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猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ベテラン 凶悪犯罪捜査班

2025-05-07 23:04:10 | 日記
2024年の韓国映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」を観に行った。

法では裁かれない悪人を標的にした連続殺人事件が発生。不条理な司法
制度に不満を抱えていた世論は、犯人のことを善と悪を裁く伝説の生き
物になぞらえて「ヘチ」と呼び、正義のヒーローとしてもてはやすよう
になる。熱血ベテラン刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)と凶悪犯
罪捜査班、更にドチョルに心酔する新人刑事パク・ソヌ(チョン・ヘイ
ン)も捜査に加わり、事件は解決に近づくかに見えた。しかし犯人は刑
事たちを嘲笑うかのように、次の標的を名指しする予告をインターネッ
ト上に公開する。

2015年に韓国で大ヒットを記録したアクション映画「ベテラン」の9年
ぶりの続編。前作は未見。仕事に追われるベテラン刑事のソ・ドチョル。
ある日、女子学生に対して性犯罪を犯した大学教授が墜落死する事件が
発生する。その教授は女子学生に訴えられたにも関わらず罪を逃れ、逆
に女子学生は自殺していた。その教授が自殺した女子学生と同じ場所で
死体として見つかった。こうした事件は初めてではなく、司法が正しく
処罰できず、罪を逃れている悪人を代わりに処刑する「ヘチ」と呼ばれ
る連続殺人犯を世間はヒーロー視し始めていた。
ドチョルはナイフを振り回す男を足技で制圧した正義感溢れる交番勤務
のパク・ソヌを凶悪犯罪捜査班に迎え入れる。ソヌはチームにとって歓
迎すべき新メンバーだが、犯罪者を捕まえる際には度を越す傾向があっ
た。ドンチョルらチームメンバーたちは、自分たちが捕まえたチョン・
ソグ(チョン・マンシク)を警護する任務にあたっていた。チョンの居場
所を知るのは凶悪犯罪捜査班を始め警察内部の人間だけだったが、チョ
ンは何者かに呼び出され、「ヘチ」らしき人物によって殺害される。
「ヘチ」の正体を探るもなかなか手掛かりを掴めないドンチョルらだっ
たが、ユーチューバーのパク・スンファン(シン・スンファン)が配信で
「ヘチ」と話すという情報を知り、配信が行われている現場に向かう。
黒いフードをかぶった「ヘチ」らしき人物を見つけたソヌは全力で追い
かけ、その後をドンチョルが追う。ソヌは黒いフードの男ともみ合いに
なりながら階段を駆け下りていき、ソヌもケガを負うが、黒いフードの
男は救急搬送されたものの意識不明になる。
ノンストップ刑事アクションという感じで、コメディ要素もあり、とて
もおもしろかった。観客には早い段階で「ヘチ」の正体が明かされ、「
ヘチ」は誰なのかを推理する物語ではないのだということがわかる。主
人公のドチョルは熱血すぎるあまり問題を起こすこともあるが、刑事と
しての強い信念を持っている。法で裁けない悪人を処刑する事件が続き、
市民は「ヘチ」をもてはやすが、「殺人に良い殺人も悪い殺人もない」
というドチョルの言葉が印象的だった。けれども殺されるのは本当に悪
党ばかりで、彼らによる被害者たちは気の毒すぎる。市民がヒーロー視
するのもわかると思った。
後半ではドチョルの高校生の息子が監禁され危険が迫る。その緊迫感に
ハラハラした。息子の事件と「ヘチ」の事件が同時進行していてスリリ
ング。雨の中の屋上でのアクションシーンはすごかった。エンドロール
の後のおまけのシーンもおもしろい。ファン・ジョンミンの出演作はい
くつか観たことがあるが、どれもとてもおもしろかった。前作の「ベテ
ラン」も観たい。

アフタヌーンティーのワッフル、大変おいしゅうございました

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トラップ

2025-04-23 22:47:43 | 日記
2024年のアメリカ映画「トラップ」。

クーパー(ジョシュ・ハートネット)は溺愛する娘ライリー(アリエル・
ドノヒュー)のため、彼女が夢中になっている人気歌手レディ・レイ
ブン(サレカ・シャマラン)が出演するアリーナライブのプラチナチケ
ットを手に入れる。クーパーと共に会場に到着したライリーは最高の
席に大感激の様子だったが、クーパーはある異変に気づく。会場には
異常な数の監視カメラが設置され、警察官たちが会場内外に続々と集
まっているのだ。クーパーは口の軽いスタッフから、指名手配中の切
り裂き魔についてのタレコミがあり、警察がライブというトラップを
仕組んだという情報を聞き出す。しかし優しい父親にしか見えないク
ーパーこそが、その残忍な殺人鬼だった。

M・ナイト・シャマラン監督によるサスペンス。一見愛情深い父親で
ありながら、実は凶悪な殺人鬼だという男を追いつめるべく、警察が
巨大ライブ会場に罠を仕掛ける。フィラデルフィアに住む消防士のク
ーパー・アボットは、愛娘ライリーのために人気歌手のレディ・レイ
ブンのコンサートチケットを入手する。しかし当日、コンサート会場
には異様なほどの警察官たちの姿があった。クーパーは売店の店員か
ら、実はこのコンサート自体がFBIが殺人鬼「ブッチャー」を捕らえ
るためのトラップだと聞く。
ところがブッチャーとはクーパー自身であり、今まさに家の地下に監
禁しているスペンサーという若者の様子を監視カメラで撮った映像で
チェックしていた。クーパーはこれまで何人もの犠牲者を出しており、
スペンサーは1番最近の犠牲者だった。クーパーは売店の店員のIDを
手に入れ、バックルームに忍び込んで警察の無線を盗む。フードスタ
ンドのキッチンを爆破して、混乱に乗じて会場を脱出しようと企むが、
なかなか脱出口を見出せない。
なお脱出を試みるクーパーは、警備が薄いであろうレディ・レイブン
の楽屋に目をつける。レディ・レイブンに「夢見る少女」として選ば
れれば彼女の楽屋に入ることができると知ったクーパーは、レディ・
レイブンの叔父(M・ナイト・シャマラン)にライリーが白血病から回
復したばかりだと嘘を話す。思惑通り選ばれたライリーに付き添って、
レディ・レイブンの楽屋に入ったクーパーだったが、そこにも警察が
張り込んでいることに気づく。クーパーはレディ・レイブンに自分の
正体を告げ、スペンサーを遠隔で殺すこともできると言って協力する
ように脅す。
シャマラン監督はどんでん返しのストーリー展開が特徴だと思うが、
本作も意外な展開になっている。でもあまりおもしろくない映画だっ
たように思う。クーパーとレディ・レイブンの駆け引きは緊張感があ
って良かったと思うが。悪いのは殺人鬼であるクーパーなのだが、レ
ディ・レイブンに対して少しイラッとした。レディ・レイブン役のサ
レカ・シャマランはシャマラン監督の娘であり、監督自身も出演して
いる。ちょっと娘が活躍しすぎで、主役かと思うほど。娘をブレイク
させるために作った映画?という感じ。
クーパーは切り裂き魔ということだが、犯行のシーンが全くないので、
「一見優しい父親だが実は殺人鬼」という感じがしなかったのは残念。
コンサート会場でクーパーと口論になるオバさんも「あの人必要あっ
た?」と思ったし。ジョシュ・ハートネットがおじさんになっていて
びっくりした。20代の頃のイメージが強いので、最初わからなかっ
た。でも年をとってもハンサムだった。何というか、つまらない映画
だった。

フランシスコ・ローマ教皇が亡くなった。先月「教皇選挙」という映
画を観てとてもおもしろかったのだが、本当に教皇選挙が行われるこ
とになるなんて…と思った。

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マレーナ

2025-04-15 23:23:39 | 日記
2000年のイタリア・アメリカ合作映画「マレーナ」。

1940年、第2次世界大戦中のイタリア・シチリア島の漁村。12歳の
少年レナート(ジュゼッペ・スルファーロ)は年上の女性マレーナ(モ
ニカ・ベルッチ)に一目惚れし、彼女の姿を陰から見守るようになる。
結婚してすぐに徴兵され遠い戦地へ行ってしまった夫二ノ(ガエタノ
・アロニカ)の帰りを1人待ち続けるマレーナだったが、町の男たち
は美しい彼女に熱い視線を向け、女たちは妬みを募らせる。やがて夫
ニノの戦死が村に伝えられると、更なる過酷な運命が彼女を襲う。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督による青春映画。マレーナを演じたモ
ニカ・ベルッチが世界的にブレイクするきっかけとなった。第2次世
界大戦中のシチリア島。1940年の春、12歳半になるレナートは自転
車を買ってもらい、年上の少年たちの仲間に入れてもらう。今、彼ら
が夢中になっているのは、マレーナという美しい人妻で、レナートも
彼女に一目惚れする。27歳のマレーナはこの島で暮らすニノと結婚
したばかりだった。しかしニノは結婚して2週間で出征してしまい、
マレーナは孤独な日々を送っている。学校でラテン語教師をしている
父親も一緒に島へ来たが、住まいは別だった。
マレーナに恋をしたその日から、レナートは早く大人になりたいと熱
望するようになる。夜、マレーナの家を覗きに行くと、彼女は夫の写
真を胸に抱き、音楽に合わせて踊っていた。レナートはそのレコード
を手に入れ、音楽を聴きながら彼女のあれこれを妄想する。マレーナ
は仕事を探していたが、よそ者で浮いた存在の彼女を雇ってくれる人
はいない。美しいマレーナが町を歩くと、男たちの視線を一身に集め
る。そんなマレーナをふしだらな女と決めつけ、敵意をむき出しにす
る。マレーナには既に愛人がいるという噂まで立っていた。
レナートはマレーナの後を追い続け、彼女の真実を目にしていく。彼
女は一途に夫を愛し、老齢の父親を気にかける優しい女性だった。戦
況が厳しさを増し、やがてニノが戦死したという電報が届く。マレー
ナは絶望のあまりニノの追悼会にも出席できなかった。ニノを亡くし、
マレーナの生活は困窮していく。更にイタリア南部では連合軍による
空襲が続き、人々は不安な日々を送っていた。マレーナの父親も、あ
る日のひどい空襲に巻き込まれ、命を落としてしまう。そしてマレー
ナは、娼婦になる決意をする。仕事も後ろ盾もないマレーナが生きる
道はもはやそれしかなかった。
主人公のレナート視線の青春映画でもあり、人間ドラマでもあると思
う。大人の女性に恋をしたレナートの妄想がすごい。あのくらいの年
齢は色々と妄想をするものだと思うが、それにしてもレナートの行動
には呆れてしまう。ちょっとやりすぎだ。レナートの性描写が執拗す
ぎて不快に感じた。人妻であるマレーナは類いまれなる美人であるた
めに町中の注目を集めてしまう。男たちはいやらしい視線で見つめ、
女たちは嫉妬して陰口を叩く。
町の人々は男も女も本当にいやらしい。マレーナの夫は結婚後間もな
く出征してしまうが、「あの体で1人寝ができるはずがない」「情夫
がいるらしい」だの、「あばずれ」「生まれながらの娼婦」だのと口
々に勝手なことを言う。マレーナはそんな町の人々の視線や噂をもの
ともしない。彼女は本当は夫を一途に愛する高潔な女性だ。終盤の女
たちによる集団リンチのシーンは胸が痛む。マレーナは裸にされ暴行
され髪を刈られ、ボロボロになる。町中の人が見ているのに、普段彼
女をちやほやしている男たちも誰1人として助けようとしない。あま
りにもひどい。美しすぎたためにそんな目に遭ったのだろうか。ラス
トでマレーナに声をかけたレナートは、その時少年時代に別れを告げ
たのだろう。とても印象に残るラストだ。


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サタデー・フィクション

2025-04-09 22:51:27 | 日記
2019年の中国映画「サタデー・フィクション」。

日中欧の諜報員が暗躍する中国・上海。日本による真珠湾攻撃直前の
1941年12月1日、人気女優ユー・ジン(コン・リー)は新作舞台「サ
タデー・フィクション」に主演するため上海を訪れる。かつてフラン
スの諜報員ヒューバート(パスカル・グレゴリー)に孤児院から救われ
た過去を持つ彼女は、女優であると同時に諜報員という裏の顔を持っ
ていた。ユー・ジンの到着から2日後、日本の暗号通信の専門家であ
る海軍少佐・古谷三郎(オダギリジョー)が暗号更新のため、海軍特務
機関所属の梶原(中島歩)と共に上海にやって来る。古谷の亡き妻によ
く似たユー・ジンは、古谷から太平洋戦争開戦の奇襲情報を得るため
「マジックミラー作戦」に身を投じていく。

ロウ・イエ監督が、太平洋戦争直前に繰り広げられる愛と謀略の行方
を描いたスパイ映画。1942年の上海は英仏共同租界(外国人居留地)
状態にあり、日本軍も暗躍していた。欧米諸国は日本軍の暗号解読に
躍起になっていて、ある人物をターゲットに「マジックミラー作戦」
を企てていた。そんな上海では、舞台演出家タン・ナー(マーク・チ
ャオ)の主導のもと、大女優のユー・ジンが彼の舞台に出るために入
国していた。
ユー・ジンは劇場前のホテルに泊まり、そこにフランスの諜報員であ
り養父でもあるヒューバートからの手紙が届く。中には自分にそっく
りな女性と日本の軍人の写真が入っていて、それが彼女が入国した目
的だった。その軍人は古谷三郎と言い、日本から暗号変更についての
説明のために上海を訪れていて、暗号解読のために彼の知識が必要だ
った。ある日古谷はユー・ジンを目撃し、それを行方不明の妻・美代
子だと誤認する。
街中で銃撃戦が展開され、古谷は銃弾に倒れてしまう。彼はすぐにホ
テル内にある診療所に運ばれるが、そこにユー・ジンが現れる。古谷
は薬を盛られ、側に妻がいると勘違いして、変更された暗号と「ヤマ
ザクラ」が示すものを伝えてしまう。そうしてその情報は欧米諸国へ
と流れていくが、そこには落とし穴があったのである。
正直言ってよくわからなかったし、おもしろくなかった。開始10分
くらいでやめようかと思ったが、せっかく観始めたのだし、と思って
最後まで観た。苦行だった。スパイ映画だということはとりあえずわ
かるものの、登場人物が多くて誰がどこのスパイなのかわかりにくく、
えっ結局皆スパイ?という感じになる。スパイじゃない人物はもちろ
んわかるのだが。全編モノクロで雰囲気は良かった。雰囲気のいいメ
ロドラマという感じ。
大体私はコン・リーが好きじゃない。この人映画の中で美人設定にな
ることがあるが、私は美人だと思えない。しゃくれているし。どの映
画を観ても口元や顎の辺りが気になって仕方なくなってしまう。台湾
スターのマーク・チャオは良かったがオダギリジョーのハンサムさが
際立っていたと思う。中島歩は中国映画に出演しているからか金城武
に似て見えた。全体的に退屈だったが、終盤のアクションシーンは良
かった。中島歩はよく健闘していたと思う。ロウ・イエの他の映画は
おもしろかったんだけどなあ。この映画がおもしろかった方いらっし
ゃいますか?

良かったらこちらもどうぞ。ロウ・イエ監督作品です。
二重生活
ブラインド・マッサージ


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おんどりの鳴く前に

2025-04-02 23:35:06 | 日記
2022年のルーマニア・ブルガリア合作映画「おんどりの鳴く前に」を
観に行った。

ルーマニア・モルドヴァ地方の自然に囲まれた静かな村。野心を失い
鬱屈とした日々を過ごす中年警察官・イリエ(ユリアン・ポステルニク)
は、果樹園を営みながらひっそりと第2の人生を送ることを願っていた。
そんなある日、平和なはずのこの村で、斧で頭を割られた惨殺死体が発
見される。捜査を任されたイリエは、美しい村に潜んだ闇を次々と目の
当たりにすることになる。

ルーマニア・アカデミー賞で6部門を受賞したヒューマン・サスペンス。
ルーマニア・モルドヴァ地方の静かな村に住む中年警察官・イリエ。野
心を失い鬱屈とした日々を送っている彼の願いは、果樹園を営みながら
ひっそりと第2の人生を送ること。ある日、斧で頭を割られた男の惨殺
死体が発見される。同じ頃、村に新人警察官・ヴァリ(アンゲル・ダミ
アン)が配属される。ヴァリは真面目で正義感の強い青年で、殺人事件
の捜査に意欲的だった。そんな中、コンスタンティン村長(ヴァシレ・
ムラル)とヨルダン神父(ダニエル・ブスイオク)がイリエの元を訪れ、
男を事故で死なせてしまったと告白する。
ヴァリはイリエが協力的でないため独自に村人たちに聞き込みをして捜
査を進めるが、イリエとヴァリは衝突し、イリエは「余計なことをする
な」と言い放つ。納得がいかないヴァリは単独捜査を続けるが、イリエ
は彼を助けない。やがてヴァリは村の闇に気づくが、何者かに襲撃され、
重傷を負ってしまう。
「おんどりの鳴く前に」という邦題(原題は「善良な人々」である)は新
約聖書から取られている。イエスは、1番弟子のペトロにこう予言する。
「あなたは今夜、鶏が鳴く前に、3度私のことを知らないと言うだろう
」。イエスはその夜罪人として逮捕され、裁判にかけられるが、逮捕を
恐れたペトロは「そんな人は知らない」と3度も他人のふりをする。と
いう記述に由来している。
イリエは昔からことなかれ主義だった訳ではない。この小さな村で平穏
に暮らしていくために、権力者である村長や神父にすっかり取り込まれ
ていたのだった。そんなイリエだが、真実を求め続けたヴァリが半殺し
にされたことで村長に怒りをぶつける。「まだ26歳の青年になんてこと
をするんです!」と怒鳴る。イリエは改心して自分がすべきことに気づ
いたペトロのように、自分がやるべきことに気づいた。
この映画はとてもルーマニア的だそうだ。私はルーマニアについてあま
り知識がないのだが、この村のようなコミュニティは世界中にたくさん
あるだろうと思った。神父でさえ信用できない闇を抱えたこんな村には
絶対に住みたくない。ラスト近くでイリエは普段かぶっていない警察官
の帽子をかぶり、制服のボタンをきちんと留めるが、そのシーンは印象
的だ。ショッキングなラストに息を飲む。イリエのセリフも印象的。と
てもおもしろかった。今年映画館で観た作品はまだ3作だが、今年のベ
ストかもしれない。


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