す場面を思います。

 全世界のすべてを持っておられる神様が、ぜいたくな王子様としてではなく、人に助けてもらわなければならない弱い赤子として、お生まれになったのは示唆的ですね。

                                      

  数年前の劇風景です。今年はコロナの影響で降誕劇は中止になりました。

 

 すると突然、御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。(同13節)

 「いと高き所で、栄光が神にあるように。

 地の上で平和が

 みこころにかなう人々にあるように。」(14節)

 御使いたちが彼らから離れて天に帰った時、羊飼いたちは話し合った。あ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けてこよう。」(15節)

 そして、急いで行って、ヨセフとマリアと、飼い葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。(16節)

 

 もう一つのトピックは、野にいた羊飼いたちに、御使いが、救い主の誕生をお告げになったことです。  

 羊飼いたちは、住民登録をしたのでしょうか。羊飼いの仕事は、昼夜休みなしです。そのようなハンディのある者に、何か特例はあったのでしょうか。今の選挙の期日前投票のようなことがあったのでしょうか。役人が住民登録の移動出張所として、羊飼いたちの野に出向いていたでしょうか。

 彼らには、登録するような故郷があったかどうか。いわば、社会の底辺に押し込まれた人たちでした。

 羊飼いは、安息日を守ることもできません。ユダヤ会堂で、民の集会に参加していたかどうかもあやしいものです。結婚して、家族や子供を持つことができたのでしょうか。羊は彼らの財産だったでしょうか。ただ、食事にありつくためだけに、羊飼いの仕事の下請けをしていたのだとの説もあります。

 

 社会の最下層の羊飼いたちに、御使いが、最初にお告げをされたというのは、今の私たちが思う以上の、画期的な出来事ではなかったでしょうか。

 驚くのは、羊飼いたちが、お告げを「待ちに待った喜び」として受け止めたことですね。すぐに救い主に会いに行くのです。

  

 ここでも、物語は膨らみました。彼らこそ、救い主を待望していたことが、無理なく描くことができるのです。

 世の中から見捨てられているような羊飼いたちも、神様だけは、彼らを捨てないということを、「知っていた」はずです。

 

 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話の通りだったので、神をあがめ、讃美しながら帰っていった。(同20節)

 

                                                                 

 

 

  クリスマスソング集です。とても長いので、適当にお楽しみください。                   

3 Hours of Christmas Music | Traditional Instrumental Christmas Songs Playlist | Piano & Orchestra

 

 

 

 

 

 


「どうしてそのようなことになりえましょう」受胎告知

2020年12月24日 | クリスマス

 生誕劇(降誕劇)を書くとき、いつも、心が固まってしまうことばがありました、「どうしてそのようなことになりえましょう」

 マリアが、懐妊を告げに来た御使いに言うのです。とても有名な箇所、感動の瞬間です。このセリフがなくては、お告げの場面は形になりません。

 なかなかタイピングできないので、手元にある聖書をいろいろ広げてみます。(と言っても、さほど多くもっているわけではありませんが。)

 

新改訳聖書1978年9月発行版

そこでマリアは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」(ルカの福音書1-34)

 

新改訳聖書2017年版  

マリアは御使いに言った。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」(ルカの福音書1-34)

 

新共同訳聖書、(1987、1988,1997)

マリアは天使に言った。「どうしてそのようなことがあり得ましょう。私は男の人を知りませんのに。」(ルカの福音書1-34)

 

口語訳聖書(新約;1954、旧約;1955年発行)

「どうして、そんな事があり得ましょう。わたしにはまだ夫がありませんのに」(ルカの福音書1-34)

 

リビングバイブル(1982年初版、新版1993∼2008年)

「どうして子供が出来ましょう。まだ結婚もしておりませんのに」(ルカの福音書1-34)

 

Holy Bible

And Mary said to the angel, ”How can this be, since I am a virgin?”

(Luke chapter1.34)

 

Good News Bible

Mary said to the angel, “I am a virgin. How then, can this be?”

 

 マリヤの、御使いガブリエルへの反応はきわめて「正常」です。彼女にとって、全く身に覚えのないことだったのです。マリヤには、ヨセフという許婚がいましたが、ユダヤ教の律法では、婚約期間中であっても、性的関係はご法度でした。マリヤもヨセフも神の前に正しくあろうとしていたに違いありません。まだ、10代後半だと推測されている処女に対して、み告げはあまりにも意外でした。ある意味、残酷だとさえ言えるでしょう。

 マリヤの反応は、きわめて正常でした。そのことが、私を固まらせていたのです。

 ルカの福音書では、マリヤへの受胎告知に先立って、同じ御使いガブリエルによって、バプテスマのヨハネの誕生が、父親ザカリヤに対して予告されています。ザカリヤは、ユダヤ教の祭司でした。年老いた妻エリザベツとザカリヤはすでに高齢で、子供を持つ望みのない夫婦でした。

 そんなザカリヤでも、とっさに聞き返しています。

 

「私はそのようなことを、何によって知ることができるでしょうか。この私は年寄りですし、妻ももう年を取っています」(ルカの福音書1章18節)

 

 同じあり得ないと思える予告でも、ザカリヤの場合は喜びのはずでした。それでも、神の言葉を受け入れられなかったので、ザカリヤは、息子が生まれるまで口がきけなくされてしまうのです。

         🕯  

 

 「どうしてそのようなことがあり得るのか?」と言うのは、聖書を読むすべての人の反応なのです。

 聖書では、神は、「初めに天と地を創造した」方であり、すべてのすべてであると、「知っている」人たちでさえ、しばしば、問い返してしまうのです。

 マリヤは、じつに、全世界の人たちを代表して、この言葉を口にしただけだったのです。 しかし、御使いは言います。

 

 「神にとって不可能なことは何もありません。」

 マリヤは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」 (ルカの福音書1章37節38節)

 

 この素直さが、救い主の母として語りつがれているマリアの、聖さであり、美しさであり、信仰の確かさだと理解できるまで、長い時間がかかったように思います。

 

  

 

 


誤記事掲載のお詫び

2020年12月23日 | クリスマス

 

 21時30分ころ記事を投稿したのですが、なぜか、違う記事でした。

 削除して原因を探っています。

 訪問していただいた方には、申し訳ありませんが、明日、本来の記事を投稿できればと思っています。

 これに懲りず、訪問していただけますようお願い申し上げます。

                           さとうまさこ

                    

         


クリスマス礼拝のご報告

2020年12月21日 | クリスマス

 町田クリスチャンセンターのクリスマス礼拝は、

 昨日(12月20日)の日曜日に行われました。

 

讃美歌111番「神のみ子は今宵しも」(パイプオルガン) Hymn: Adeste Fideles Loeti Triumphantes(pipe organ)

 礼拝で歌ったのは、「いざもろとも主を」(聖歌78)です。これは、「神の御子は今宵しも」と同じ曲ですが、歌詞が新しくなっています。

 すでにご紹介しましたので、荘厳なパイプオルガンの音色に変えさせていただきました。

 

 一般的には12月25日がクリスマスですが、日本ではクリスマス祝日の習慣がありませんから、その前の日曜日に行う教会が多いのです。

 例年でしたら、この朝はちょっとおしゃれをしておおぜいの信徒があつまるのです。たがいに「メリー・クリスマス!」とあいさつするときには、自然と笑みがこぼれます。礼拝のために、聖歌隊の賛美があり、全員で、たくさんのクリスマスソングが歌われ、牧師の説教も長めに行われます。

 礼拝後は、一品持ち寄りの食事会となります。

 しかし、今年は、コロナ禍があり、さらに、せまい仮会堂であるため(会堂建築中です)、午前中の礼拝も二回に分けられ、さらにZOOM中継も行って会場に人が集まりすぎない工夫の中でのクリスマス礼拝でした。

 時間を短縮するため、聖歌隊の歌はなし、会衆賛美も短くし、説教も短め、いつもの1時間半バージョンを一時間に短縮しました。

 

  🔱 🔱

 

 さとうは、第二礼拝に参加しました。短め礼拝会でも、うれしさがこみあげてくる時間でした。

 歌われた賛美(歌)をご紹介しておきます。すべて、U‐tubeからお借りしました。

 

聖歌136番 みかむりをもなれは捨てて

 

聖歌138「君なるイエスは今あれましぬ」

 

     

 

 途中、プロのオーボエ奏者(教会員)によるオーボエの演奏がありました。

 澄み切った美しい音色が会堂に響きわたると、

 うっとりと心ときめく中にも、厳粛な気持ちになるのです。

 音を録音できなかったので、これも代わりにU-tubeの歌をどうぞ。

PARADIES - 聖歌129番「みつかいのたたえ歌う」 - What Child Is This? - Greensleeves(グリーンスリーブス)

 

 

 

 

 

 

 


町田クリスチャンセンター・「クリスマスホーリーナイト」のお知らせ

2020年12月19日 | クリスマス

クリスマス賛美歌・ホーリーナイト(さやかに星はきらめき)

 

Celtic Trio and Choir deliver Magical version of O Holy Night #oholynight #celtic '#irish

 

 

           ★ ★ ★ ★ 

         町田クリスチャンセンターでは、

         本日12月19日18時30分から、

       「クリスマスホーリーナイト」を行います。

       会場 町田市民フォーラムホール

         12月19日(土)  18:30~20:00、

  「史上最高のプレゼント」、キャンドルサービス

 

        今年は、思いがけずコロナ禍に見舞われ、

       皆様もいろいろと大変な年だったと拝察いたします。

       私共も、変則的な教会活動の中で、クリスマスの準備もなかなか 

       思うに 任せませんでした。

       しかし、プログラムは、予定通り行えそうです。

           感謝!!

 寒い夜になりそうですが、コロナ対策に万全を期して、皆様のお出でをお待ちしております。

 

 町田市民フォーラム JR町田駅横浜側改札出口から徒歩3分

           (町田市原町田4-9-8)

          ★ ★ ★ ★ 

 

クリスマス礼拝、      町田クリスチャンセンター仮会堂

    12月20日(日)  第一礼拝  10:00~11:00

                第二礼拝  11:30~12:30

 クリスマスイブ礼拝、  町田クリスチャンセンター仮会堂

   12月24日(木) 20:00~21:00

 

    町田クリスチャンセンター仮会堂(会堂建て替え中のため)

         194-0021 町田市中町1-15-11

         U&Eビル地下一階 ℡042-732-8341

 

          ★ ★ ★ ★  

 

 

さやかに星はきらめき

 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からお借りしました。
 
 
 
さやかに星はきらめき(さやかにほしはきらめき、Minuit, chrétiens O holy night)はフランスの作曲家アドルフ・アダン作曲のクリスマス・キャロル。原題は『クリスマスの賛美歌』(Cantique de Noël)だが、歌詞の冒頭"Minuit, chrétiens, c'est l'heure solennelle,"から仏語圏では"Minuit, chrétiens"とも呼ばれる。

原詩はプラシド・カポーフランス語版英語版によるものだが、英語圏ではジョン・サリバン・ドワイト英語版がかなり自由な英訳した「O Holy Night, the stars are brightly shining」で知られており、日本でも「オー・ホーリーナイト」と呼ばれることがある。ドワイトの詩を由木康が翻訳した曲が、讃美歌第二編に収録されている。中田羽後訳では、聖歌 (総合版)817番清らに星すむ今宵である。