ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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ひとり語り in 尊陽院

2012-07-03 13:06:37 | 舞台関係
6月末日、英世さんの「ひとり語り」を聴きに行った。


この日は、二週間前の体調不良の時に受けた検査の結果を聞きにも行かねばならず、朝からバタバタとしておりました。
病院…特に総合病院の待ち時間は半端ないとよく耳にしますので、午後から京都へ行かなければいけないことを加味して、9時の開始時間を待たずに8時半になる前に病院へ行き、受付登録をしたのであります。

英世さんのひとり語りは14時から。
移動に一時間半ほどかかりますが、余裕でお昼ご飯も食べられるって思っていたのに・・・結局電車の中でおにぎり食べました。(さるぅに行きたかったのに!!)
ホント、病院をなめてちゃいけませんね。

日ごろ病院慣れしていないオイラだし、2週間前はヘロヘロで自分では何もできていなかったので(姉が付き添いしてくれてたので^^;)操作方法が心もとない。
なので受付の方法とか待つ場所とか、総て館内案内の係りの人に聞きながらしたにも関わらず、待つ場所を間違っていたり、受付科を間違っていたり・・・でございました。
結局、3時間待ってから結果を聞くことに。
検査結果を聞くだけなのに、すんごい時間がかかりました。
あれだけハイテクな機械を導入しているのに、待合であんなにもたくさんの人が待たされている。。。もうちょっとスムーズに流れるシステムにならないんでしょうか。システム導入でお金かけてても、全然スムーズ感がない。。。(ってか、待ってる面々が一向に減らないし変わらないし。)
ま、愚痴っても仕方ないけれど。

結果は特に問題なしで、ほっと致しました。

よゆーで京都へ行けると思っておりましたが、ギリギリで何とか着く・・・という最悪の事態に。

今回のひとり語りの会場は、初めての場所です。
一応地図を見てはいたのですが、心もとないので、出町柳からタクシーを使うことにしたんです。

んが。

タクシーの運ちゃん尊陽院は知らぬと。確かに塔頭の一つを知らないのは致し方ないと言えましょう。しかし、車にナビついとるやんけ!!
結局、なんだかえらそーに文句を言われながら本法寺さん(尊陽院は本法寺さんお塔頭の一つです)まで行ってもらったんですが。(←結局オイラが自分で携帯で場所を調べたの)
なにも謙れというつもりはないのですが、もう少し接客の仕方っちゅーもんがあるんじゃないかと。。。なんだか気分の悪い乗車になったのでございます。
バス+徒歩ですんなり行けるならタクシー使わないっつーの。
個人タクシーって当たり外れがありますよね。こんなことなら三つ葉かMKを探して乗ればよかったかも。。。と後悔したのでありました。


こんな感じで、朝からテンションの下がること続きでのひとり語り。
今回は山本周五郎さんの「雨あがる」でした。

尊陽院さんのお座敷。
お庭を背に英世さんが語ります。
6月末日。梅雨の明けきらぬ湿度の高い日ではありましたが、時折風がすぅと通り抜け、聞いているオイラはとても気持ちが良かったんです。
お客さんに扇風機をすべて使っていたので、英世さんは汗だくでしたが^^;

人情ものっていうのもありますが、とにかく主人公伊兵衛の妻、たよが最後にたどり着く思いに、はっとさせられるお話でした。
たよは物語の最後に「分け合うことの素晴らしさ」を体感したのだと思います。それは物質的なモノを分け合う事で生まれた「楽しい気持ち・嬉しい気持ち」そこから生まれた感謝の気持ち。その日を生きることで精いっぱいの人たちの切なさ。
武士として正しいことと、人として正しいこととの根本的な違い。どちらがどういいとかではなく、伊兵衛という人に合った姿にたよは気づいたんだろうと思います。だから、ラストが晴れやかなんじゃないかなぁ。
そんな風に、次に会う約束のできない人たちと心を通わせることの朗らかさを感じる語りに触れて、尊陽院に来るまでの自分をちょっと恥じました。ってか、諌められた気がしました。
もっと、広く感じる余裕が必要ですね。

さて、この雨あがるという作品は、オイラの反省を促すだけのお話ではありませんでした。
芋虫や桜の木の満開の下のような、鋭い作品と違い、語る英世さんのかわいらしいこと!(←って、えらく生意気な感想ですみません^^;)
たくさん出てくる登場人物に合わせて、英世さんの声と表情がコロコロ変わります。
そしてめっちゃ可愛いのです。
凄味のある顔や声もあるんですが、ふっと見せる表情がものっそ可愛くって☆
しかも軽く手振り身振りをされるその手もええんです。
どういいのか説明ができないんですが、とにかくええんです。綺麗な動きなんでございます。

語りと言いながらも、耳だけで楽しむのではなく、見て感じる。。。そこも醍醐味だと言えますでしょう。

藤色に小菊柄だったかな。
語り終えた着物姿の英世さんの後ろには、雨に濡れて緑が光るお庭がとても素敵にマッチしておりました。

古民家や歴史あるビルヂング、小さなカフェでの語りも良いけれど、お寺の静寂の中の語りもスンバラでした。


さて次回は、名古屋の蔵での「芋虫」
そしてコモンカフェと続くそうです。
蔵がごっつ気になるんですが、とっても貧乏ちゃんなので名古屋まで行くのは無理っぽい。。。
なので大阪でお待ちしております。



尊陽院内の紫陽花
 
書聖 等伯
 
多宝塔

山門
本法寺・・・日蓮宗のお寺。1436年日親によって開山。その後、破却・焼失し何度か再建される。秀吉の命により1587年に現在の地に移転されている。(尊陽院の内部の飾りが桐だったので秀吉ゆかりかな~と思ってました。)1788年、天明の大火にて消失。その後再建されて現在に至る。本阿弥家の菩提寺である。
めっちゃ可愛い狛いのししのいる摩利支天もいらっしゃいます。
近くに利休の不審庵があり、裏千家表千家に縁のある茶器のお店や俵屋さんも。

水無月

紫陽花

てっせん


俵屋さんのお菓子は、繊細で美しく、そして美味しいでした♪




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