猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

フッテージ

2017-04-15 12:09:48 | 日記
2012年のアメリカ映画「フッテージ」。
10年前にベストセラーを出して以来、その後全く売れないノンフィクション作家の
エリソン(イーサン・ホーク)は、妻トレイシー(ジュリエット・ライランス)と2人の
子供と共に、ペンシルベニア州郊外の一軒家へ引っ越した。しかしエリソンは、以前
そこである事件が起きたことを、家族に伝えていなかった。その家はかつてスティー
ブンソンという一家が住んでいたが、家族は惨殺され、幼い娘が失踪するという事件
が起きていた。エリソンは、事件の真相を調べて本を書き、作家として起死回生を図
るために越してきたのだ。家の屋根裏で5本の8ミリフィルムと映写機の入った箱を発
見するエリソン。あるフィルムを見ると、スティーブンソン一家が庭で楽しそうに過
ごす映像が映し出される。すると突然場面が変わり、大木に一家が縄で吊られ、殺害
される映像が流れる。それは、殺人の実行犯が自ら写した記録フィルムだった。

観ていてこれはサスペンスなのか?オカルトなのか?と判断に迷ったが、なかなか怖
かった。ノンフィクション作家のエリソンは、かつて惨劇の起きた家に引っ越してき
て、事件の真相を調べて本に書こうと思っている。もちろん妻は知らない。妻は、エ
リソンがノンフィクション作家として過去の栄光にしがみついていることが気に入ら
ず、度々口論になっている。じゃあ何の仕事をやればいいのだろう。妻も働けよ、と
思ってしまったが。
エリソンが屋根裏で見つけた8ミリフィルムは、恐ろしいものだった。スティーブン
ソン一家だけでなく、他の家族が惨殺される映像も収められていたのだ。エリソンは
副保安官に5件の事件について調べてもらうよう依頼する。すると、どの事件でも家
族が殺され、子供が1人行方不明になっているという共通点があることがわかる。そ
して子供が描いたであろう奇妙な落書き。
前半は大木に吊るされた家族の映像がしつこい程流れて、少々うんざり気味だったの
だが、後半はおもしろくなってきた。当然家の中でも怪奇現象が起きる。王道だが、
結構怖い。そして、ラスト近くで副保安官が突き止めた事実にゾッとして、絶望を感
じる。結局この映画はサスペンスであり、オカルトでもあったのだ。なかなか怖くて
おもしろかった。




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コメント (6)
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