ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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大津巡礼 ~おまけ~

2012-08-11 12:46:40 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
 
お土産に買った天平庵の三笠です。
めっさ美味しかったよーん♪

真ん中の焼き印は大和三山を象っております。
太陽月星みたいだね^^





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大津巡礼 ~桜井編~

2012-08-10 12:46:31 | 呟き
引き続き、大津巡礼です。
名張から電車でずいっと移動し、桜井で下車。
以前、嫌な上司が住んでいたのと鞍作贔屓なオイラ的に桜井は鬼門だったのですが、嫌な上司が大阪府内に引っ越し(会社にはいるけどね)最大の嫌なことが一つ消えたことで、桜井を散策する決心がついたのであります。
まぁ、今でも鞍作贔屓は変わらずなので多少の微妙感はあるんですが。

それは置いておいて。

この地での目的は、大津の生活圏を偲び磐余池を目指す・・・とゆーものでした。
桜井駅からまず目指したのは「春日神社」。
しかしこの付近に春日神社は何件あるねーん!!て突っ込みたくなるくらいあります。ぱっと地図を見ただけでも4つはあるでしょうか。(実際にはもっとあるかもしれません)
ひとまず・・・吉備池にある大来と大津の歌碑の近くにある春日さんを目指す。
道を間違え行き止まりだったりしながらも、民家の間を通り抜け何とか到着。
神社の入り口には神武天皇縁の磐余邑だとの碑があります。

知識の浅いオイラなのでブログを書くに当たり調べなおしました。
この土地は神武天皇東征の折、長髄彦(ながすねひこ)と戦った場所であるとのことです。

吉備春日神社。
用明天皇が建てられた磐余池辺双槻宮(いわれいけべのなみつきのみや)跡と伝えられている場所です。
大津と何の関係が?と思われるかもしれませんがこちらを見れば一目瞭然。

どーん♪
御柱の一柱として祀られているのであります。
小さな神社ですが、木もたくさん茂っていて個人的には好きかも♪
この辺りには木材を扱う会社が多いらしく、神社のお隣でもトンテントンテンと何か木工をしている音がしておりました。
境内にある碑は大来の歌です。

神風の 伊勢の国にも あらましを なにしか来けむ 君もあらなくに
どうして伊勢から帰ってきたのだろう。もうあなたはいないのに。。。

大来が大和に帰ってきてから、しみじみと改めて大津のいないことを感じて読んだ一句何でしょうね。
あ、歌に一応の訳を着けていますが、オイラの超訳ですからあまりアテにしないでね。大きく外れた訳はしてないと思うけれど、ちゃんとした訳文はご自分で調べてくださいませ。

石灯籠の下に座り込み、地図をもう一度見ながら水分補給いたします。
しばしの休憩の後、神社の近くにある吉備池に。
吉備池には大津と大来の二人の碑があります。

こちらは大津の歌碑。

百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ
磐余池で鴨が鳴いている。自分は明日にはもう見ることができないのに。

大津の辞世の句と言われている歌ですね。
「雲隠りなむ」の言葉は、高貴な人が亡くなった様を表す言葉で自分のことを表さないんだって。なので、最近では、大津の歌ではなく後年の人が大津を歌った歌であろうとの見方が強いらしいです。しかし誰が作ったかは関係なく、大津が詠んだと信じたくなるほど大津の心を詠っていると評されていますね。

この大津の歌碑を横からそっと見つめるように大来の歌碑がすこし離れた場所にあります。

うつそみの人なる吾や明日よりは二上山を弟背(いろせ)と吾が見む
この世にいる私は、明日からは二上山をあなたと思って見ることとしよう


この歌碑の位置からは二上山がきれいに見えます。
右側の後ろの方に、ポコポコっと二つの頂をもつ山が二上山です。
ちなみにこの記事のTOP写真は、吉備池の大津の歌碑とその横に建てられたお地蔵様のショットです。大来の歌碑と一緒に撮るのは携帯では厳しかった^^;
お二人の歌碑を写すのに躍起になって、吉備池を写し忘れたのは無念です(爆)
吉備池からは7世紀前半のものとみられる寺院跡が発掘されています。吉備池廃寺と名付けられた遺構ですが、どうやら吉備池の方が後に作られたものらしいですね。
舒明天皇が建てられた、百済大寺だと現在では考えられているそうな。大官大寺の碑が建てられているそうですが、オイラ、そこまでたどり着けず。。。(このころ、すでに足が痛かったのだ^^;)

吉備池を後にし、次に向かったのは稚櫻神社(わかさくらじんじゃ)。。。のはずだったんですが。。。水分確保のため入ったサークルKさんで地図を見せて現在地を確認すると、何故か165号線に出てしまってました。
稚櫻神社とは別方向じゃん。
サークルKさん付近地図を見るとオイラの地図には載っていない春日神社があったのでひとまずそこへ。
けっこう新しい綺麗な神社でした。こちらの春日さんも吉備春日さんですが、御祭神には大津は入ってませんでした。(それ以外の神様はいらっしゃったんですが。)
そんな訳で、お写真がありません(←オイ^^;)

春日さんから165号線へ戻る途中、大きな虹が!

めっちゃきれーい!
思わず声が漏れるくらい綺麗でした。
確かに何度も狐の嫁入りがありましたから、虹が出ても不思議はなかったんですが。
大阪でこんな大きな虹を見たことはありません。
山が近くにあるからでしょうか。クッキリ大きくて綺麗な虹に感動です。


見えるかなぁ。。。うっすらと二重の虹にもなってたんだけど。


虹の足元を見たのも初めてです。

大津にエールをもらった気がして、足が痛くても頑張れる!と再度、稚櫻神社を目指したのであります。

さてサークルKのお兄さんが教えてくれた位置を元に、テクテクテクと地図を見ながら歩きます。
ここを曲がったら神社があるはず!と勇んで曲がったんですが。。。稚櫻神社は一向に現れません。
うーぬ。。。と思いつつ歩いていると「みずし」の文字が。

ん?

御厨子神社に向かってたようです。
どこで地図を見間違えたのかさえ解りませんが、とにかく目的地の一つですから。。。御厨子神社^^;
素直に導かれるまま、御厨子神社へ。

御厨子神社と妙法寺の参道の手前に大津の歌碑があります。

百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

この歌碑の後ろ側に磐余池が広がっていたと言われています。

こんな感じだったのでしょうか。

大津は訳語田(おさだ)の家で死を賜ったとされていますが、辞世の句が磐余池を詠んでいます。
オイラ個人の考えは、訳語田の家で沙汰を聞き、磐余池のほとりで刑が執行されたのではないかと思うのです。
大津の住まいであった訳語田の家は、訳語田幸玉宮といい敏達天皇の宮でありました。
そこを血で汚すとは考えにくいですものね。

磐余池のあったと思われる水田と紺碧の空を見ながら、大津に思いを馳せるのであります。

さて、せっかくですのでもちろん御厨子神社へもお参りいたします。

清寧天皇磐余甕栗宮跡と言われる御厨子神社。生気をいただける有難い神社なんだって。


足が痛くてヘロヘロでしたが、何とか本殿まで辿り着く。
後から再度調べて知ったんだけれど、裂目の通った月輪石と呼ばれる自然石があるそうな。。拝んでなーい!!!しくったぁ。。。(しょぼんぬ)

そのまま妙法寺に出て妙法寺もお参りします。
 
吉備真備創建のこのお寺は、一願成就のお寺だそうです。
すでに5時近く。
本堂へのお参りのあと、ふと見るとこんな鐘が。。。


幸せを呼ぶ鐘だそうです。
撞いても良いよと書かれていたので、作法に則りひと撞きさせていただきました。

お願い事。。。特にこれって心に浮かばず、今日は有難うという思いを込めて撞いてきました。あ、稚櫻神社~。。。とはちょっと思っていたかも(爆)

石灯籠の参道を下り、大津の歌碑まで戻る。
途中、お寺の奥様でしょうか、居宅から出てこられた方に稚櫻神社への行き方を聞き、妙法寺を後にしたのでございます。

道を聞いて進んでいるので安心です。
ただ足はどんどん痛くなり、笑っちゃうほどゆっくり歩いて行きました。
歩きながら考えたこと・・・

この道を大津も散歩したかもしれない!
それだけで、オイラ頑張れる!!!
・・・ん?待てよ。
大津って、勝手に親しげに呼んでるけど・・・彼ってお貴族様。しかも皇族だじぇ!
こんな道を散歩してるわけないやん!!やんやん!
あだぁ。身分の壁を感じるぅ。。。

そんなバカなことを考えつつようやく到着。


旧称磐余稚櫻神社


履中天皇と神功皇后、さらに出雲色男命が祀られてます。
この出雲色男命の名前が気になりますよね。物部氏始祖・饒速日命の三世の子孫、また、長真胆連(稚櫻部造)の四代前の祖先にあたるなんだって。別にすんごい男前ってわけじゃありませんでした。(残念)


瓦に梅鉢模様^^
可愛いでしょう~♪

梅だけど、天神さんは関係ないみたいですね。

稚櫻の由来は、履中天皇が磐余池を作って皇后と舟遊びをしている時、杯に桜の花びらが散ってきた。時期ではない桜を不思議に思った帝は、物部長真胆連にその桜を探すように命じます。ほどなく櫻を持って帰ってきた事に喜んで、宮の名前にしたとのこと。候補地は今回訪れた池之内の稚櫻神社と谷にある若桜神社とあるらしいです。

御厨子神社妙法寺方面を稚櫻神社側から望む。

この稲穂が磐余池だったのかも。。。

すでに西日。
今日はここまでしか無理!と帰路につく。
んが、帰路っつーっても歩いて戻るしかなく・・・途中で見つけたタクシーを何度止めようと思ったことか(笑)
気力を振り絞り、歩く歩く歩く。(←運動不足が祟りまくり)

ようやく安倍文殊院の付近まで戻ってくる。
駅まであと一息。

そこで見つけた一軒のお店。
天平庵さん。
吸い込まれるように入っちゃいました。

お土産用のお菓子を選んで、包んでもらっている間、お茶とじょよ饅頭を出してくだいました。

もっちもちのじょうよの皮がとても美味しい♪
甘いアンコも疲れた体に沁み渡ります。
冷たいお茶で鋭気を養い、駅へと再度歩きだす。

もう、帰るつもりだったんです。
天平庵で頂いた鋭気は桜井の駅までしか持ちそうにありません。
大津の住んでいた訳語田まで足を延ばす気力はもうなかったんです。。。
大津の住んでたところは、またの機会にするねって言ってたんです。


んが。



歩いているとこんな文字が。

ここから戒重だよって。
これ、「かいじゅう」と読みます。
ギャオスの怪獣ではなく、戒を重ねるとかく戒重。

はるか昔。そう、1300年前に訳語田と呼ばれていた土地は現在「戒重」と名を改めているのであります。

大津が呼んでいる。。。
そう思ってもいいよね?

多分ね、源さん(井上源三郎氏@新撰組)が大津にチクったんだと思う。
「この子、来る来るいうて、なかなか来ませんよ。私にもね、伏見に来たとき源さん巡るからねって言っておきながら、まだ来てませんねん。ぴゃーっと通り過ぎる電車の中からごめーんって言うだけ。大津さんももし来てほしかったら今日、無理させといたほうが良いでっせ。」って。

鼻先に戒重という名のニンジンをぶら下げられ、一路訳語田春日神社を目指します。


169号線沿いに、訳語田春日神社はあります。
意外といい感じですね。
先にも書いたように、敏達天皇が宮を置いた場所です。


御祭神は
主祭神:天児屋根命(あめのこやねのみこと)、天太玉命(あめのふとたまのみこと)、武甕槌命(たけみずちのみこと)、売神(ひめのかみ)
末社祭神:大物主命 (おおものぬしのみこと)、琴平社、保食神 (うけもちのかみ)、稲荷社、不詳、瑜伽社
とのこと。大津はいませんね^^;
それでも、この辺りに大津が住んだことは間違いなく、それだけで嬉しいオイラなのでありました。

社の回りをゲシゲシ散策。
 
なんだか古そうな石がゴロゴロありますね。(ドキドキ)
奥の方の土の部分を掘り下げてみたい・・・(←バカバカバカ!)


これはきっと新しいものだね。でも惹かれるよね~


コンクリートの壁に囲まれているけれど、少しだけ中が見えます。

実は疲れ果ててたオイラは、ホントにこの場所ではぼんやりとしてただけでした(笑)
でも、ちゃんとこれたよ、大津☆


こーしてこの日のオイラの大津巡礼は幕を閉じた。
心に残ったものは、大きな大きな満足感。そう、あの途中で見た虹のような鮮やかな晴れ晴れとした気分。
体に残ったものは極度の疲労(爆!)翌々日まで足がジンジン痛かったです。



長い文章、お付き合い有難うございました。





「懐風藻」に載っている大津皇子の辞世の漢詩「五言臨終一絶」


金鳥臨西舎(太陽が西に沈む時)
鼓声催短命(時を告げる大鼓の音が短命を催す)
泉路無賓主(死出の旅に客はいない)
此夕離家向(夕刻に家を出てどこに向かうのか)












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大津巡礼 ~夏見廃寺編~

2012-08-09 15:59:16 | ぶらり・・・旅
会社の健康診断で太り過ぎのお墨付きを頂いたオイラです。
運動せねば・・・と焦りを(ちょっとだけ)感じ、足首が抜けて以降、とん挫していた「だらだら歩き回り」を再開することにしました。

再開第一回目の場所に選んだのは。。。大津巡り。
オイラの愛する大津皇子縁の地を巡礼することにしたのであります。

大津と言えば二上山が一番に浮かびますが、この運動不足のぶにょんぶにょんの体でもって二上山に上るのは自殺行為です。
注:二上山は金剛山地の北部に位置する、雄岳517m 雌岳474mのお山であります。比較的穏やかな山で、ハイキングコースにもなっています。決して険しい修験の山ではなく、自殺行為と言うのは、この運動不足この上ないオイラにとってのみでございます。
なので別の場所を選びました。


名張にある夏見廃寺跡。
大津皇子の姉君、大来皇女が建立した昌福寺ではないかと言われている遺構です。

薬師霊場に行くのに名張まで行って以来、名張饅頭は美味しいし、妙に気分的にこの土地への執着があるなぁと思っていた場所なのですが、大津が呼んでいたのかもしれませんね。
(最近まで大来皇女が立てたお寺があるとは知らなかったのだ・・・^^;)

夏見廃寺は、夏見という場所にある約1300年前の寺院跡です。
薬師寺縁起に記されている一節に、謀反の罪で処刑された大津皇子は後に悪霊となったため二上山に祀られた。また件の事件後、斎宮職を解かれた大来皇女は都に戻り、後に父・天武帝を弔うための昌福寺を隠(なばり)の夏見に建立した。とあるのです。

夏見の地にこの場所以外で1300年前の遺構は出ておらず、この寺院跡が大来皇女が建立した昌福寺であるとの見方が有力なのです。
ただし、ここが昌福寺であったという物証は出ておらず、あくまで「そうであろう」の域を出ることがないところから、夏見廃寺跡となっているそうな。
今後の再発掘の予定はないので、新たな出土品が出てくる確率は非常に低いとのことでした。


小高い丘に夏見廃寺跡はあります。
名張の駅から最寄駅まではバスですぐですが、バス停から少し歩きます。
現在、丘全体が公園になっており、テニスコートや乗馬クラブなどがあります。公演地図を見ても夏見廃寺の文字はなく、駐車場の守衛のおっちゃんに場所を聞きましたが、公園の入り口から夏見廃寺跡まではすぐでした。

遺構の近くに、資料館が建てられています。


だーれもおらず、オイラ一人っきり。
受付に「案内が必要な方は申し出てください」とあったので、迷わず案内を乞いました♪

壬申の乱から大来皇女が昌福寺を建立するまでをまとめたビデオ(アニメ)を見てから、受付のおじさんが館内を案内してくださいました。
お部屋は3つ。出土品もそんなに多くあるわけではありません。
しかしおじさんの説明はとても丁寧でした。
一つ目のお部屋では丸瓦における蓮の花弁の枚数で時代が異なることや、大来や大津の歌以外に、隠を歌った詩の説明もしてくれました。

我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ

この「沖つ藻」とは名張の枕詞で、藻が揺らぐ底が見える様を表しているんだそうです。水が豊かで美しい水であったことを表しているそう。
隠とは名張の昔の漢字です。時代の流れで、一文字のものを二文字(以上)にするという時期があり、隠から名張に変えられたのだそうです。
金堂を復元した部屋では、実寸大で作られていることや間口の数え方を教えてくださり、塼仏の部屋では土偏の塼と石偏の磚の違い、法隆寺の塼仏との共通点、そのほか塼仏が長い時代にわたって作られたのではなく、ごく限られた時代に作られたものであることを教えていただきました。

おじさんの考えや、廃寺跡の見どころなんかも教えていただけて、かなり話が弾んだと思います。
おじさんの考えでは、斎王として伊勢に向かうとき大来もこの地に来たのではないか。(壬申の乱の折、大海人皇子がこの地にて伊勢への必勝祈願をしたとされているので)また、斎宮職を解かれたのちにはこの地に来ることはなかっただろう。
大来が寺院の建立ができた背景には、父・天武帝の菩提を弔うという大義だけでなく、鵜野讃良の大津事件への多少の懺悔があったためではないか。(大来の母である大田皇女は早くに亡くなっており、母の実家である蘇我石川麻呂の家も滅んでいるので、そこからの支援はない。)
可能性の一つとして、地の豪族、夏見氏の氏寺として建立されたのではないか。(文献はないけれど、言い伝えとしてあるようです)
そしてこのお寺の建立の目的は、天武帝だけでなく大津を弔うことが大きな目的であったのではないか。。。
・・・などなど、面白いお話ばかりで、少なくともオイラはめっちゃ楽しかったです♪


じっくり館内を堪能し、廃寺跡を見に行こうとするオイラにもう一つおじさんが教えてくれたこと。
後年気づいた偶然だけれど、金堂か塔の端のあたりから西の方の山間を見ると、二上山を反転させたような小さなお山が見えるんだそうな。大来が大津を偲んで建立したであろう昌福寺から、二上によく似た山が見えるのは偶然と言えども何とも運命的な、もしかしたらそう思って作ったのかと思いたくなることですねって。

おじさんにお礼を言って、いよいよ件の夏見廃寺跡へ。

まずは大来の詩でお出迎えデス。

磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに
せっかく馬酔木を手折ったけれど、それを見せる君が居るとは誰も言ってくれない。

昔は親しい人が亡くなると、「どこそこで彼の人を見たよ」と言って残された人を慰めたんだって。でも、大津の場合は罪人なので、誰もが憚ってそう言ってくれない。。。といった意味だそうです。(超訳過ぎ?^^;)

この石碑は横から見るとこうなってます。

斎王として伊勢にいた大来の心の支えは大津の存在だったであろうし、幼い大津が心の拠り所としたのも大来であったでしょう。そんな寄り添う二人の姿を表しているそうです。


まずは一番てっぺんまで行って、お寺跡を見下ろす。
草が生い茂って、礎石は見えにくいです。

ザクザクっと下り、おじさんの教えてくれたお山を探す。
 
解る~?
確かに、二上山に似てる~♪

この地まで来てはいないだろうけれど、大来がお寺の片隅から二上に見える山に大津を重ねて偲んだ姿を思い浮かべちゃいました。

廃寺跡を全体を撮りたいけれど、携帯なのでパノラマないし・・・ってことで、3枚撮ってつなげてパノラマにしてみました♪


1300年前の礎石たち。

こちらは塔の礎石。

こちらは金堂の礎石。
雑木林だったこの地は、昔から大切な場所として言い伝えられ守られていたそうで、伐採・開墾などの手がほとんど入っていないんだそうです。
そのおかげで、礎石のほとんどが完全な形で見つかったそうです。
土地の人が守り伝えてくれた場所なんだとしみじみ感じます。

そろそろ次の場所へ行かねば。
こうして、オイラの夏見廃寺跡巡礼は幕を閉じるのであります。

ちなみに、夏見のバス停にある酒屋さん。

お水の綺麗な隠です。お酒もきっとおいしいでしょうってことで澤佐酒造さんの参宮をGET。
まだお味見してませんが、飲むのが楽しみでおじゃる*^^*

そーして、次の場所へと移動。
桜井編へつづく。







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ピーターパン

2012-08-07 19:46:49 | 舞台関係
8月5日はネバーランドへ行ってまいりました。
もちろんお目当ては、充希ちゃんピーターパンでございます。

最前列という至近距離で見るミーターパン(というのか?)は、キュートでカッコよくって、ちょっと駄々っ子で、まさしくピーターだったのであります。

はっきり言って、充希ちゃん以外はほとんど誰が誰だか確認せずに取ったチケだった訳ですが、フック船長@武田君が意外に良かった。
でも、子供たちにはかなり怖かったらしく、フック船長のシーン以降、かなり鳴き声があちこちから(笑)
ちなみにご近所に座っていたお姉さんたちからは黄色い歓声が上がってましたが(爆)
カリビアン風のフック船長でした。
個人的には、禅さんフックを見たかった!!!

ダーリング夫人はとても魅力的なお母様だったのですが、ジェーンはイケてませんでしたね^^;
やはりお顔がとても落ち着いてらっしゃるから、子供役には向いていません。
人魚はとっても妖艶で美しかったですね。

人魚と言えば、もう一人の人魚・・後姿のみのご出演でしたが、パンフレットで確認したらば野口かおるさんという方で、よくよく詳細を読んだら「アトムへの伝言」にご出演とある。
ん~?って思ってたら、京ちゃまが「演歌歌手(相模サブローの娘役)してた人だよ!」と教えてくれました。
確かに!あの独特のハスキーな声も、迷子の時の表情も、確かにそうだ!
ピーターパン・・・理沙さんだけでなく、鈴木嵩乃さんも出てらっしゃって、さらに野口さんまで・・・扉座に迷子たちが乗っ取られそう(笑)でも、野口さんはクリオネ所属らしいので、案外裏でマキノさん暗躍?(←:扉座のくだりからは、まったくもって妄想です。)


ってか、妄想って打ったら一番に「孟宗」って出るあたり、祇園祭愛してるよね。←バカ。


理沙さんセールは可愛くって可愛くって、ホント最高に素敵です。
一生懸命虚勢を張ってる姿も可愛いし、すぐにすねちゃうお顔も可愛いし、歌声が突き抜けて通るところも好き。
どの姿のセールも大好き♪
迷子たちを見ていると、どうしてもユタの座敷童たちを思い浮かべちゃいます。
何らかの理由でこの世にいられなくなった子供は、日本では座敷童に、かの国ではネバーランドに行くのかなぁなどと思いながら観ていました。

タイガーリリーの鋼のような体にはドキドキでしたが、歌にはちょっぴりガッカリ。。。ってか、毎度リリーには歌を求めてないんだろうなって思っちゃう。(言い過ぎですみません^^;)
でも、歌なんてどっちでもいいくらい、動き回るリリーに惚れ惚れです。パンフのお顔より断然舞台のお顔の方がキリリとキツメのメイクしてます。
リリーカッコイイ♪

インディアンと仲良くなる時の歌(Ugg-a-Wugg)も大好きなんだよね~!
聞いてて楽しいし、ドキドキしちゃいます。
そして踊っているみんなの表情が素敵なんですよね♪

ピーターパン、何度見ても楽しいです。

ラストに、20年後のダーリング家に来た時のピーターは、嬉しそうにウェンディを探します。ウェンディが大人になってしまったことを知ると、泣き出してしまいます。
この時、胸がギュッと掴まれたような気分になるのだけれど、ピーターは悲しみに沈んでいない。子供特有の好奇心で、ウェンディの子供のジェーンを連れてネバーランドへと旅立つのだ。
ここが大人と子供の違い・・だと思う。
大人は経験の数だけ、立ち止まる。
子供は希望の数だけ、新たな興味を見つけて立ち上がる。
ピーターは、重ねていく時の輪から外れてしまっているから、いつまでも子供。
だから何度でも立ち上がってネバーランドへと子供を誘うのかな。。などと思うのでありました。







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クラダブレス

2012-08-03 09:17:37 | 好き・応援
先日、長年愛用していたクラダのブレスを風呂上りに切りました^^;
つなぎ目の銀管が伸びて切れちゃってたので、急ぎ輪に戻してブレスレットを修理復元。テグス用のペンチを探すのが面倒だったので、ペンチは使わずギュギューッと直しておいたのです。

その二日後。。。



えぇ。気づけば左手首にブレスレットの姿はなく・・・^^;

やっちまいました。


スターリングシルバーで、特に高級品ではないんですが。。。イギリスへ行った時に友達からクラダリングのことを教えてもらって以来、ずーっとお気に入りで使っていたものなので、けっこうショックでした。
(クラダリングを知ったのはイギリスでですが、実際に買ったのは日本のショップです・笑←イギリスで買えよってね)
リングも一応持ってるんですが、まぁ、手に入れた経緯が経緯だけに着けずにいたら、時間の経過とともに指が太くなっちゃって、入らなくなりました。まぁ、入っても着けないけれど。



リングやブレスを買った時のショップも今はなく。。。





仕方ないかー!
と、あきらめていたんです。


が。


家の床に落ちてました(爆)!



どーやら寝苦しい熱帯夜のある日に、寝ている間に再度切れたようで^^;
見ると、伸びた銀管も一緒に落ちてました。

ちゃんとテグス用のペンチを使って、修理しようと思います。(←まだ修理していない)




クラダリングの意味。
“Let Love and Friendship Reign.”(愛と友情に支配させよ)
両手で囲まれ王冠が載ったハートというデザイン。
ハートは「愛」、両手は「友情」、王冠は「忠誠」
付ける指や向きによって、既婚、恋人募集中などの意味が変わる。(が、紹介する場所によってその意味に若干のズレあり。)








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夢から醒めた夢

2012-08-02 11:21:36 | 舞台関係
花ちゃんピコだというので、お江戸で観た以来の夢醒観劇。(いつ以来なんだか^^;)
大阪MBSで激ハマりした夢から醒めた夢という作品。その当時のピコ、麻美ちゃんがご出演ってことで、大阪平日ソワレ最終日、7月31日に仕事をうっちゃって行ってまいりました。
仕事帰りなので、ロビパフォはほとんど堪能できませんでしたが、お姫様とは遭遇できましたよ~♪

夢醒は劇場に一歩踏み入れるその瞬間から、特別な空間に入り込めるので大好きです。

さて、何度も何度も観たから解っているはずのストーリーなんですが。
やっぱ泣けますね。っつか、ダダ泣きっすよ^^;

端々の細かいエピソードが、時事問題になってますね。
このお話は、上演するその時の問題を反映しながら演じる事ができる作品なので、長く長くいつまでも再演していっていただきたいです。

お目当ての麻美ちゃんピコ、ずいぶん大人になってました。さすがドナを演じている貫録でしょうか。オイラが観た時の子供っぽいピカピカなピコではなく、しっとりとしたピコって印象です。歌い方だけでなく、セリフや表情もずいぶん変わったように思いました。マコを見る目がなんだかお母さんっぽかった気がします。以前を知ってるからそう思うだけで、初見なら全然元気いっぱいのピカピカピコだとは思いますけれど。
少しお疲れだったのでしょうか、何度か声がひっくり返っている時がありました。
でも、ラストの♪みんなの心を~♪の時には、完全復活でスンバラな高音を歌い上げてくださいました。
あぁ、麻美ちゃんの歌声好きだぁ~

対するマコ・・・ちょっと・・・幽霊シーンの歌い方が怖すぎるぅ^^;
高音域の歌声もちょっと苦手だったなぁ。ごめんなさい。

毎度思うメソ・・・ホンマ、一番お得したよね。棚ボタ式にホワイトパスポートGET!だもん。
今回のメソは、受験戦争に負けたメソではなくいじめに負けたメソでした。
受験戦争で自殺・・・は、オイオイちょっと待て!って感じでグレーパスポートなのが納得だったんだけれど、いじめの自殺の場合・・・自殺を推奨は致しませんし認めるわけでもないけれど、死ぬしか方法がないくらい第三者によって追い詰められた心をオイラは想像できないので、それしか選ぶ方法が無くなった心は果たしてグレーパスポートなんだろうか。。。と。
かなり哀しい気持ちでメソを見ました。

デビルは光枝さんのぶっ飛んだデビルが頭から抜けなくって、川原さんのデビルがおとなしく感じちゃった。
でも低音でおちゃめに「いやん*^^*」とか言うのはツボでしたね~♪

全体的に、音程通りの歌い方が多かった気がします。
部長さんとかヤクザ、暴走族もインパクト薄かった気がする。。。(以前のキャラが濃すぎたのか?)

どうしても一番最初に観たものがベースになっちゃいますね。
それと比べる必用はないんですけれど。

でもでも、やっぱりすっごく楽しくって、悲しくって、元気になれるんだよね、夢醒って♪
観ながら、姪っ子に見せたい思いが膨らみまして。。。2年生にはちょっと難しい部分も多いし、怖いところも多いかもしれないけれど、千秋楽のチケットを押えちゃいました!てへ☆

あともう一回。。。観に行くぞ~!
楽まで麻美ちゃん続投だよね。お願いしますよ~(。-人-。)
楽しみにしております!!








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