まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.588 『お父さんと伊藤さん』と上野樹里さん

2016-10-10 20:11:07 | 日記
おはようございます。


今週は土日月と三連休です、さあ、いろいろと走るぞ~と思っていたのに土曜日曜は雨予報、またかよ~、もういい加減にしてくれ・・・夏くらいから連休になると台風やら雨やら、それもザア~ッと降ってくれたらあきらめもつくんですよ、それが中途半端に降っては晴れるの連続、朝からすっきり晴れてくれたら予定している走りに行けるのに、朝起きたら雨の音、昼になったらスカッと晴れて結局1日が無駄に終わってしまう。何でこんなに天気に祟られてしまっているのだろう、昨日(8日)は雨の予報だったのが降ったのは結局夜になってから、今日(9日)は朝は土砂降りだったのが昼にはスカッ晴れ、それでもこの2日間は結構走って来ました。今日は滋賀県の方を走る予定だったのが朝一番からJR奈良線が大雨でストップ、予定していた時間を少し遅らせてJR奈良駅に行ってみると奈良線は動いていたのですが滋賀行きは断念、予定急変で大阪方面へと行ったのですがなかなか走るルートが決められず、JR天王寺駅から走ったのですが何となくまとまりのない走りのまま1日が終わってしまった感じでした。その模様についてはまたのお伝えと言うこととして、今回は土曜日(8日)の話・・・と言っても自転車で走った話ではなく、映画のお話です。

天気予報では雨だったが降るのは夕方からと言うことで相棒を駆って京都へ、京都駅前のイオンにあるTジョイ京都は2年ぶり、前に来た時は『女子ーズ』を足が伸ばして見れる座席で見たんだったっけ、で今回ここに見に来たのはこの作品↓↓↓



結婚したからと言って応援を辞めるとかそんな冷たいことはしません、と言うわけで上野樹里が結婚して、30になって初めての映画がこれ、まあ撮影時はまだ29でしたが。この映画、奈良ではやってくれないんだよなあ、でどこで上映されるのか探してみたところ、行ける所となると難波のTOHOとここ京都だけだった、で京都まで来たわけです。

内容は20も歳の離れた男と同棲している娘の元に、兄の家から追い出されたお父さんがやって来て3人での生活が始まると言うもの、まあ単純によくある話と言えばそうなのですが、上の写真にあるようなほのぼのとした雰囲気とは全く違った、見ていてちょっと辛くなる内容でした。樹里チャンが20も上の男と・・・ありえん、と言いたいが実際に20違うとなると自分(一人称)と同じくらいか、伊藤さん(相手の男)羨ましいやないけ。その伊藤さんを演じているのがリリー・フランキー、54歳で小学校の給食のおじさんのアルバイトで食いつないでいる風采の上がらない感じの男が、何ともいい味を醸し出しています、彩と彩の兄とお父さんに対してのまさに大人の対応っぷりは、50台でアルバイトをしている自分が言う資格あるんか?な感じもするのですが、その言葉に彩たちは救われることになります・・・ってこれ以上書くとネタバレになってしまう、気をつけなければ。





監督はこの人↓↓↓



前に上野樹里のwowowドラマで女優さんとして、新井浩文からDVを受ける奥さん役で出ていました。



確かリリーさんも出てましたね、最後樹里チャンの作ったミルクあんかけチャーハンを不味そうに食べていたシーンが印象に残っているが、映画監督としては確かな実績がある人です。蒼井優の『百万円と苦虫女』、大島優子の『ロマンス』辺りはなかなか面白かったです、どちらも内容は結構ヘビーなのに物語は淡々と進み、主人公もどこかクールで本音をぶちまけない感じ・・・今回の上野樹里演じる主人公、彩と言う人もそんな感じでした。例えばここで一言発せば物語は大きく動くんだろうなとか言う場面でもそれがないままシーンが変わってしまうので、何か奥歯に物が挟まったままで残ってしまうってな感じ。ただ彩や兄がそれを言えない分には伊藤さんが大きくフォローしてくれていて、物語は進んで行きました。誰かが死ぬとか事件が起こるとか言ったバイオレンスな場面はなく(の場面は結構バイオレンスだったが)、本当に身近にあるような深刻な日常の事情が物語になった感じ、結構考えさせられる内容だったと思います。お父さん役は藤竜也、以前は渋いイメージがあった俳優さんも歳をとったかなあと言う感じ、彩の兄役は長谷川朝晴、ジョビジョバでは今一番活躍している人?でいいかな、マギー最近見ないし、大河ドラマ『真田丸』では威厳のない伊達政宗役をやってる人です。


さて、主演の上野樹里さんですが、この人の持ち味でもある乾いた感情のない声と表情での芝居が全編に渡って繰り広げられます。年齢的なものもあってか今年出演した3本の映画はどれもそのような感じでしたが、以前の東宝系の映画に出ていた時の突き抜けたキャラに比べると今の落ち着き具合がちょうどいい感じ、そりゃ~30にもなって「のだめ」と言うわけにはいかないもんね。上野樹里と言うと未だに「のだめ」のイメージが強い人もいると思うが、自分(一人称)は最初この役をやると知った時には合わないんじゃないかな~と思っていた。確かに『てるてる家族』や『SWING GIRLS』のように「陽」なキャラはあったが、どちらかと言うと「陰」のイメージの方が大きかったから、のだめに関しては正直始まる前は不安だった、がいざ始まってみるとこれが当たってしまったんですねえ、それ以降は何をやっても「のだめ」と言われているのが腹立たしかった。大河ドラマの時ものだめ演技だとか散々いろいろなことを言われたが、所詮は物事を記号でしか見ない、言わない人たちが発信した記事だ、それに同調する奴もバカだ、と言う感じで見ていた。大河後は長く休みをとっていたがそしたら今度は消えたやら干されたやら・・・記号でしか物を言えない人の常套文句ですな、なら朝ドラが終わった後ドラマの出ていない吉高由里子もそうなのか?ちなみにこの休んでいた期間にはニュージーランドに留学していたことがこの間ある雑誌で明かされていました。
今回の映画では監督さんがミルクあんかけチャーハンの復讐をするかのように樹里チャン・・・30の女性にチャンづけは失礼か、もう奥さんやし、樹里さんをうまく料理してくれたと思います。ほとんどの場面を淡々とした口調と普通の生活にありがちな仕草で繰り広げていく芝居は自分(一人称)が見たかった上野樹里と言った感じでとても良かったです。前に岸谷五郎の進言でアミューズが上野樹里を当時の所属事務所ごと移籍させたことを書いたが、その当時に光るものを最大限に発揮させたのが20代、だとすると30に差し掛かった今回の映画はひとつターニングポイントになる作品になるのかも知れない。深津絵里、富田靖子などの女優さんが所属するアミューズ、20代から30代への転換をうまくさせている辺りが、30になってもアイドル仕事をさせているとは違うところ、樹里さんも同様にうまく転換させてもらって、結婚した後も変わらずザ・女優を貫いていってほしいところですが、今年は『ビューティーインサイド』『青空エール』『お父さんと伊藤さん』と3本も出ているし、そんなにハイペースで仕事する人じゃないんでまたしばらくはお休みだろうな。そう言えば見に行ってきたTジョイ京都ではいまだに『青空エール』が日に1本だけ上映されていた、さすがにこちらはもう1度見たいとは思わなかったが・・・と言うことで今回はまたまた上野樹里さんのことを熱く語ってしまいました、この人のことになるとどうしても語りたくなるんだよなあ、僕の悪い癖、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち

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