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中国人観光客の旺盛需要狙え、1日からビザ要件緩和

2010年07月01日 12時16分29秒 | Weblog
中国人観光客の旺盛需要狙え、1日からビザ要件緩和

中国人が買い物でよく使うデビットカード「銀聯カード」の対応端末を導入している京都高島屋のレジカウンター(京都市下京区) 

中国人の個人観光ビザの発給要件が1日から緩和される。
元高も追い風に中国人旅行客の大幅増が見込まれ、京都市内の小売店やホテルは中国人向けのサービスや品ぞろえを強化し、期待を高めている。

ホテルグランヴィア京都(下京区)は、1~6月の中国人宿泊客数が前年同期より約2割伸びた。ビザ緩和で「利用がさらに広がる」とみて、7月中に全客室で中国の国営テレビ放送を見られるようにする。
館内の案内表示やルームサービスのメニューに中国語表記を加えた。

リーガロイヤルホテル京都(下京区)は昨年からアジアで人気の旅行サイトに広告を掲載している。
2月の春節(旧正月)シーズンは毎年中華圏からの旅行客が多いが、今後は中国人観光客のすそ野拡大で「観光の閑散期にも集客が見込めそう」と期待する。

小売業界も熱い視線を送る。
中国人観光客の多くが利用する中国の決済カード「銀聯(ぎんれん)カード」を3年前に導入した京都高島屋(下京区)は、カードの利用額が昨年度に前年度比5割も伸びた。
特に宝飾や化粧品が人気という。
ジェイアール京都伊勢丹(同)は、中国語表記の商品紹介や中国語を話せる従業員を機動的に配置するなど対応を強化する。

京都市内の商店街などでつくるクレジット決済会社「KICS」(同)は加盟店への銀聯カードの端末設置を検討し始めた。

日本製の商品は中国人から人気が高く、宝飾店の京都寺内(中京区)では20~50万円台の国内ブランドの腕時計が売れている。
芝垣敏之社長は「ビザ緩和で中国の地方都市からも観光客が来るようになる」とみて、電池交換などアフターケアが不要な自動巻き腕時計を積極的に販売する戦略。

意外な商品にも人気が出ている。
はし専門店「遊膳清水店」(東山区)ではセラミックナイフが好調。
購入者の8割以上が中国人で、1人で10本購入するケースもあるという。
日下侑子店長は「ブランドイメージが強いのか、予想以上の売れ行き」と喜ぶ。

ただ中国人の大半は「ゴールデンルート」と呼ばれる東京-大阪の移動が中心。
JTB西日本(大阪市)は「旅行客の増加に伴い価格競争が厳しくなるが、付加価値が高く、ゆったりとした旅を提案できれば京都もリピーター客をつかめる可能性がある」と分析している。

 ■中国人向け個人観光ビザ

現在は年収25万元(約330万円)以上の富裕層が対象。
政府は1日から、企業や政府の中堅幹部など一定の地位と経済力を持つ中間層に対象を拡大する。ビザ申請を受け付ける在外公館も3カ所から中国本土の全7公館に広げる。

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