ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

詩とジャズの夕べ

2017年11月30日 | 日記



   詩とジャズの夕べ
       中上哲夫+沖田大祐


      「こんな催しがあるんですけど、いかがですか」
       そういわれて、チラシを受け取り、入場券を購入した。

  


      場所は,成瀬にある喫茶イマジン、成瀬は町田からJRで一駅だし
      イマジンは、駅から歩いて3分だという。


         自分が持っていた詩集は、数年前、すべて捨ててしまった。それで、図書館のお世話になっています。

      誘ってくださった文学館のMさんは、連れ合いが、遠い日、中上さんと知り合いだったこと、
      私にとっては噂の方だったけれど、遠い日、やっぱり、こんな場所で、このような催しに
      出入りしていたことを思い出してくださったのだ。

      とはいえ、青春の日の、「詩とジャズの夕べ」と同じテーマを与えられて、
      内心ひるんでいるのでした。


                


      あのころは、若かった。
       あのころは、騒がしかった。
           あのころは、いつも息せき切って走っていて、だれにでも
              「私を見て!」と、叫ぶ元気があった。
         暗い穴倉のような会場で、みんな床に座って、たばこの煙がもうもうのところで、
              「なんだよう。あいつ。あの長髪は、きれいすぎる!!。もっと洗ってやれよ」
                  なんて、意味不明のことを言って。
           ヒトのことを、あれこれ品定めして、
                それもほんとは、嘘で、
                  そこで詠われる詩にも、じつは関心がなくて、
                     じっと自分の声を聞いているだけの、馬鹿な女の子、男の子・・・。



       

       あれから40年後の青年たちは、みんな洗練されていた、お行儀がよくて、
       たばこを吸うものも、やじるものも、飛び入りもいなくて、


       静かで、美しいひと時、詩人もピアニストも、ほんと素敵な人だった。

        

 

      大きな窓から見える夜の光景が、詩人の声とピアノの音色をしっとりと拡散していた。

      声とライブの動画をアップできなくて、ごめんなさい。
      

    
      
      

      
       


    

     

教会のクリスマス準備

2017年11月26日 | 季節



      11月も今頃になってくると、クリスマスの準備が始まります。
      クリスマスは、言うまでもなく、キリスト降誕をお祝いする日ですから、
      キリスト教会では、とても大切な日です。

      この後、3月か4月にイースターが、五月ころ、ペンテコステがあります。
        この二つは移動祝祭日なので、毎年変わります。

      それぞれの祝祭日については、また、その時期にあらためて書いてみたいのですが、

      今日は、昨日、行われた教会の飾りつけをご紹介します。


                                     
 

 階段室の小さな場所を、中学生がおしゃれに飾りつけてくれました。
                             








    

訃報

2017年11月22日 | 日記

        イギリスの友人からメールが入った。

        お姉さんのJean さんが亡くなったとのこと。
        先週の水曜日に亡くなり、木曜日に、「あちこちにメールを送ったのだけれど、
        届いていなくて、もう一度送ります。本当にうっかりしていて、ばかね」

        その意味は、メールを一度書いて「送信」をクリック。そのあと、もう一度、
        送受信の画面で、「送信」をしなければならないのを忘れたのかもしれません。
        ときどき、わたしも、失敗するのです。

        亡くなったのは、彼女の実のお姉さんだから、相当ショックだったようです。
        そういえば、二か月ほど前に、メールの端っこに、お姉さんが入院したと書いていたような。
        友人は、とてもしっかりした人で、若くして結婚、
        大家族を作り、財産も築いて、落ち着いた老後を過ごしている。
        日本に来たがっていたのに、
        10年ほど前に、ご主人ともども、心臓、肺などに病気が出て、
        長時間のフライトを、お医者様から禁止されてしまった。

           

        だんだん、親しい人たちが老境に入っていくということは、自分も老いていることです。
        彼女の落胆は、他人ごとではない。
        私も、ここ十年で、友人を何人も見送っている。
        若い時から親友で、夫婦で出歩いた友人のご主人が亡くなった時には、ショックだった。
        みな、きわめて活動的で、健康で、平均寿命まで、まだ10年はあった。
        心も、直ぐな人たちで、社会にも貢献した人たちだった。
     
           

        「時間があれば便りをください」と、いつにない催促が書かれていたので、
        つたない英語で、折り返しの返事を書いた。

        最近、自分の妹もちょっとした交通事故を起こしたこと。
        車が大破した割には、ひとりのけが人もなかった。
        いずれにしても、
        私たちの人生には、いつ、何があっても不思議ではないと思った。


        この夏、友人のお嬢さんと孫さんたちが来日し、
        我が家でささやかな食事もお出ししたけれど、
        友人と私は、もう、会えないかもしれない。
        もちろん、気持ちの中では
        すべては神の御手の中にあると、納得していますが、
        別れが、悲しみであるのは、事実ですね。


          


        全盛期のイスラエル王国の王ソロモンは、
        次のように書き残しています。



             天の下では、何事にも定まった時期があり、
             すべての営みには時がある。

             生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。
             植えるのに時があり、
             植えたものを引き抜くのに時がある。

             殺すのに時があり、いやすのに時がある。
             くずすのに時があり、建てるのに時がある。

             泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。
             嘆くのに時があり、踊るのに時がある。

             石を投げ捨てるのに時があり、
             石を集めるのに時がある。
             抱擁するのに時があり、
             抱擁をやめるのに時がある。

             捜すのに時があり、失うのに時がある。
             保つのに時があり、投げ捨てるのに時がある。

             引き裂くのに時があり、
             縫い合わせるのに時がある。
             黙っているのに時があり、話をするのに時がある。
    
             愛するのに時があり、憎むのに時がある。
             戦うのに時があり、和睦するのに時がある。
                     (旧約聖書・伝道者の書3章1節~8節)


              ソロモンの年表
               BC990年頃、誕生、BC971年父ダビデの後を継いで即位。
               BC966年――BC946年頃、神殿、王宮の建築。BC931年没。
                                   (新聖書辞典より)



        

        、
        

とうとう

2017年11月20日 | 季節



       さすがに今朝は、冷え凍えそうで、とうとうガスストーブを出しました。
       まず、これで部屋を暖めて、エアコンを点けることになります。
       換気しなければならないので、ガスストーブは適宜に使うのです。

       晴れていれば、ベランダ側は温室のように暖かくなるのですが、今日は期待できません。

       四か月間の冬の始まりです。

       
       

                 ほほ染める 少女のように菊集い

                 ほほ染めし おとめのように菊集い

                 ほほ染めし わらわのように菊集い    









蕗谷虹児(ふきやこうじ)

2017年11月16日 | 思い出

                  


      所用があって、町田市民文学館に行ったところ、
      町田在住の作家として、蕗谷虹児の本や画集が、収蔵されているのに気が付きました。

      明治31年生まれ、昭和54年に亡くなっていますので、若い方にはなじみがないかもしれません。
      同時代の、竹久夢二の方が、今では人気がありそうです。

      私は、少女時代――自分に少女時代があったなんて、今では夢のようですが
      毎月買ってもらっていた少女クラブの挿絵を見て、蕗谷虹児の絵に、見とれてしまった思い出があります。
      手塚治虫さんがデビューしたばかりで、同時に、リボンの騎士の連載が開始されていました。

      手塚さんの絵も、当時の少女漫画のなかでは、素晴らしく美しかったのですが、
      残念なのは、蕗谷虹児さんの絵は、まもなく、載らなくなりました。
      その頃、すでに相当ご高齢だったのですね。


         

      
      昔あこがれた絵が、すぐ手の届く場所で見ることができるというのです。

      とりあえず、一冊だけお借りしてきました。今度は重いものを持ち帰る支度をしていきましょう。
      写真を撮りましたが、どうも下手で恐縮です。

      とくに、やわらかいけれど、しっかりした美しい線が持ち味の絵ですから、
      これでは、まったく良さがわかりませんね。


      


       
      
      
     



     蕗谷虹児で、検索していただくと、経歴や作品、生没年などが紹介されています。