ういーくえんど・なちゅらりすと

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越年蝶

2023-02-15 16:12:02 | チョウ
昔の人が成虫で越冬していると勘違いしたのも致し方ないのかもしれない。
この寒空に成虫が飛ぶのだから。

モンキチョウ。
週末、まだようやく立春から1週間というのに、もう出会うことができた。
草はらのある場所では普通種だが、三浦半島ではそんなに多くはないチョウである。
それに早々に出会えたというのはなかなか今年は幸先が良いのか?



しかし、図鑑には幼虫で越冬と書いてある。
これ、本当に全個体が当てはまるのだろうか?
真冬にも幼虫が休眠せず、常時成長を続けているのでは?
そうなると蛹で冬を迎える個体もありそうだし、ものによっては卵じゃなかろうか。
まあ・・・どうでもいい話ではある。
この時期は見られたことが素直にうれしい。

ちなみにこっちは本物の越年チョウ。
キタテハ。
意外に今年はこっちにも出会っている。

一昔前と・・・

2023-02-08 10:50:20 | トンボ
毎年のことではあるが、冬になると私は川へ入る。
何も禊をしたいわけではなく、ヤゴを求めて。
今年は自宅からほど近い川へ通っている。
この場所は三浦半島に引っ越してきた12年前に一度ヤゴを調べたことがあった。
水質や環境はそれなりだが、その時はけっこうな個体数が見られた川だった。
一昔前と比べてどうなっているのだろうという素朴な疑問だった。

12年前と見た目は変わらない川。
生活排水も相変わらずで水質もまあいいとは言えないが、劇的に悪いわけでもない。
だが・・・ヤゴが出ない。
とことん、少ない。



この日もずいぶん探してハグロトンボにダビドサナエ、ヤマサナエという有様だった。
もちろん、単にタイミングが悪かっただけかもしれない。
だが、どうにも生きもの全体が少ないように思えてならない。

この川、流域にはいくつか小さな牛舎がある。
最近は感染症の問題で、牛舎のまわりはどこも石灰で真っ白。地面など見えないくらいに石灰を撒いている。
当然、雨が降れば溶け出して川に流れ込む。水生生物はpHの変化に敏感なものもいるだろうから、あるいは・・・
そして、12年前と同じ場所に行っても、ヤゴが潜む隙間がない。
護岸が変わったわけでもないのに、とにかく水際の植物が減っている。
このところ、豪雨傾向が強くなっていることが、あるいは・・・
そして、自身の老化による能力低下・・・

理由はいくつもあるのだろうが、一昔というのは、予想以上に変わるものなのかもしれない。