猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

さくら、10年

2021-02-26 23:00:04 | 日記
2月23日は3女さくらの命日でした。2011年のことで、もう10年も経って
しまいましたが、昨日のことのように思い出されます。さくらは3女でした
が、1番先に10歳で亡くなりました。前日まで普通にしていたのに、突然
動かなくなって、急いで病院に連れて行きましたが、腎不全でもう助からな
いと言われました。当時私は腎不全が猫の死因の第1位とか知らなくて、治
療できないと言われても混乱して意味がわかりませんでした。結局翌日の朝
4時頃息を引き取りました。まだ10歳だったのに本当に突然のことで、涙が
枯れる程泣きました。





さくらの写真を何枚か載せておこうと思います。以前のガラケー
のアルバムから今のスマホのアルバムに移してもらったものなので、
小さい
上にボケボケなのですが。









さくら、今頃何しているのかな。天国でななやちゃぴと一緒に遊
んでいるかな。もう病気もないし、みんな元気にやっているよね。
いつかま
た会えるよね…












しばらく体調不良のためブログの更新ができませんでした。この
記事も本当はさくらの命日である2月23日に書きたかったのです
が…残念です。
またこれからもよろしくお願い致します。





映画評論・レビューランキング

人気ブログランキング
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マー サイコパスの狂気の地下室

2021-02-16 22:24:43 | 日記
2019年のアメリカ映画「マー サイコパスの狂気の地下室」。

オハイオ州の田舎で孤独な生活を送る中年女性スー・アン(オクタヴィア・
スペンサー)。ある日彼女は、街で出会った女子高生マギー(ダイアナ・シ
ルヴァーズ)に「友人たちと酒を飲もうと思っているが、未成年なので買
えない。代わりに買ってきて欲しい」と頼まれる。一旦は断ったスー・ア
ンだったが、結局彼らのために酒を買ってきてやる。それをきっかけに彼
女はパーティーができるように自宅の地下室を提供し、高校生たちは彼女
を良き理解者だと喜ぶ。高校生たちに「ママ」と呼ばれて人気者になるス
ー・アンだったが、彼女の態度は次第に変わり始め、マギーたちは不審な
ものを感じるようになる。

ガール・オン・ザ・トレイン」のテイト・テイラー監督によるサイコ・
サスペンス。スー・アンは動物病院の受け付けとして働き、娘と2人で近
所付き合いもなくひっそりと暮らしている。ある日彼女は街で高校生のマ
ギーから、自分たちの代わりに酒を買ってきて欲しいと頼まれる。車の中
には数人の高校生の男女が待機していた。彼女は仕方なく酒を買ってきて
やり、高校生たちは喜ぶ。その時スー・アンは彼らが乗っている車に警備
会社のロゴが入っていることに気づき、彼らに関する情報をネットで集め
始めた。高校生たちは空き地で酒を飲むが、その後スー・アンは彼らに自
宅の地下室をパーティーの場として提供するようになり、話のわかるスー
・アンはたちまち彼らの人気者になった。彼らはスー・アン宅の地下室で
度々楽しい時間を過ごすようになるが、マギーはやがておかしな出来事に
気づくようになる。
この映画は邦題がちょっと変。スー・アンは生まれながらのサイコパスで
はない。彼女はこの街で育ち学生生活も送った。学生の頃の彼女は今で言
う陰キャとかイケてない存在だった。そのため彼女は数人の同級生たちか
らひどい辱めを受ける。そのことで性格が歪んでしまっていたのだ。それ
は彼女の人生に暗い影を落とし、いつまでも付きまとっていた。スー・ア
ンが考えたことは復讐だった。マギーたち高校生は、自分をひどい目に陥
れた同級生たちの子供だったのだ。
でもかつての同級生たちはともかくその子供たちまで巻き込まなくても…
とは思ったが、それだけ恨みは深いということなのだろう。マギーたちは
スー・アンの家の地下室で度々パーティーを開くが、次第にスー・アンの
言動に不審なものを感じ始め、彼女と距離を置いた方がいいのではないか
と話すようになる。ある日マギーが学校から帰ると家にスー・アンが来て
いて、マギーの母は「私たち高校の同級生なのよ」と言って嬉しそうにス
ー・アンを紹介する。驚くマギーだったが、マギーとスー・アンは初対面
のふりをする。マギーの母は昔のことなど忘れたようにスー・アンとの再
会を喜んでいるのだが、こういうところはいじめた側といじめられた側の
違いなのだろう、と思った。
物語に矛盾もある。スー・アンや同級生たちはずっとその街に住んでいる
のだから、いくらスー・アンが近所付き合いをしていなくても小さな田舎
街で顔を合わせることもあるのではないかと思った。でも高校生たちの1
人の父親とは、彼がスー・アンが勤める動物病院に犬を連れてきたことで
すごく久しぶりの再会をしているといった感じなのだ。そういうところは
ちょっと不自然に思えた。スー・アンもそんなに辛い思い出のある街に住
み続けなくてもいいのにとも思った。
スー・アンの行動はエスカレートしていき、被害は子供たち(高校生たち)
にも及ぶ。スー・アンは確かに異常だが少しかわいそうな気もした。高校
時代ひどい目に遭わなかったらあんなふうにはならなかっただろう。でも
彼女は自分の娘が脚が不自由ではないのに何故か車椅子生活をさせていた
りして、やっぱり変な人ではある。いじめた側といじめられた側の認識の
違いが招いた悲劇である。




映画評論・レビューランキング

人気ブログランキング
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不能犯

2021-02-13 22:22:59 | 日記
2018年の日本映画「不能犯」。

都会のど真ん中で連続変死事件が発生し、現場では必ず黒スーツの男が目撃
されていた。その男・宇相吹正(松坂桃李)はSNSで「電話ボックスの男」と
噂される人物で、とある電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行
してくれるのだという。彼に狙われた者は確実に死亡するが、その死因は病
死や自殺、事故など、いずれも殺人が立証できないものだった。警察はよう
やく宇相吹の身柄を確保して任意聴取を始める。宇相吹の能力に捜査官たち
も翻弄される中、女性刑事・多田(沢尻エリカ)だけが彼にコントロールされ
ないことが判明する。

漫画原作の実写のサスペンス映画。人が変な死に方をする事件が相次いで起
きるが、事件現場の防犯カメラにはいつも黒いスーツの男が映っており、目
撃もされていて、警察はその男に目をつける。またも変死事件が起き、警察
が捜査しているとそこに黒いスーツの男がいるのを見つける。多田刑事たち
が任意同行を求めると男はあっさりと応じる。しかしその男・宇相吹正は自
分は何もしていないと言う。そして実際今までの変死事件に殺人の痕跡は見
当たらないのだった。状況は事故や自殺だが、刑事たちはどうしても殺人だ
としか思えなかった。証拠がないため宇相吹は釈放される。多田刑事の部下
で相棒の百々瀬刑事(新田真剣佑)は、「相手をマインドコントロールして死
に至らしめている」と推測する。「思い込み」を利用しているのだと。しか
し直接手を下していないため、宇相吹は「不能犯」ということになり、この
ままでは罪に問えないのだった。
マインドコントロールで人を死なせるなんてことは本当に可能なのだろうか。
心理的に追い詰める一種の催眠術のようなものだろうか。もしそんなことが
可能ならば、殺人の痕跡は残らないし証拠もないし、警察も逮捕のしようが
ないのだから、無敵の殺人犯になってしまうのではないだろうか。変死事件
は続き、刑事たちは翻弄されていく。そんな中、多田刑事は宇相吹と対峙す
るが、彼女にはマインドコントロールが効かないことに宇相吹は気づく。宇
相吹は多田に「あなたなら僕を殺せるかもしれませんね」という言葉を残し
て去っていく。
宇相吹に殺人を依頼した者は一旦は満足するものの、必ず自らも何らかの形
で死んでいる。この物語のテーマは「人を呪わば穴二つ」ということなのだ。
宇相吹の口癖は「愚かだね、人間は」だ。宇相吹は快楽殺人犯のようだが、
心のどこかで自分が殺されることを望んでいるのかもしれない、と思った。
多田のように自分の能力が効かない相手に。
原作は未読だが割とおもしろかった。それにしても沢尻エリカの演技が下手
すぎだと思った。この人こんなに演技が下手だったっけ?喋り方も素人みた
い。刑事という役が合っていないのだろうか。松坂桃李は良かったと思う。
冷静に冷酷に人を死なせ、人を陥れる姿ははまっていた。沢尻エリカの演技
がダメでもこの映画を最後まで観られたのは松坂桃李のお陰と言っていいと
思う。突っ込みどころも多いがそれはまあ漫画だから、ということで。


珍しい写真が出てきました。ななとベルが一緒に寝ている写真です。こんな
のあったんだ。ななはちゃぴのことが大好きで、いつもちゃぴと一緒に寝て
いたので、ベルとくっついて寝ている写真はレアです。ななにめり込むベル、
いつも通り無防備ななな…かわいい。


アフタヌーンティーに行きました。苺のガレットがとてもおいしかったです。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・ボーイ~人形少年の館~

2021-02-09 22:34:53 | 日記
2016年のアメリカ映画「ザ・ボーイ~人形少年の館~」。

過去と決別するためアメリカからイギリスにやって来たグレタ(ローレン・
コーハン)は、老夫婦の家で8歳の少年の住み込みのベビーシッターとして
雇われる。ところが紹介されたのは人形で、グレタは仰天する。夫婦は人形
をブラームスと呼んでかわいがっていたが、それは20年以上前に実の息子
ブラームスが火事で亡くなったという事実に耐えきれないが故の行動だった。
夫婦はグレタにブラームスを世話する際の「10のルール」を徹底して守る
ように言いつけ、旅行へと出かける。だが人形を相手にバカバカしいと思っ
たグレタがルールを破ったことをきっかけに、グレタの周りで奇妙な現象が
起こり始め、グレタは人形に死んだブラームスの魂が宿っているのではない
かと思うようになる。

ちょっと変わったホラー映画。DV夫と離婚してイギリスへやって来たアメ
リカ人のグレタは、大きな屋敷で8歳の少年のベビーシッターとして雇われ
る。しかしその少年ブラームスは人間サイズの人形だった。最初は冗談だと
思ったグレタは思わず笑うが、老夫婦が真剣にブラームスの面倒を見ている
ことを知って驚く。そしてブラームスの世話をする際のルールを紙に書き、
遵守するように言って旅行へ行ってしまう。ルールは「朝は7時に起こして
着替えさせる、ちゃんと食事をさせる、勉強を3時間見てやる、クラシック
を大音量で聞かせる」といったものだった。グレタは面食らうが、食料や日
用品の配達に来ている同年代の男性マルコム(ルパート・エヴァンス)に事情
を聞くと、この家には昔ブラームスという子供がいたのだと教えられる。8
歳の時に火事で亡くなったが生きていれば自分と同じ年だと言う。マルコム
はブラームスを「変わった子だった」と言った。
グレタはブラームスの世話をすることになったが、人形を相手にそんなルー
ルなど守れるはずもなく、適当に扱う。この人形の顔が何だか怖い。人間そ
っくりで、じっと見つめられているような気分になるのだ。そのうちグレタ
はマルコムと親しくなり、デートの約束をする。しかしその頃から奇妙な出
来事が続き、グレタは不安になる。デートに着ていく服を用意してシャワー
を浴びているといつの間にか服がなくなっていたり、グレタの好きなサンド
イッチが用意されていたり。そしてグレタは人形が置いた位置から動いてい
ることに気づく。グレタは人形にブラームスの霊が宿っているのではないか
と考え始める。マルコムに話すがマルコムは信じない。
だがグレタは人形が動いていることをマルコムに証明してみせ、マルコムは
驚愕する。それからグレタはきちんとルールを守り、ブラームスの世話をす
るようになる。愛情さえ感じるようになっていった。けれどもこの映画は違
う方向へ向かっていく。特に怖い映画ではないのだが、心霊系、オカルト系
のホラーかと思っていたら「え、そっち?」となり、驚かされる。それはそ
れでおもしろいのだが。最初の方で老婦人が「他にもシッターの候補はいた
けどブラームスがあなたを選んだの」「きれいな人が来てくれて良かった」
といったことを話すのだが、それが伏線になっていたのだと後でわかる。終
盤はテンポよく進んで、鑑賞しやすい映画である。夫婦がブラームスを溺愛
しすぎたために起こった悲劇。どんでん返しは結構おもしろかった。




映画評論・レビューランキング

人気ブログランキング
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

17歳

2021-02-03 22:47:40 | 日記
2013年のフランス映画「17歳」。

パリの名門高校に通うイザベル(マリーヌ・ヴァクト)は、医師の母シルヴィー
(ジェラルディン・ぺラス)とその再婚相手のパトリック(フレデリック・ピエ
ロ)、弟のヴィクトル(ファンタン・ラヴァ)と何不自由ない生活を送っていた。
イザベルは夏のバカンス先で出会ったドイツ人青年と初体験を済ませ、数日後
に17歳の誕生日を迎える。パリに戻ったイザベルは、SNSを通じて様々な男
を相手に売春を始める。ある日時々会っていた初老の男ジョルジュ(ヨハン・
レイゼン)が心臓発作を起こす。イザベルは人工呼吸や心臓マッサージを試み
るが、ジョルジュはベッドの上で死んでしまう。動転したイザベルは逃げるよ
うに部屋を立ち去る。

フランソワ・オゾン監督作品。裕福な家庭に暮らし名門高校に通う17歳の少
女が、初体験をきっかけに売春をするようになる姿を描いている。高校生のイ
ザベルは夏に家族と行ったバカンス先で、気になっていたドイツ人青年と初体
験を済ませるが、何故か彼に対して冷めてしまい、自分の誕生日にも呼ばなか
った。その後パリに戻ったイザベルはSNSを通じて不特定多数の男を相手に売
春を始める。イザベルがどうして売春をするようになったのかよくわからない。
早く大人になりたい、という気持ちでドイツ人青年と関係を持ったのはわかる
が、それがどうして売春に結びつくのだろう。お金が欲しい訳でもなく、その
お金で何を買う訳でもない。もらったお金はクローゼットに隠していた。
売春も特に楽しいと思ってしている訳ではなく、時には嫌な思いをすることも
あった。客の中でジョルジュという初老の男性は若くて美しいイザベルを気に
入り、時々彼女を呼び出していた。既婚者だが穏やかで紳士的なジョルジュに
はイザベルも安心感を抱いており、ジョルジュの世間話を聞いたりしていた。
ところがある日ジョルジュは心臓発作を起こし、ベッドの上で死んでしまう。
動転したイザベルは慌てて部屋を立ち去るが、ホテルの防犯カメラにはイザベ
ルの姿が映っていた。
イザベルの母シルヴィーの勤務先の病院に警察がやってくる。防犯カメラの写
真を見せ、「娘さんの裏の顔は娼婦です」と言う。信じられないシルヴィーだ
ったが、警察の家宅捜索に立ち会い、クローゼットから大金が出てきて、自分
が娘のことを何もわかっていなかったことにショックを受ける。シルヴィーは
「私にこんな思いをさせて」と言いながらイザベルを何度も叩いた。イザベル
は何も答えない。どうしてこんなことをしたのか、恐らく彼女にもわからなか
ったのではないかと思う。イザベルは精神科医の元にカウンセリングに通わせ
られるようになる。だがそこでもイザベルは肝心なことは答えなかった。
イザベルはその後も義父のパトリックに挑発的な態度を取ったりして、シルヴ
ィーは「イザベルに吐き気がする」と言う。イザベルの気持ちは私にもよくわ
からないが、シルヴィーは離婚して再婚して、更に浮気までしており、イザベ
ルはそのことに勘づいていたので、母に対する反発心もあったのかもしれない。
ラスト近くでイザベルが精神科医に「ジョルジュを死なせてしまった。もう売
春はしたくない」と言って涙を流すシーンは救われた気がした。イザベルはあ
る日ジョルジュの妻アリス(シャーロット・ランプリング)に呼び出される。ジ
ョルジュが死んだ部屋にである。アリスはイザベルを責めるでもなく、冷静に
「夫の最後の女を見たかった」と言う。このシーンがとてもいい。シャーロッ
ト・ランプリングは最後に少し出演するだけだが、その存在感はすごいと思っ
た。


良かったらこちらもどうぞ。フランソワ・オゾン監督作品です。
海をみる
ぼくを葬(おく)る



映画評論・レビューランキング

人気ブログランキング


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする