![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ichigo.gif)
エベロリムスは1日1回経口投与による療法で、腫瘍細胞分裂、細胞の代謝、および血管新生の中心的な調節因子として作用するmTORタンパクを標的とする。現在、リンパ腫および神経内分泌腫瘍(NET)などの数種類の癌の治療においての評価が行われている。
本研究では400名以上の参加者全員が、現在用いられているスニチニブまたはソラフェニブ、あるいはその両方による標的療法を受けても疾患の進行が認められた患者であった。患者はエベロリムスあるいはプラセボのいずれかを投与される群に無作為に分けられた。6ヵ月後、疾患の進行が認められなかった患者はプラセボ群ではわずか2%であったのに対し、エベロリムス群では26%であった。無進行生存期間の平均差はプラセボ群では1.9ヵ月であったのに対し、エベロリムス群では4ヵ月であった。
2008年2月、良好な中間結果を受けて、独立データモニタリング委員会は第3相試験を中止し、研究者らにプラセボ群の患者にもエベロリムスを提供することを承認した。メイヨー記事訳全文
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます