猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

カーペンターズ

2017-04-25 04:04:53 | 日記
お題に参加しております。
カーペンターズの曲、そんなに知らないのですが、1番好きなのは「Top of the world」
です。次が「Please Mr. Postman」でしょうか。カレンの落ち着いた声がとても良かっ
た。リチャードはハンサムだったなあ。
でもカーペンターズと言うとどうしてもカレンの拒食症による死を思い出してしまう。
80年代、カレン・カーペンターの死去によって拒食症という病気が世界中で認識された
んじゃないかな。それまで聞いたことなかった。そんなに思い詰める程太ってたかな?
かわいそうなカレン。




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私が、生きる肌

2017-04-21 11:20:58 | 日記
2011年のスペイン映画「私が、生きる肌」。
世界的な形成外科医ロベル・レガル(アントニオ・バンデラス)が暮らす豪邸の一室に、
ベラと名乗る美しい女性(エレナ・アナヤ)が、レガル家で古くから働く初老の家政婦
マリリア(マリサ・パレデス)の監視の下、軟禁されている。ベラはロベルの妻ガルに
瓜二つであるが、実はガルは12年前に交通事故で全身火傷を負い、自分の姿に悲観し
て自殺していた。その後、ロベルは妻を救えたかもしれない「完璧な肌」を作り出す
ことに執念を燃やし、自らの開発した人工皮膚を使って、ベラを実験台にして彼女を
亡き妻の姿に作り変えていたのだ。

なに映画だろう、これ。ジャンル分けが難しいが、おもしろかった。形成外科医ロベ
ルの家の一室に軟禁されている美女。部屋は広く、待遇は悪くない。家政婦のマリリ
アが食事を運んでくる。ロベルの妻は交通事故で全身火傷を負い、命は助かったもの
の自分の姿に悲観して投身自殺をした。夫婦の間には娘がいたが、娘は母親が自殺す
るのを目撃して以来情緒不安定になっていた。そしてあることが原因で発狂してしま
い、娘もまた投身自殺をしてしまう。妻と娘を失ったロベルの悲しみと怒りは、彼を
異常な行動に駆り立てていく。
レガル家にはまだ他に秘密があって、これがなかなかややこしい。一連の不幸の原因
は家政婦のマリリアの出来の悪い息子にあった。こいつがいなければ、ロベルの妻は
死なずに済んだのだ。そしてまたその息子がマリリアの元にやってきた。そこで更な
る事件が起きてしまう。マリリアと息子に関する秘密も意外なものだった。
ロベルの娘もちょっと…病みすぎではないかと思った。子供の時に母親が自殺するの
を目撃して、それ以来情緒不安定になっているのはわかるが、あそこまで発狂しなく
ても、と思う。最後は父親の顔さえわからなくなってしまうのだ。そして自らも母親
と同じように投身自殺をしてしまう。この物語で1番気の毒なのは誰だろう。妻と娘
を失ったロベルか。ロベルの実験台にされたベラか。ベラの正体がわかるシーンは、
驚愕に値する。腕のいい形成外科医の狂気の物語である。



良かったらこちらもどうぞ。同じペドロ・アルモドバル監督作品です。
ボルベール<帰郷>




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午後8時の訪問者

2017-04-18 20:11:35 | 日記
フランス・ベルギー合作映画「午後8時の訪問者」を観にいった。
若き女医ジェニー(アデル・エネル)は、まもなく大きな病院に好待遇で迎えられる予定
である。体調を崩し入院した老齢の知人の医師の代わりに郊外の小さな診療所で診てい
た彼女の元には、ジュリアン(オリヴィエ・ボノー)という研修医がいる。ある日、急患
の発作を見て身動きできなくなったジュリアンにジェニーは「患者の感情に流されすぎ
る」と注意するが、それがもとでジュリアンはジェニーの話を聞こうとしなくなる。そ
んな時ドアベルが鳴る。しかし応じようとするジュリアンをジェニーは「もう8時よ。
診療時間はとっくに過ぎてるわ」と言って止める。「何でも患者に振り回されてはだめ」
と更に叱責すると、ジュリアンは無言で診療所から去っていってしまう。翌日、警察が
やってきて、診療所の近くで身元不明の少女の遺体が見つかったと知らされる。午後8
時にドアベルを押している姿が監視カメラに映っていた少女こそ、遺体となって発見さ
れた少女だった。身元もわからず、警察は困惑しており、無縁仏として埋葬せざるを得
ないと言う。ジェニーは罪悪感から少女の顔写真を携帯のカメラに残し、時間を見つけ
ては少女の名前を聞いてまわる。

サスペンスでもあり、人間ドラマでもあるこの映画、色々と考えさせられた。診療時間
をとっくに過ぎた夜の8時、ドアベルが鳴った。出ようとした研修医のジュリアンを、
ジェニーは止める。ジュリアンは翌日から出勤してこなくなった。そして警察がやって
きて、近くで身元不明の少女の遺体が発見されたので、監視カメラを見せて欲しいと言
う。見てみると、そこにはその少女が映っていた。ジェニーはひどく後悔した。自分が
ドアを開けていたら、少女は死なずに済んだのではないか?そして携帯のカメラに少女
の写真を収め、患者や道行く人に「この人を知らない?」と聞いてまわる。
ジェニーの気持ちはわからないでもない。でもジェニーのやっていることは警察の仕事
だと思う。実際ジェニーは見知らぬ男たちに「この件に近づくな」と脅されたりもする。
それでも、罪悪感から何かをせずにはいられなかったのだろう。そして少しずつ、少女
の素性がわかってくる。そんな時警察から少女の身元がわかったという連絡が入る。だ
が彼女の死因ははっきりしていなかった。事故なのか、事件なのか。そして、ジェニー
の患者であるブライアンという少年が何かを知っていることがわかるが、彼はなかなか
話そうとしない。そのうち、ブライアンが少女のことをしつこく聞かれて具合が悪くな
ったからと、ブライアンの両親は主治医を変えると言ってくる。
ジェニーは死んだ少女のことと、研修医のジュリアンのこと、2つ問題を抱えていた。
ジュリアンの部屋を訪ねると、医者になるのは諦めて引っ越すと言う。せっかく今まで
頑張って勉強してきたのに、と止めようとするジェニー。「私があんなことを言ったせ
い?」と聞くと、違うと言う。ジュリアンは自信を失っていた。
この物語では、ヨーロッパの移民の問題や貧困についても描かれている。日本で暮らし
ている私たちにはあまりピンと来ないというか、普通考えない社会のひずみである。決
してジェニーが悪いのではない。彼女も、普段は考えていなかったであろう問題だ。そ
して彼女が辿り着いた真相は、あまりにも悲しい。だがその悲しみの中で、ジェニーが
医師として、1人の人間として、学んだことはあるはずだ。それがこれからの彼女の人
生において、糧となることを願わずにはいられない。静かだが深い映画だった。




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フッテージ

2017-04-15 12:09:48 | 日記
2012年のアメリカ映画「フッテージ」。
10年前にベストセラーを出して以来、その後全く売れないノンフィクション作家の
エリソン(イーサン・ホーク)は、妻トレイシー(ジュリエット・ライランス)と2人の
子供と共に、ペンシルベニア州郊外の一軒家へ引っ越した。しかしエリソンは、以前
そこである事件が起きたことを、家族に伝えていなかった。その家はかつてスティー
ブンソンという一家が住んでいたが、家族は惨殺され、幼い娘が失踪するという事件
が起きていた。エリソンは、事件の真相を調べて本を書き、作家として起死回生を図
るために越してきたのだ。家の屋根裏で5本の8ミリフィルムと映写機の入った箱を発
見するエリソン。あるフィルムを見ると、スティーブンソン一家が庭で楽しそうに過
ごす映像が映し出される。すると突然場面が変わり、大木に一家が縄で吊られ、殺害
される映像が流れる。それは、殺人の実行犯が自ら写した記録フィルムだった。

観ていてこれはサスペンスなのか?オカルトなのか?と判断に迷ったが、なかなか怖
かった。ノンフィクション作家のエリソンは、かつて惨劇の起きた家に引っ越してき
て、事件の真相を調べて本に書こうと思っている。もちろん妻は知らない。妻は、エ
リソンがノンフィクション作家として過去の栄光にしがみついていることが気に入ら
ず、度々口論になっている。じゃあ何の仕事をやればいいのだろう。妻も働けよ、と
思ってしまったが。
エリソンが屋根裏で見つけた8ミリフィルムは、恐ろしいものだった。スティーブン
ソン一家だけでなく、他の家族が惨殺される映像も収められていたのだ。エリソンは
副保安官に5件の事件について調べてもらうよう依頼する。すると、どの事件でも家
族が殺され、子供が1人行方不明になっているという共通点があることがわかる。そ
して子供が描いたであろう奇妙な落書き。
前半は大木に吊るされた家族の映像がしつこい程流れて、少々うんざり気味だったの
だが、後半はおもしろくなってきた。当然家の中でも怪奇現象が起きる。王道だが、
結構怖い。そして、ラスト近くで副保安官が突き止めた事実にゾッとして、絶望を感
じる。結局この映画はサスペンスであり、オカルトでもあったのだ。なかなか怖くて
おもしろかった。




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お花見はしますか?

2017-04-13 11:54:32 | 日記
お題に参加しております。
お花見は…しません。友達もいないし。私は今までの人生で1度しかお花見をしたこと
がありません。そんなに楽しいものですかね?
お酒が飲めない私は、黙々とお弁当を食べておりました。日本の風物詩になってます
が、ニュースなどで「桜の開花はいつ頃…」とか言っているのを外国の人が聞いたら、
不思議に思うでしょうね。桜が咲くのがそんなに大事なことなのか?と。
そんなに楽しいですか?よくわかりません(^-^;




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