ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

天の調べ 

2012-08-16 11:09:37 | 舞台関係
11月の客家(はっか)の本公演に先駆け、淡路島は静御前の扇を模して造られたというしづかホールにて上演された、天空の調べ ~文天祥物語~
本公演の主人公、文空祥が何故その道を歩むことになったのか・・・その切っ掛けを抜粋した物語になっていたのだと思います。

朝10時出発のバスに乗って、ゴトゴト淡路島に向かいます。
この一人旅がなかなか楽しくって(笑)←寂しい奴と言うなかれ^^;
うつらうつらしながらも、日ごろ見ない景色を見ながらの道行きは新鮮ですね。
13時頃に目的地付近の津名港ターミナルに到着。
この辺り、静御前と縁があるのか静の里とか途中でありましたよ。。。と思って調べたら、奥州で義経が討死した後、淡路島に移り住んで暮らしたんですね。(文献に静の消息は残っておらず、いくつもある伝承の中の一つです。)

謎は解けたので、話を戻して・・・。

14時開演ということで腹ごしらえをしたいオイラは、ホールの近くにあるイオンの中にあるうーどん屋さんへ。
淡路島!って感じのメニューはなかったので、月見うーどんを注文。

なんと、ネギだけでなく玉ねぎ入りでした。
さすが玉ねぎ王国・淡路島ですね。淡路島!って感じの月見うーどんでした(笑)

さて、お腹もくちくなり、時間も頃合いです。
いざ、ホールへ。

小さいけれど、とっても綺麗ないい感じのホールでした。
多目的というよりは室内楽とかに適したように作られている感じです。
なので、歌声が良く響いて個人的には良かったと思います。

天空の調べでは、客家とは何か。
客家の心を解きながら、本編の時代背景や人間関係を説明していた感じです。

ワタクシ無知ですので、客家なるものを知りませんでした。
実在人物等々は、がぜん調べる派なオイラです(笑)←でも、調べるだけで覚えないんだけど^^;
客家は実際に現在にも存在する中原を起源とする純粋な(正当な)漢民族。独自の思想を持ち、それに則り戦を好まず中原から転地しながら脈々と繋いでいる民族で、転地した場所ではよそ者であるとことから客家と呼ばれるようになったとか。
中国の歴史をひも解くと、時代の転機には客家出身の人が表舞台に現れ治めているんだとか。
誰でも知っている有名な人では、孫文(客家ではないとする説もある)、宋家の三姉妹(孔祥熙夫人、孫文夫人、蒋介石夫人)、小平、李鵬、李登輝、、、など
数々現れている客家の中でも、この物語の主人公・空の兄文天祥は宋の滅亡を食い止めようと働いた南宋の三忠臣の一人と言われている人物です。

天空の調べでは、空を水さん、天を坂健さんが演じられました。
水さん乙女で可愛かった~♪でも今回はストーリーテラーみたいな感じで、あんまり歌って踊る事はありませんでした。本編でってことでしょうね。
坂ケンさんはやっぱりエエ声過ぎて、ウットリです。天祥以外にも宋の皇帝も演じられてまして。。。その時は身長を量増ししてました。
照井君もものっそよくって♪もともと声が好きだったんですが、今回のフビライの役の時の歌声はゾクゾクしましたね*^^* 本編ではどんな役どころなんでしょうか。楽しみです。
小林君も吉田君もそれぞれに素敵でした。
人数が少ないから一人で何役もこなしてて、いろんな役が観られてとってもお得な気分でした~

和太鼓の音も素敵だったし、子供のアクロバットも魅せてくれました。

本編はどんな物語になるのか。。。うーん、めっちゃ楽しみです。



蛇足ながら、淡路島で没した静御前は享年47歳と伝えられています。
宋が滅び、元に捕えられていた文天祥が刑死したのも47歳だそうです。
この地で「天の調べ」が演じられたことに、不思議な縁を感じますね。








人気ブログランキングへ
↑文天祥は忠臣の鑑となり、彼の歌った正気の歌は、その後、様々な人に詠み伝えられているとのこと。藤田東湖や松陰先生はご自分の正気の歌を作られたんだって。


天地有正氣 雜然賦流形
(天地に正気有り 雑然として流形を賦く)

下則爲河嶽 上則爲日星
(下りては則ち河嶽と為り 上りては則ち日星と為る)

於人曰浩然 沛乎塞蒼冥
(人に於ては浩然と曰い 沛乎として蒼冥に塞つ)

皇路當夷 含和吐明庭
(皇路清夷なるに当たりては 和を含みて明廷に吐く)

時窮節乃見 一一垂丹
(時窮すれば節乃ち見れ 一一丹青に垂る)

在齋太史簡 在晉董狐筆
(斉に在りては太史の簡 晋に在りては董狐の筆)

在秦張良椎 在漢蘇武節
(秦に在りては張良の椎 漢に在りては蘇武の節)

爲嚴將軍頭 爲嵆侍中血
(厳将軍の頭と為り 嵆侍中の血と為る)

爲張睢陽齒 爲顏常山舌
(張睢陽の歯と為り 顔常山の舌と為る)

或爲遼東帽 操冰雪
(或いは遼東の帽と為り 清操氷雪よりもし)

或爲出師表 鬼神泣壯烈
(或いは出師の表と為り 鬼神も壮烈に泣く)

或爲渡江楫 慷慨呑胡羯
(或いは江を渡る楫と為り 慷慨胡羯を呑む)

或爲撃賊笏 逆豎頭破裂
(或いは賊を撃つ笏と為り 逆豎の頭破れ裂く)

是氣所旁簿 凛列萬古存
(是の気の旁簿する所 凛列として万古に存す)

當其貫日月 生死安足論
(其の日月を貫くに当っては 生死安んぞ論ずるに足らん)

地維頼以立 天柱頼以尊
(地維は頼って以って立ち 天柱は頼って以って尊し)

三綱實係命 道義爲之根
(三綱 実に命に係り 道義 之が根と為る)

嗟予遘陽九 隷也實不力
(嗟 予 陽九に遘い 隷や実に力めず)

楚囚纓其冠 傳車送窮北
(楚囚 其の冠を纓し 伝車窮北に送らる)

鼎鑊甘如飴 求之不可得
(鼎鑊 甘きこと飴の如きも 之を求めて得可からず)

陰房闃鬼火 春院閟天
(陰房 鬼火闃として 春院 天の黒さに閟ざさる)

牛驥同一 鷄棲鳳凰食
(牛驥 一を同じうし 鶏棲に鳳凰食らう)

一朝蒙霧露 分作溝中瘠
(一朝霧露を蒙らば 分として溝中の瘠と作らん)

如此再寒暑 百沴自辟易
(此如くして寒暑を再びす 百沴自ら辟易す)

嗟哉沮洳場 爲我安樂國
(嗟しい哉沮洳の場の 我が安楽国と為る)

豈有他繆巧 陰陽不能賊
(豈に他の繆巧有らんや 陰陽も賊なう不能ず)

顧此耿耿在 仰視浮雲白
(顧れば此の耿耿として在り 仰いで浮雲の白きを視る)

悠悠我心悲 蒼天曷有極
(悠悠として我が心悲しむ 蒼天曷んぞ極まり有らん)

哲人日已遠 典刑在夙昔
(哲人 日に已に遠く 典刑 夙昔に在り)

風簷展書讀 古道照顏色
(風簷 書を展べて読めば 古道 顔色を照らす)

文天祥/正気の歌/WIKISOURCEより


正気の正体ってなんなんだろう。天祥の歌は激しすぎる。この激しさが正気なのかなぁ。。。ポチっとな♪


*・゜¨゜゜・*:ランキング参加中です:*・゜¨゜゜・*
>


携帯からはこちら→