ぶつぶつ地蔵

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新・水滸伝

2008-09-09 10:13:04 | 舞台関係
大好きな水滸伝。
それを大好きな横内さんが描く。

この2大ポイントだけで、かなり行きたい作品だった二十一世紀歌舞伎の『新・水滸伝』。
初めは時間的に無理かなぁ~って思っていたんですが、意外に劇場が近かったことなどプラスポイントが多くなったので、思い切ってサイゴン観劇にくっつけて行くことにした。

どの場面を描くのだろう・・・と思っていたら、なんと祝家の戦い。
はい~?って思いましたが、見て納得。
女性をメインに据えてるからなんですね。
一応林冲が主人公なんですがね、梁山泊紅三点の女傑たちが煌びやかに出張っておりました。

簡単なストーリーは、梁山泊と祝家の戦い。
初めは祝家の彪と許婚だった青花は祝家の側に着いているが、祝家の卑怯さを知り、好漢達の元へ下るまでを描く。また、青花と王英との恋バナも♪
平行して描かれているのが、心に傷を負い、正しく生きることの出来ないでいる林冲が、祝家との戦いの中で本来の自分を取り戻し、梁山泊の頭領になっちゃう話。


好きな割には、そんなにちゃんと108星の登場順を覚えていないので何とも言えないんですが・・・。
出てくる好漢のチョイスにプチ違和感。

今回は記憶に残った登場人物で感想述べようかな。(敬称略で失礼致します)


《梁山泊側》
■林冲 ◇市川右近
林冲がぁ・・・ただのノンベェだった(笑)
どこの林冲を見てもカッコイイのが普通だったので、ちょっとショック(笑)
オイラの中の林冲は、苑子さんのお耽美林冲で、更にビジュアル的には正子さんの林冲だったからなぁ。。。しかも、武器が槍ではなく剣だった・・・やんやん。せめて槍の先に瓢箪つけてそのお酒を飲んでくださいませ。

■姫虎(顧大嫂) ◇市川笑三郎
虎かーさん好きだったの!笑三郎さんのかーさんはめっちゃイメージに合ってました♪
かわいい姫虎なんて名前を付けてもらってて、よかったね。でも、絶対『姫』なんてかわいいものじゃないと思う(笑)
右頬に刀傷があるっていう特徴付きな上に、まるで晁蓋の女房のような片腕にちゃっかりなっていたので目立ってましたね(笑)個人的には傷はない方がいいなぁ。。。
※ちなみに、虎かーさんは既婚者なので晁蓋の女房にはなれません。

■王英 ◇市川猿弥
矮脚虎の綽名にピッタリ!
イメージピッタリの王英でございます♪
純粋で真っ直ぐでがさつで惚れっぽい。あぁ。王英はこうでなくっちゃ。
孫二娘とたいていニコイチで出てきていたのも印象的。
ただ、見せ場は少なかったね。そこが残念。

■お夜叉(孫二娘) ◇市川春猿
正子さんのイラストから抜け出てきたような孫二娘。お夜叉って呼ばれてましたが、それってほとんど綽名ですね^^;(母夜叉なので)
お笑い担当なんでしょうか?かなり軽快な笑いを引き出してくれました。
灯篭をもつ立ち姿がめちゃめちゃ好みだったんですが。

■青花(扈三娘) ◇市川笑也
ちょー・・・とガタイが良すぎかな^^;もっと線が細い柳腰の方が扈三娘のイメージ(でも、春猿さんの扈三娘はないな。)。しかも以外にうじうじしてたし(笑)もっと竹を割ったような性格のイメージがあった扈三娘ですが、この物語の中では青花だし。青花であるならこの性格でOKかな。
青花って名前も、綽名の影響大きいだろうなぁ。。。(一丈青)
王英に告白してるシーンが微笑ましくって、好き*^^*似たもの夫婦になりそうな予感でした。

■彭キ ◇市川弘太郎
108星の一人だったとは・・・いや、確かに・・いたかな・・・^^;多分、彭玘チョイスなんて横内さんならではだよぅ。
しかし物語の中では、林冲に心酔する心の真っ直ぐな兵士で、林冲を本来あるべき姿へ導く感じだった。

■晁蓋 ◇金田龍之介
人の良い晁蓋でしたね。
しかし108星ではないものの、死ぬまでこの烏合の衆の首領のはずなのに・・・この物語ではちゃっかり姫虎の進め通り林冲に首領の座を譲っちゃうなんて!!「そら、あかんて!」って突っ込みそうでした。

■宋江 ◇市川猿三郎
一応、水滸伝の中では主人公というか(この人の起こした乱を核に物語が作られたので)、メインというか、席順も一番だし(本来は梁山泊の首領なので。ちなみ林冲は6番の席順です)、誰からも尊敬される及時雨なのに・・・ここではまったく相手にされず!!
うだうだウジウジしてても、漢はみんな宋江と義兄弟になりたがる話だといっても過言ではないと思うんだけど。←ちょっと言いすぎ?
横内さん的には、宋江はお気に召さなかったのか???気になる・・・

■花栄 ◇市川笑三
オイラのお気に入りの花栄。さすがにちゃんと弓矢を持ってました^^
なんつっても小李広だかんね♪
しかし、血の気の多い花栄だったなぁ・・・オイラのイメージでは物静かな文武両道の人なんだけど。

■李逵 ◇市川猿琉
男前過ぎでした。あまりにも美しい李逵。しかも、男前だと賢く見えちゃうんだよね。
オイラの中の李逵のイメージはヤンチャ坊主なので、もっとたがが外れててもOKだったなぁ。李逵はおバカでなくっちゃ!!

■時遷 ◇市川弥太郎
以外に活躍していた時遷。時遷って実はあまりイメージがないんですよね。

■戴宗 ◇
必要だったのかよく解らない戴宗(笑)
衣装がね、毘沙門さんみたいでカッコよかったなぁ~♪

■解珍・解宝 ◇市川猿紫・猿治郎
可愛い兄弟で・・・小物にして手元に置いておきたいような可愛さ。マスコットって感じ^^
まぁ・・・本来は宿星が「天」なので、高順位の兄弟なんだけどね。

《ココからは敵》
■高キュウ ◇市川欣弥
いや~・・・・祝家の戦いの時に来ないでしょ^^;なんて思いつつ見てたんだけど。
悪者っぷりがいいのかと思ってたら、最後はただの小心者になっちゃって・・・
オイラの高俅イメージは、もっと陰湿なのでちょっぴりホッコリさせていただきました。

■祝彪 ◇市川猿四郎
この時代、美女の証の一つとして纏足が上げられる・・・と言う事を思い出させてくれた。確かに。良家のお嬢は纏足だね。そして纏足してないのってある意味蔑まれる・・・うんうん。彪の言っている事は間違ってない。性格は最悪だったけど^^
面白い着眼点だなぁ・・・横内さん。

《その他》
■文杏 ◇市川喜昇
こんなおばちゃん、おるおる!って感じで、めっちゃ好きやった♪



歌舞伎としては、どうなんでしょうね?(←ちゃんとした歌舞伎を1回しか見ていないので比べられない^^;)
隊列を組むトコとか、殺陣なんかは芝居とは趣が異なるんだけど、言葉遣いは解りやすくって、個人的には芝居だなぁって思った。
気になったのは、上弦の月と下弦の月を上手く使って欲しかったかな・・・ずっと下弦の月だった気がする。
個人的には、また観に行きたい座組であります^^


※高キュウのキュウと彭キのキは漢字が出ませんでした^^;

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