cheeze_art's blog

The life as the diehard

土佐のまたぎ猟

2011-01-27 21:28:59 | ふらり(Goes out)
夕刻、私が携わる業務の鍵となる方をを尋ねて、
市街地背後に控える四国山地へと出掛けました。

5時前に街を出て、どんどん北を目指しましたが、
行けども行けども届かず、やがて辺りは暗くなる。



そうこうする内に道幅は狭く、行き交う車も少なく、
暗い夜道を進む程に、段々と心細くもなりました。

随分と走ったところで、店らしき灯りを先に見付け、
そろそろと近づいて止まり、戸を開け声を掛ける。

尋ねる先への道順を聞き、先方の様子など伺う。
そしてそこから北山を数㎞分け入り、やっと着く。

しかし先方の帰宅はなく、10分、20分、...と
暗い山道の路肩へ車を止め、先方の帰りを待つ。

暗い山道の背後から、何台かの車が行き過ぎて、
その後暫くして3台の軽トラックが帰ってきました。

私は車を降り、その内の1台から降りた方に尋ね、
遂に目的の方に会え、業務遂行を果たせました。

目的を済ませ、雑談話で彼らのことなど尋ねると、
彼らの冬の生業は、またぎ猟をしているとのこと。

見ると軽トラックの荷台には、喉元を撃たれたのか、
そこから鮮血が流れ出た仕留められたばかりの猪。





ゴワゴワした猪毛は黒く艶やかで、精悍な面構え、
猟師と犬との格闘の直後、身体はまだ暖かかった。

その帰りしな、彼らから3.5㎏の猪肉を分けて貰い、
またグルグルと山道を下り、無事帰路に就きました。


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