猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ちゃぴ、1年

2018-10-28 23:03:43 | 日記
今日でちゃぴが亡くなってから1年。信じられないくらい早い。昨日のことの
ようにはっきり覚えているのに。ななが9月に、そしてその翌月ちゃぴが死ん
でしまったこと、私はまだ受け止められないでいる。まさか2ヵ月続くなんて
…ななはだいぶ前から色々具合が悪かったけれど、ちゃぴはあまりにも突然
だった。急にうまく歩けなくなり、翌日には動かなくなり、翌日息を引き取
った。まるでななの後を追うように。
ななとちゃぴはとても仲良しだったから、なながいなくなってちゃぴはガク
ーッと来たのかもしれない。でも最後まで頑張った。頑張って20歳と11ヵ月
まで生きてくれた。ありがとう、ちゃぴ。20年以上私たちの側にいてくれて、
ありがとう。













天国にはもう病気はないから、元気にやっているよね、ちゃぴ。さくらとな
なと、一緒に遊んでいるよね。そしていつか、また会えるよね…。






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メルシィ!人生

2018-10-26 20:55:26 | 日記
2001年のフランス映画「メルシィ!人生」。

冴えないサラリーマンのフランソワ・ピニョン(ダニエル・オートゥイユ)は、妻と
離婚し、17歳の息子にもうざったがられ家に来てもらえず、会社では「いい人だけ
ど、退屈よね」と言われていた。ある日ピニョンは自分がリストラの対象になって
いることを知り、自宅で飛び降り自殺をしようとするが、隣の老人・ベロン(ミシェ
ル・オーモン)から止められる。そして、ゲイであると嘘をつけば、差別で糾弾され
ることを恐れる会社が解雇を撤回するはずだとアドバイスを受ける。ピニョンはそ
れを実行するが、クビはまぬかれたものの予想外の騒動に発展してしまう。

フランスのコメディ映画。すごくおもしろかった。フランスの文化にも触れられて
興味深い。おとなしくて冴えないピニョンは真面目に働いてきた会社からリストラ
されようとしていると知って絶望し、自殺しようとする。そこへ隣人から「飛び降
りるのはやめてくれ。下には私の車がある」と止められる。隣人のベロンはピニョ
ンの話を聞いて、自分をゲイだと言えとアドバイスする。こういう発想は日本人に
はないだろうなあ。ゲイとカミングアウトすることで、差別だと主張されるのを恐
れた会社がリストラをやめてくれるだろう、なんて。もちろんピニョンはゲイでは
ない。
ベロンに言われた通りに実行したピニョンのクビはつながるが、人事部長のサンテ
ィニ(ジェラール・ドパルデュー)はゲイ嫌いで有名で、ピニョンを毛嫌いし出す。
サンティニは同僚に「今度はお前が差別主義者でクビになるぞ」と言われ、いたず
らでピニョンと親しくなるように勧められる。サンティニは嫌々ながらピニョンを
ランチに誘ったり、プレゼントを贈ったりするが、ピニョンは何故サンティニから
親しくされようとしているのかわからず、うまくいかない。このエピソードはほん
とに笑える。サンティニは渋々ピニョンと仲良くしようとしていたのが、次第に気
になり出す辺り、フランス映画って何てしゃれているのだろう、と思ってしまう。
かくしてピニョンのゲイ告白はサンティニのみならず会社のいろんな人々に影響と
騒動を与えてしまうことになる。
ピニョンと息子の和解も笑えた。年頃の息子は実は父親がゲイだと知って、それを
かっこいいと思うのだ。「パパがゲイだから離婚したんだね」「パパはやっと自分
の生き方を見つけたんだ」と母親に言うシーンは最高だ。とにかく最初から最後ま
でユーモラスで、ダニエル・オートゥイユの演技もとてもいい。子猫もかわいかっ
たし、フランス映画らしいエスプリの効いた物語だった。




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秋冬のファッション自慢は?

2018-10-22 22:08:41 | 日記
お題に参加しております。
全く自慢…ではありませんが、私は大体1年中Tシャツにスカートです。季節に
よってシャツの袖丈が変わるくらいで(笑)
普段着もTシャツ、お出かけ(と言っても映画館くらいですが)の時もTシャツ。
いざという時にもTシャツを着れたらいいのになあ、と思います(笑)
















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アメリカン・ヒストリーX

2018-10-20 20:35:15 | 日記
1998年のアメリカ映画「アメリカン・ヒストリーX」。

白人至上主義に傾倒する高校生のダニー(エドワード・ファーロング)の元に、兄
デレク(エドワード・ノートン)が3年ぶりに帰ってくる。デレクは3年前に黒人の
車泥棒を射殺した罪で服役していたのだ。兄の帰宅にダニーは喜びを隠せない。
父親を黒人に殺されたダニーは、兄のデレクを3年間崇拝し続ける日々の中で、
兄以上に白人至上主義に身を染めていた。しかし3年ぶりに会うデレクは、以前
とはまるで別人のように穏やかで公平な人間になっていた。母親や妹は喜ぶが、
ダニーは困惑する。

人種差別や貧困といった、アメリカが抱える問題を扱ったドラマ映画。父親を黒
人に殺されたデレクとダニーの兄弟は、白人至上主義になり、兄デレクはその会
のリーダーだった。ある夜自分の自動車を盗もうとしていた黒人の泥棒たちをデ
レクは射殺する。そして投獄される。母親が面会に行き、今までの考えを改めて
欲しいと言っても耳を貸さなかった。しかし刑期を終えて家族の元に帰ってきた
デレクは、今までの暴力的な態度が嘘のように穏やかになり、差別意識もなくな
っていた。過去の狂信的だった自分を恥じている、これからは真面目に働いて自
分が家族を支えると言った。刑務所生活の中でデレクに何があったのか、ダニー
は戸惑いを隠せない。デレクはダニーにも公平な人間になるよう諭す。
アメリカにおける人種差別は普遍的な問題で、恐らく解決することはないのだと
思う。父親を黒人に殺されたことがきっかけで、デレクはその街の白人至上主義
の会のリーダーになり、仕事もせず暴力に明け暮れる日々を送っていたが、刑務
所での生活が彼を変える。過酷な思いをする中で、彼の心は少しずつ穏やかにな
っていく。
エドワード・ノートンの演技は相変わらず素晴らしい。エドワード・ファーロン
グも良かった。ただ、父親を黒人に殺されたからといって白人至上主義になり、
刑務所での経験によって差別意識のない公平な人間になる、というのがちょっと
おおげさというか極端だと思った。人間ってそんなに変わるものだろうか。その
説得力が少し欠けている感じがするなあと思ったが、総じておもしろい映画だっ
た。そしてあまりにも衝撃的なラスト。デレクはこれからどうなってしまうのか。
考えさせられる物語だった。




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レクイエム・フォー・ドリーム

2018-10-16 00:37:06 | 日記
2000年のアメリカ映画「レクイエム・フォー・ドリーム」。

ニューヨーク、ブルックリンの団地に住む未亡人サラ(エレン・バースティン)は、
1日中テレビを観ている孤独な生活を送っていた。1人息子のハリー(ジャレッド・
レト)は高校を卒業したものの定職に就かず、親友タイロン(マーロン・ウェイアン
ズ)や恋人マリオン(ジェニファー・コネリー)と共にヘロインに溺れ、サラのテレ
ビも質に入れてしまう始末。ある日サラは視聴者参加番組からの当選電話を受ける。
思い出のこもったドレスで出演しようと夢見るが、テレビ漬けで太った体では着る
ことができない。節食を試みるもうまくいかず、友人に紹介された医師にダイエッ
ト・ピルを処方してもらう。一方、ハリーとタイロンはヘロインの密売を始める。
順調に売り捌き、ハリーはデザイナー志望のマリオンとブティックを経営する夢を、
タイロンは一人前の家庭を築く夢を抱く。

ドラッグによって破滅していく人々を描いた映画。どこにも救いはないが、なかな
かおもしろかった。ハリー、タイロン、マリオンはジャンキーであること以外それ
ほど悪い人間ではない。ヘロインの密売に手を出してしまうが、ハリーは孤独な母
親のこともそれなりに考えている。その母親であるサラが1番問題かもしれない。
1日中テレビの前に座り食べているのですっかり太ってしまった。ある日視聴者参
加番組から出演の当選の電話がかかってくる。私はこれはもしかしてサラの妄想?
と思ったのだが、本当だったようだ。ハリーの高校の卒業式で着た赤いドレスを着
て出演しようと思ったが、太りすぎで入らない。なんとかダイエットを試みるがう
まくいかない。そこで友人が教えてくれたダイエット・ピルを医師に処方してもら
うことにする。そんなにテレビって出たいものだろうか。
ハリーたちのヘロインの密売はうまくいき、それぞれに将来の夢を抱く。だが久し
ぶりに家に帰ったハリーはサラの様子がおかしいことに気づく。ダイエット・ピル
は覚せい剤(快楽物質が満腹感を代替する)だったのだ。ハリーは服用をやめるよう
サラに言うが、どうしても痩せたいサラは言うことを聞かない。自分もヘロイン中
毒なのに母親の薬物を心配する辺り、やっぱり息子なんだなあと思った。
そして4人はドラッグにより破滅の道を歩んでいくことになる。みんなあんなに悲
惨なことこなるとは…。サラとマリオンが特に悲惨だろうか。マリオンはこれから
どうするのだろう。清楚なイメージのジェニファー・コネリーがまさに体当たりの
演技を見せている。鬱映画だが見応えはあった。




大好きなキルフェボン。






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