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Temsirolimus腎細胞癌(再掲)

2006-06-24 | 腎臓癌・膀胱癌
ASCO発表:Temsirolimus(CCI-779)は、腎細胞癌において初の全生存期間の改善を示す薬剤である。細胞増殖と血管新生のシグナリング蛋白を阻害するラパマイシン (mTOR)を阻害する分子標的薬である。以前に全身療法を受けていない進行した腎細胞癌患者における第3相試験で生存期間の延長を示した。
第3相試験
適格者は poor riskを示す6つの因子のうち3つ以上をもち、転移が1ヶ所以上ある患者とされた。皮下注射インターフェロン-α(毎週3回、最高18MU)単独郡、静注temsirolimus(週1回、25mg)単独郡、または静注temsirolimus(毎週1回、15mg)インターフェロン-α(毎週3回、6MU)併用郡にランダムに1:1:1に割り付けられた。626人中442人が試験中に死亡。
結果
・生存期間中央値はTemsirolimus単独郡で10.9ヶ月、インターフェロンα単独郡は7.3ヶ月、併用郡は8.4ヶ月であった。
・グレード3以上の有害事象は
無気力(IFα単独郡27%、temsirolimus郡12%、併用郡30%)
貧血 (IFα単独郡24%、temsirolimus単独郡21%、併用郡39%)
呼吸困難 (IFα単独郡8%、temsirolimus単独郡9%、併用郡11%)
Medscapeより抜粋  参考:No158 CCI-779


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