ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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ウメ子 

2005-12-05 14:37:56 | 問わず語り(マンガ・本・アニメネタ)
本日の夜9時から、ドラマスペシャルウメ子がある。
阿川佐和子さんの同タイトルの小説のドラマ化である。

この小説は、みよとウメ子の出会いと繋がりの深さの物語なのだが、細かいストーリーは忘れちゃった。
かなりややこしい人間関係をバックポーンに描かれた物語だったように思う。
すごーく深く読む事もできるし、軽く仲良し物語を読む事もできる、そういった作りになっていた。

阿川さんの小説の中心は小さい頃の『みよ』であるが、ドラマの中心は『大人になったみよ』であるらしい。
ちなみに主演は深キョンである。
他にもウメ子の母に薬師丸ひろ子・ウメ子の父に伊原剛志・紙芝居のオッチャンに宇梶剛士などなど・・・個人的には微妙な気持ちも否めないが、最近のオイラは食ってから判断!ってことにしてるので。

とにかく、楽しみだなっ♪
今日は、早く帰らなくっちゃ~

夜来香 ~李香蘭の半生~

2005-12-05 13:17:47 | 舞台関係
12月4日は、劇団四季の『李香蘭』を見に行った。
一番初めに見た四季の作品でもある、李香蘭。初めて観劇した当時は、この話の背景の難しさに付いていく事が出来ず・・・面白いとも思わなかった作品である。
宝塚のような綺羅のシーンもなく、説明的な歌詞が当時のオイラには面白くなかったのであろう。

第二次世界大戦・・・時代的には当時、実はちゃんと興味のあった時代なのである。
生島次郎さんの『黄土の奔流』『夢なき者の掟』や、森川久美さんの『南京路に花吹雪』などに傾倒してたので。
沢口靖子さん主演の『李香蘭』のドラマも興味深く見ていた。
当時のオイラは李香蘭にイメージを持ち過ぎていたからかもしれない。この時代、ハードボイルドでその中に可憐に咲いた花・・・みたいな。

数年後、『ユタと不思議な仲間たち』で四季にハマり、次に李香蘭を見た時、役者さんを知っていると言うのも手伝って、ちゃんと李香蘭を楽しむ事ができたんですね。役者さんの力と、出会う時期ってのは大切だなぁと思った瞬間ですな。

今回の李香蘭も十分楽しめた。
香蘭の置かれた立場の苦悩や、日本人であるが為に知ることが出来なかった事実とか。
「知らない」と言うのは、本人のその時の状況がどうであれ「愚かである」と言う事。知らないという「言い逃れは出来ない」と言う事をいたく感じた。(どうしようもない事は仕方ないとも思うけど、それは平和が続いた時に初めて使える言い訳なんだなぁとつくづく・・・)

今回見て気づいた事は、当時の養子縁組の制度である。
今であれば(多分だけど)、養子縁組をすると言う事は、籍が移ると言う事だと思うんだけど。
例えば川島芳子。清朝の筆頭皇族粛親王善耆の第16王女で名前は金壁輝、愛新覚羅溥儀の従姉妹。しかし6才の時に川島浪速の養女となり『川島芳子』と名乗ることとなる。「東洋のマタ・ハリ」とも「東洋のジャンヌ・ダルク」とも呼ばれる川島芳子であるが、国民党特務によって奸漢罪で処刑される。
この奸漢罪は、劇中では中国人にのみ適用される罪であると判事は言っている。よって、李香蘭は日本人山口淑子と判明し、無罪となるのである。
山口淑子もまた李際春将軍の養女となり、姓を『李』名を父の俳号から頂き『香蘭』と名乗る事となる。13才の時である。
金壁輝である川島芳子と山口淑子である李香蘭。共に養子縁組をし、二つの国を祖国とする事になるのだが、方や川島芳子は奸漢罪が適用され、方や李香蘭は奸漢罪が適用されていない。・・・と言う事は、籍の移動はなされていない養子縁組と言う事だったのね~。となった訳です。
今回見るまで、ストーリーを知ってるクセにまったく気づかなかった事実なんですね。コレ。(オイラだけが気づいてなかったんだろうけど)
当時の養子縁組・・・全部が全部そうであったのかどうかは解らないけど、今とは随分違うんだなっ。と感心した今回の観劇でありました。

そして一番印象に残っているシーンが、ラスト。
裁判官が「憎しみを憎しみで返さず」と言って李香蘭を無罪にする所なんですがね、佐和さんだけが、最後の最後まで李香蘭を睨んでいるのですよ。ホントに「憎い」って言うのがヒシヒシと感じられて痛かった。最後には頭をうなだれていた。これこそが虐げられたものの本音であろう。
「自分達や国を虐げた相手」と云うものが、オイラには理解出来ない部分。頭では解る、でも、その感情は想像はできても解る事はない。だからこそ「許しあおうよ」と思ってしまう。きっとそんな生易しいものではないんだろうな、って佐和さんの瞳は語っていた。

そうして急に、愛新覚羅浩様に興味を持ちはじめたオイラ。
なんで、浩様なのか・・・よくワカンナイけど。今回の感想を書くに当って、川島芳子を少し調べた。そこで、ずっと皇室の方だと思っていた浩様は、実は嵯峨公爵家の長女であると初めて知ったオイラ。まだまだ知らない事多過ぎるや。ってか、しらなさ過ぎる、と反省している次第でござる。
父の兄も2人戦死している。ちゃんとお話を聞いた事なかったけど、今度ゆっくり教えてもらいたいな、なんて思っている。