ういーくえんど・なちゅらりすと

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かげろう

2020-09-29 10:56:17 | 植物
かげろうと聞くと、すぐにカゲロウ?それともウスバカゲロウ?なんて思ってしまう自分だが、世間一般的には陽炎が主流なんだろう。
日光によって地表付近で暖められた空気が上昇する時、屈折率の違いで景色が揺らめいて見える陽炎。その陽炎のように上へ下へとふわふわ舞い飛ぶさまから蜉蝣になったのだろう。
今更ながら漢字を見ても浮いて遊んでそうだ。

そして、カゲロウランという花がある。
陽炎が名前の由来になるほどとらえどころのない存在、ではないだろうから、蜉蝣が語源か。カゲロウのような姿の花?をつけるということなのだろうが・・・

昨年の冬。
自宅から車で10分ほどの山の山頂近くで見つけたカゲロウラン。
その頃はもう当然花はなく、ただ特徴的なツユクサのような葉の上に、実がついていた。
北東風の冷たい雨に行き場を失っていた連休。ふと思い出した。
植物なら冷たい北風の中でも見れるじゃないか。

記憶を頼りに山頂を越え、少し進む。
急坂が出る前の登山道の右側に・・・あった。
まさにタイミングはばっちり。
しかし・・・地味だ。





改めて花のアップを見て思う。
これがカゲロウなら多くのランはカゲロウなんじゃないか?
まさかこの地味なとらえどころのなさが陽炎、なんて言うんじゃないだろうな。
名前にちょっと期待しすぎた、カゲロウランだったかな。

ちょこっと、白い

2020-09-08 09:30:41 | バッタ
台風が立て続けに襲来。
その影響で関東南部も不安定な、そして残暑厳しい日々が続いている。
台風の影響かどうかはわからないが、与那国島では日本初記録のチョウトンボの仲間が採集されたようだ。
すぐにでも飛んでいってみたいものだが、もちろん叶わぬサラリーマン。

週末、地元での昆虫観察会があった。
セミプロのジジイばかりではなく、親子連れも参加してくれたのはありがたい話。

もっともこの季節、昆虫観察にはちょっと厳しい。
夏の終わりでもう夏の虫はかなり少なく、まだ暑いから秋の虫も見つけにくい。
トンボも例外ではなく、このシーズンは普通種以外の出会いは極端に少なくなる。
そんなときは、直翅。
捕虫網もいらないような小さなコオロギばかり追いかけた。

触角がちょこっと白い、ヒゲジロスズ。



三浦半島にいるのは知っていたが、自分でようやく確認できた。
広い公園内でもごく一部の草むらでしか見つからなかったのは、たまたまなのか、かなり少ないのか。

さらに小さなヒメスズ。



口鬚の一部が白い。
薄暗い林の中でファインダーで追うのは至難の技だが、こんなとき、実に子供たちは心強い。
『あ!見失った!どこいった?』『あっち!』『ここ!』『こっちにもいるよ!』
すぐに二つ三つ返事が返ってくる。
どんなに地味で小さなコオロギでも、珍しいんだよと説明すると素直に喜んでくれる。
地面にいる小さなコオロギを追いかけるときには、子供たちと一緒だと非常に効率がいいのだ(笑