ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

花会式 4日目  参籠

2013-04-03 11:53:14 | 奈良
2回目の花会式は4月2日の4日目に参りました。
例年は初夜半夜の法要にばかり参加していたのですが、今回は会社を一日お休みして、聴聞をメインに日中日没・初夜半夜・後夜晨朝とガッツリ法要に浸りました。

この日は蒔絵の般若心経の奉納があったのですが、蒔絵で文字ってすごい挑戦だったそうです。(初めは無理って断られたんですって。しかし、書家の想いが優ったのでありました)
蒔絵体験をしたことあるんですが、漆って墨のように伸びないんですよね。素人のオイラが言うのもなんですが、文字を書くのはとっても大変だったと思います。

日中日没の法要は堂内が明るくって全然雰囲気がまったく違います。
もちろん、お経さんの編成も違いました。雨が降りそうなお天気でしたが、やはり明るい堂内に舞う散華はとても綺麗ですね。

法要の後は、雨を考慮して東院堂で奉納されている狂言とお能を見に。
んが、東院堂満杯!床が抜けないか心配なくらい満員でした^^;
演目は、狂言は「鬼瓦」で、あきらさんと丸石さんが演じられました。これは少し見えました。
お能は「花月」で、観世喜之さんがシテ、プク王和様(福王和幸さん)がワキでした。アイは童司くんだったのですが、お能はほとんど見えず。。。大鼓(おおかわ)が哲っちゃんだったんですがこちらもさっぱり見えませんでした^^;
残念だったのですが、ならば・・・と言うことで、村上太胤師のご法話を聴きにお写経道場へ。

ご法話のテーマは「花会式悔過について」でございましたが、花会式のお話は終わりの方にちょこっと。大部分は奈良のお寺の有り様と空(唯識かな?)の教えについてを笑い満載でお話して下さいました。
太胤師の幼い頃のお話は、何度聞いても笑いと切なさの涙が止まりません。
一つお話の中で気になったのが、興福寺のたとえの時に神仏分離を廃仏毀釈と話されていたこと。西山先生のお話を聞いて間なしだったので、太胤師のおっしゃってることは多分、廃仏毀釈ではなく神仏分離のことではないかと思いました。さすがに挙手して突っ込むことはできませんでしたが(笑)

ご法話のあと、参籠をする人の受付及び説明があり、夕食を頂きました。

薬師寺の名前入りのお弁当です。


蓋を開けると、こんな綺麗な精進料理です。
古代米のご飯に、炊き合わせ。青菜の胡麻和えに胡麻豆腐の揚げ物。。。どれも非常に美味しいでした。ボリュームもしっかりありましたよ。
お味噌汁は具だくさん。分厚いしいたけがめっちゃ美味しいでした。

さてお食事が終わると、三々五々宿所へ向かいます。
男性はお写経道場、女性は慈恩殿です。
初夜半夜の法要の前後に沐浴タイムがあるのですが、オイラは朝風呂に入ってきていたので沐浴はしませんでした。でも湯殿は覗いてきましたよ。
想像していた湯殿より広いでした。浴槽の縁は木で作っていると勝手に思い込んでいましたが、木でありませんでした(笑)
沐浴をしなかったオイラが何をしていたかというと、慈恩殿で接待をしてくれていた青年衆の方とお話を。
どこから来たの?とか、どうやって青年衆を知ったの?とか、どんなことしてるの?とか、そりゃぁもう、いろいろ。
親しみのある中にも丁寧な受け答えと、参籠する人たちそれぞれの為を思った案内で本当にお世話になりました。
高校生と大学生・・・今日日の子は!なんて言いますが、みんなとてもいい子ばかりでした。やはり志というか、そういうのを持っている子は芯がシャンとしてるんでしょうね。
オイラも青年衆に入れて欲しいなぁ。。。。

初夜半夜の法要は、雨がそぼ降る中で行われました。
シトシトと雨音が聞こえる法要も趣があります。
日中日没は西で聴聞したので、今回は東で聴聞致しました。
蝋燭の揺れる堂内は厳かで、昼間とは違った表情です。そしてなんといっても呪師走。
お隣に小さなお子様を連れた方座られたんですが、あの子は小坊ンちゃんでしょうか。多分、お稚児さんにいらしてた子だと思います。どなたかのお子さんなんでしょうね。
妹ちゃんもお利口にしてました。さすがに長時間は無理ですけれど。あの太鼓の音や鐘の音にも泣かないって、かなりの強者だと思う。
どちらのお子ちゃまもめっちゃカワイイでした。(←悔過に集中せず、煩悩まみれなオイラ^^;)
あ、そういえば、今回初めて呪師の方の持つ刀が当たる音を聴きました。あの刀、やはりホンモノなんですね。
切れるのかな?さすがに切れないかな?気になる。。。

初めて法要に参加させていただいた時には小っ恥ずかしかった「南無薬」の絶叫。
今ではガッツリ叫ばせていただいてます。

法要終了後、宿所に戻り22:00には仮眠。
すごく眠いのに、なかなか寝付けませんでした。やっぱ、興奮してたのかな?


翌日、2:30に起床。
3:00からの後夜晨朝の法要に参加です。
電車の音も車の音もしない真夜中。丑三つ時は神様に一番声が聞こえる時間だと言われるように、お薬師様にもよく届くのではないでしょうか。

お堂に朗々と響き渡る声が、体の中にもどんどん沁みます。
ひらりと散華がオイラの目の前に降ってきました。ありがたや。

それぞれに、違う雰囲気の法要。
本当に貴重な経験でした。

晨朝の法要が終わって外に出ると、ちょうど5時の鐘を撞くところでした。
渾身の力で鐘を撞くんですね。見ていて感動でした。
合掌しながら5つ鐘が鳴るのを聴いてから、宿所に戻り、ちょいと休憩。
朝食までに小一時間あるので、再度寝る人が大半でした。

そーして、念願(笑)の朝食

茶粥でーす♪
祖母は奈良の人だったので、よく茶粥を食べてました。亡くなってからは…もしかしたら初めてかも!
懐かしい思いと共にいただきました。

お箸をつける前に、少しだけ小皿にお粥を取ります。
これは「以粥施(いじょくせ)」と言って、小鳥たちへの施しとなるのです。

お代わりありますよってことでしたので、練行衆の方たちのお下がりをいただきました。
なんだかご利益ありそうじゃね?

ちなみに梅干しが近年まれにみる酸っぱさでした。
梅干しの本来の力を発揮された気分。。。


after。。。
はじめてにしては、綺麗に食べれた方?かな(笑)

食事の後、解散とのことなので、お世話をしてくれた青年衆の方にお礼を言って、薬師寺を後にしたのでした。


朝7時ごろの輿楽門。
なんだか清々しいですね。
オイラはこのまま出勤。行ってきます。


ん?よくよく考えると、初奈良お泊りでございました。








人気ブログランキングへ
↑5日は花会式の結願です。夜8時ごろには鬼がワラワラと出てくるので、是非、鬼に会いに来てみてください♪鬼に会いたいあなたはポチっとな☆

*・゜¨゜゜・*:ランキング参加中です:*・゜¨゜゜・*
>

最新の画像もっと見る

コメントを投稿