ういーくえんど・なちゅらりすと

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テングタケ

2011-10-18 10:34:27 | 植物
海岸近くの松林。
キノコを探して分け入った。

タイミングが良ければハツタケやヌメリイグチが期待できる。
ピンク色が鮮やかなベニタケ類も見られるだろうし、切り株狙いで大きなマツオウジもあるかもしれない。
松ぼっくりから生える、繊細なマツカサタケなんかも面白い。
ところが・・・

完敗だった。
ほとんど何も生えていない。
途中、溶けかかったハラタケ類があったくらい。

やれやれと思い引き上げ始めると、大きな影が遠く目に入った。
喜んで駆け寄ったその先の姿は、褐色に白い点を散らした姿。
テングタケだった。

有名な毒キノコである。
主な毒性分としてはイボテン酸やムスカリンなどが知られている。
消化器系と精神症状が主。
ただし、このキノコでトリップしてみようなどとは絶対に考えない方がいい。
強力な毒素であるアマニチンも含まれ、毒性が強く、死亡例もあるからだ。
乾燥のせいか、この仲間の特徴であるツバがないのがちょっと同定上気がかりではあるが、たぶん間違いないだろう。

大きくなるとけっこう豪快なキノコだが、幼菌の時は丸い頭のなかなかかわいい姿をしている。
ちなみに毒性分の一つ、イボテン酸はグルタミン酸の10倍程度強いうまみを持つらしい。
といってもその成分そのものがなにせ毒なのだから、味わって試すことができないのが悲しいところだ。