ういーくえんど・なちゅらりすと

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クロコノマチョウ

2011-10-26 09:18:53 | チョウ
羽化直後だろうか。
実にきれいなクロコノマチョウの秋型だった。


クロコノマチョウは比較的南方系のチョウで、その昔、私がチョウに目覚めた頃には神奈川には生息しておらず、地元で先輩の捕った迷入個体をうらやましく眺めたものだった。

今ではかなりひろく生息しているが、それでもそれほど多い種類ではない。
けっこう大形で、翅を開けばビロードのよう。
閉じれば枯れ葉と区別がつかないような模様になる秋型は模様の個性も大きく、実に魅力的。

もっともこの姿は普通ではチョウとは思われないようで、以前、横浜駅のホームで見かけたときには、皆に追い払われていた。

ちなみにこの個体はこれから越冬し、来春まで生き残る。

ナラタケ

2011-10-26 09:18:08 | 植物
秋はキノコの季節。
だが、今年はどうも不作のようだ。

あちこち歩いてみても思うような種類が見つけられず、今年はダメかと思っていたら、自宅のすぐ近くで見つけた。
ナラタケの大群落だった。


ナラタケは枯れ木のみならず生きた樹木にも生育し枯らしてしまう。
果樹園などではナラタケ病と恐れられる、かなり強力なキノコ。
ただ、非常に味の良い、優秀な食用キノコでもある。

それでも難点はいくつかある。
まず、傷みやすいこと。比較的成長の早いキノコなので、そのぶん、傷むのも早い。虫もつきやすい。
それから消化が悪いこと。まぁこれはどんなキノコでも同じこと。食べ過ぎは禁物。
そして最後が、生で食べると中毒すること。私の感覚からすればキノコを生で食べるなどあり得ないのだが、最近はサラダなどにさっと湯がくだけで使ってしまう人もいるらしい。それであたるのだ。

もちろんこのナラタケ、そこそこ収穫して美味しく食べたのだが、あとでゆで汁に小さなイモムシが大量に浮かんでいるのに気がついたときにはさすがにかなり鬱になった。
それでもそういうトラブルは付き物。
それが笑って許せない人は、山のキノコに手を出してはいけない。

ミルンヤンマ

2011-10-26 09:16:35 | トンボ
ミルンヤンマの成虫を求めて薄暗い谷に入った。
黄昏飛翔性の強いミルンなら、きっと今にも降り出しそうな天気のときにも見つかると思ったのだ。
だが、全く影も見なかった。
もうこの季節になるとあまり暗い時間には飛ばないということか。
それとも森の外の暴風に嫌気がさしたか。
あるいは場所の見立てを誤ったか。

ふと視線を落とした水の中。
何かが動いたような気がした。

良く目をこらしてみれば、おや、ミルンヤンマの幼虫ではないか。
あまり昼間から水底を歩き回っているようなヤゴではないが、これも悪天候のおかげか。

もちろん、これから羽化するわけではない。
かといって、今年の子供でもない。
サイズからいって去年あたり産卵された個体で、羽化は来年以降。

川に住むヤゴは羽化までに数年を要するものが多い。
細流は止水に比べて水質がいい。
しかし、ということは水温が低く餌が少ないということにもつながる。
おそらくそのあたりが影響している。

いずれにしてもオニヤンマやミルンヤンマのヤゴが見つかれば、その流れは一年中存在する証拠。
自分の見立てが違っていなかったことを確認できたのが、嵐の森での唯一に近い成果だった。

ベッコウバエ

2011-10-21 10:51:05 | その他の昆虫
なかなかムキムキできれいに見えるハエだ。
だが、私にとっては決して触りたくないハエでもある。
汚物によく集まるからだ。

それでも緑の中で、被写体にするだけならきれいな色であることは間違いない。
ベッコウバエ。
名は体を表しているのだが、その嗜好を知ってしまっているから、どうにも好きになれない。

イシノミ

2011-10-20 17:18:55 | その他の昆虫
湿った、地衣類の生える岩の上、行方不明になったヒナカマキリを探していると別ものものが目に入った。

イシノミ。
原始的な昆虫といわれる。
正確な種類は同定するすべもないが、ヤマトイシノミ?

あまり好まれるスタイルではないかもしれないが、アップにするとなかなかどうしてかっこいい。
長い触角に3本の尾毛。
岩に擬態したような模様も細かい。

別に珍しくも何ともないのだが、意識をしないと見ることすらない。
そういう意味では恩知らずのヒナカマキリに感謝か。

名前の由来は・・・想像がつく。
本当かなと追い回してみると、ぴょんと跳ねて消えていった。
たしかに石蚤。