猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2013-05-28 02:32:39 | 日記
2007年のイギリス・アメリカ合作映画「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」。
19世紀のロンドン・フリート街でベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)は理髪店を営み、
美しい妻ルーシー(ローラ・ミシェル・ケリー)と幼い娘と幸せに暮らしていた。
ところが、悪徳判事のタービン(アラン・リックマン)がルーシーに横恋慕し、タービンの策略に
よってバーカーは無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。
15年後必死の思いで脱獄したバーカーは、タービンへの復讐のためにフリート街へ戻ってきた。
「ロンドン一まずいパイ屋」と言われている店の店主ミセス・ラベット(へレナ・ボナム・カーター)
が部屋を貸してくれ、バーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、パイ屋の2階に理髪店を開いた。
ミセス・ラベットから、バーカーが投獄された後、妻のルーシーは毒を飲んで自殺し、娘は
タービン判事の養女にさせられ、幽閉されていることを聞かされたトッドは、タービンへの
復讐の思いをいっそう強くした。
トッドは理髪店の椅子に仕掛けをした。客が座るとカミソリで客の喉をかき切り、足元のペダルを
踏むと客の死体は地下室に落ちるようになっていた。
そしてその死体置き場からミセス・ラベットが人肉を使ってパイを焼いた。
そのパイはあっという間に人気商品となり、人肉パイだと知らない町の人々でパイ屋は賑わった。
トッドはついにタービン判事を殺すことにも成功した。
トッドを好きになっていたミセス・ラベットはトッドとの穏やかな生活を夢見ていたが、トッドは
復讐を終えてからも、殺す悦びを忘れられなくなっていた。

ティム・バートン監督とジョニー・デップのコンビの映画。
元々はミュージカルであるらしく、映画もミュージカル仕立てになっている。ジョニー・デップの
歌声がすごい。こんなに歌がうまいって知らなかった。
グロテスクなシーンが多いが、ストーリーはおもしろかった。理髪店の椅子に座った客が、次々に
喉をサーッと切られて地下に落ちていくシーンはちょっとゾッとした。
でもラストはかわいそう。
私はグロテスクな映画が好きだし、舞台も19世紀だし、なかなかに私好みの映画だった。
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カオマ ~救命~

2013-05-25 02:18:48 | 日記
2004年の香港映画「カオマ~救命~」。
友人の結婚式で酔いつぶれたジーチン(アンジェリカ・リー)は、気がつくとホテルの一室に
おり、そこには腎臓を抜き取られ、血まみれで苦しむ全裸の女性がいた。
最近続いていた、腎臓を抜き取られる猟奇事件の被害者だった。
ジーチンは容疑者の女の面通しのため警察に呼ばれる。が、その女シュンリン(カリーナ・ラム)
はジーチンの恋人ワイマン(アンディ・ホイ)の浮気相手で、ジーチンの顔を見るためにホテルに
行っただけだと言う。
痴情のもつれだと判断した警察はシュンリンを釈放する。ショックを受けたジーチンは、
ワイマンのところへ行くが、ワイマンは浮気を認めた。
ジーチンは慢性腎炎を患っており、体が弱い。そのためワイマンと性行為が出来ないのを
辛く思っていた。
ジーチンとシュンリンは再び顔を合わせ、不思議と打ち解けていく。親しくなっていく2人に、
ワイマンは「まさか君たちが仲良くなるとはね」と言う。
しかしジーチンはシュンリンの態度に不審なものを感じる。

B級ホラーという感じだが、まあまあおもしろかった。私はアンジェリカ・リーが好きで、彼女
目当てに見たようなものだ。
ややスプラッターだが、たいしたことはない。ストーリーはサスペンス性もあり、結構楽しめる
と思う。
でも生きたまま腎臓を取ることって、出来るのだろうか?想像するだけで痛い。
ラストはちょっと無理があるかも…と思ったが、香港映画が好きなので、良しとしよう。
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橋の上の娘

2013-05-20 03:53:09 | 日記
パトリス・ルコント監督のフランス映画「橋の上の娘」。
アデル(ヴァネッサ・パラディ)がインタビューを受けているところから始まる。
アデルは男から男を渡り歩き、捨てられてきた人生が嫌になって、パリのセーヌ川に
かかる橋の上から身を投げたが、ガボール(ダニエル・オートゥイユ)という中年の男に
助けられる。
ナイフ投げの曲芸師であるガボールは、アデルに”的”にならないかと誘う。
2人はナイフ投げの練習を重ね、あちこちで興行し、喝采を浴びた。
今までついていなかったガボールの人生にもツキが回ってきたが、アデルの方は相変わらず
ゆきずりの男に身を任せる日々が続いた。
ある日イスタンブールに向かう船の中で、アデルは新婚夫婦のギリシャ人の夫と関係し、
夫もアデルを好きになり、2人は駆け落ちすることになる。
ガボールは残された妻をナイフ投げの的にするが、ショーの際にケガをさせてしまう。

とても好きな映画である。モノクロなのもいい。ルコントの映画はすごく好きだ。
いくらなんでも普通の女の子がナイフ投げの的にはならないだろー、と思ってしまうが、
アデルはあっさりと的になる。
ナイフ投げって、見ていて怖い~!サーカスなどでも見たことあるが、心臓に悪い。
衣装を着て髪をなでつけて、ショーに出演するヴァネッサ・パラディの姿はとても官能的だ。
ヴァネッサの魅力を堪能できるし、王道のフランス映画の魅力も堪能できる。
は~この映画いいなあ!
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サイコ

2013-05-17 04:15:52 | 日記
1960年のアメリカ映画、アルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」。
マリオン(ジャネット・リー)は恋人サムが経済的な事情でなかなか結婚できないことに
しびれを切らしていた。
ある日会社で4万ドルの現金を銀行に預けるように言われたマリオンは、思わずその
金を持って失踪してしまう。サムの住む町に行くつもりだったマリオンは、夜になって
「ベイツ・モーテル」というさびれたモーテルに泊まる。
経営者はノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)という若い男で、離れの家に病気の
母親と2人暮らしだった。
マリオンはノーマンと話しながら軽い夕食をとった。
マリオンは、ノーマンが家から食事を持ってきてくれる前に、母親がノーマンを罵る
のを聞いていた。威圧的な母親と暮らすノーマンを、マリオンは気の毒に思った。
やがてマリオンは寝る準備を始め、シャワーを浴びるのだが、その最中に何者かによって
刺し殺されてしまう。
マリオンの会社では彼女が4万ドルを持ち逃げしたことが発覚し、マリオンの妹ライラに
「金を返してくれれば訴えない」と告げる。
ライラはサムが関わっているのではと思いサムの勤務先を訪ねるが、サムは何も知らない。
ライラとサムは事件の捜査を始めた探偵と会い、報告を待つが、マリオンがベイツ・モーテルに
泊まったという電話を受けた後、探偵との連絡は途切れてしまう。
不安を抱えたライラとサムは、ベイツ・モーテルへ行く。

サイコ・サスペンスの元祖的映画である。今見てもじゅうぶんおもしろい。多くの監督がこの
映画に影響を受けたという。
マリオンがバスルームで殺される場面は本当に迫力がある。モノクロ映画ながら、シャワーと
一緒に流れていく血が目に焼き付く。
そしてアンソニー・パーキンスが本当にはまり役だと思う。やせ型で神経質な仕草が、ノーマン
という人物をよく表していて、すごいと思った。
ヒッチコックの功績は大きい。
余談だがアンソニー・パーキンスは60歳の時にエイズで亡くなった。彼は結婚して子供もいた
が、男性と不倫していた時期があったということだ。


「臨死!江古田ちゃん」(アフタヌーンKC)、おもしろい
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境界のRINNE

2013-05-14 02:37:28 | 日記
高橋留美子先生の「境界のRINNE」1巻から15巻、やっと読み終わった。
むちゃくちゃおもしろい!!私は高橋先生の漫画は「犬夜叉」が死ぬ程好きなのだが、
その次、「めぞん一刻」と同じくらい好きだ。
死神のクォーター(?)の高校1年の少年が、迷える霊をあの世に連れていき、輪廻の輪に
乗せる仕事をする話。
主人公の名前が六道りんね、ってすごい名前
それに幽霊が見える同級生・真宮桜や、お祓い屋の同級生・十文字翼、死神仲間の鳳、
悪魔の魔狭人など、個性豊かなキャラが続々登場する。りんねが貧乏なのもポイントだ。
高橋留美子ワールド全開である。
高橋先生の漫画にはよく幽霊が出てくるが(「境界のRINNE」は完全に幽霊ものだが)、先生は
幽霊が好きなのだろうか。幽霊や妖怪、そういった世界に興味があるんだろうな。

ところでこの「境界のRINNE」のコミックス、確か2月半ばくらいに楽オクで購入したのだが
(楽オクで1~14巻をセットで買い、その後15巻が発行されたので買った)コミックス15冊を
3カ月もかけて読む人っているのだろうか。私は読むのが遅いと常々言っているが、これは
いくらなんでも異常ではないだろうか。
もちろん毎日読んでいた訳ではないが、この遅さは人間離れしているのではないだろうか。
損している。絶対損をしている。普通の人が一生で10万冊コミックスを読めるとしたら、
多分私は1万冊くらいしか読めないのではないか?こんなことあってはならない。
人生において大きな損失だ。
どうしてこんなに読むのが遅いのだろう。脳みそのしわが少ないのだろうか。何か欠陥が
あるのだろうか。早く読めるようになりたい。

神様お願いです、漫画や本を早く読めるようにしてください。せめて人並みに。
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