cheeze_art's blog

The life as the diehard

推敲に時間を費やす国

2010-01-22 12:32:16 | 虎落り言(Mogari-talk)
近年の日本という国は、頭でっかちで虚弱体質に傾きつつあります。

一つの物作りをするにしても、まず寄って集って議論に議論を重ね、
次に調整役が乗り出し、それが纏まると、やっと計画に取り掛かる。

計画も一定の土台が出来ると、次は学者や有識者が議論を重ね、
過去の事例、理論的根拠、各々のメンツが合致するまで立ち止まる。

そして決まった計画に対し、予算を決まると、承認が得られるまで、
多くの検討書承認書を回し、朱印で各々の責任所在を明確にします。

紆余曲折した議案計画が発注され、やっと製造施工部門へ移ります。

然しそこに至って実際従事する者は、機械化されたこともあり少人数、
経営側、管理職、安全担当、下請介在業者など、取り巻き多数です。

では実際、物作りに必要な最小人数は、何人あればよいのでしょうか。
その品質にも依りますが、私は5~10%で十分達成できると考えます。

けんけんがくがくと、机上の理論若しくは空論をする先生や有識者達は、
まず身体で覚え知り、経験を積み、理屈が判った上で計画すべきです。

頭でっかちな国になってしまっては、まず国体の活性化が図れません。
そしてバイタリティなき国には、よい人材、よい環境が育まれません。

頭だけで物作りをする国には、新発想や健全な精神が次第に乏しくなり、
なにより心のない魂のない、上っ面だけの書式だけの物作りとなります。

重箱の隅をつつきあって、揚げ足をとったり、物申すばかりの体質では、
まず篤き魂は育ち難くなり、ちまちまとした烏合者達が集う国になります。



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